守山区を歩こう-森深い山…守山

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守山区のなりたち

更新しました!

6年ぶりに内容の見直しを行いました。見直しといいましても、2004(H16)年の守山区を記録することを当初の目的としていますので、その当時の記述は残しつつ、2010(H22)年の状況も追記するという形にしました。ぜひ、ご覧になってください。そして、実際にお出かけしてみてください。

守山区プロフィール

守山区概要

名古屋の山岳地帯?

守山区は名古屋市の北東部に突き出た形になっている区で、他の区と一線を画する区です。それを揶揄して「守山は市内じゃない」なんてことを言う人もいます。

この守山区は、名古屋市が唯一他の「市」と合併をした区域です。名古屋市になる以前、守山市という単独の市が存在していたことを知る世代の人には、守山は名古屋市外という感覚があるのかもしれません。

地下鉄が無い

また地下鉄も敷設されておらず、さらに緑区と違って計画すらありません。その地下鉄の代わりにとバスが高架を走ります。

守山という名前は「森深い山」から来ているという説が有力で、その名のとおり市内最高峰の東谷山を有しています。

このように守山区には他の区と違う性格があることから、名古屋市外と揶揄される状態が、名古屋市内になって40年以上経った今もしぶとく残っているのかもしれません。

守山町+志段味村=守山市

南部にあった東春日井郡守山町と、北部の志段味村が1954(S29)年に合併して守山市が誕生。そして1963(S38)年2月に守山市は名古屋市と合併して守山区となりました。

守山市の他にも合併によって誕生した区はたくさんありました。それらは町や村との合併だったので編入というイメージがありましたが、やはりここは市同士の合併ということで「名守合併記念碑」「旧守山市役所」といった立派な碑が残されています。

瀬戸線がアーバンライン

名鉄瀬戸線が走る南部は、瀬戸線の栄町乗り入れにより都心部への通勤利便性が高まり、早くから宅地化が進みました。その南、区の南端には矢田川が流れています。

なぜかこの川辺や南部の住宅街では、テレビドラマのロケが行われることがよくあります。住宅地として絵になる風景が多いということでしょうか。

高架を走るガイドウェイバスが区の中央部まで建設され、そこから先、北部志段味地区にもバスが比較的多めに走っています。

今後も北部は宅地開発が進められるので、人口が急激に増える可能性があります。守山区は南部の市街地と北部の山間部で、全く印象が異なります。

守山区のみどころ-かつて市外扱いされた守山に今ようやく光が

守山区は北東に大きく突き出ていて、また南東にも小さく突き出ていることから、手を前に出した首の長い恐竜の肩から上という形をしています。

恐竜の背中から腕の付け根にかけては、北区、東区、千種区、名東区と接してはいますが、間には大きな矢田川が流れていて、橋を越えて守山区に入る格好になるのでやはり他の区とは温度差があります。

高架化によって風景が変わる

南部は名鉄瀬戸線、JR中央本線が走っていることから宅地化は早く、スーパーや商店街も多く建ち並びます。かつて市役所のあった陸上自衛隊基地付近には比較的古くからの市街地があり、そこから東に行くに従って次第に新しい街並みになっていきます。

特に現在進められている名鉄瀬戸線の高架化工事によって、駅前周辺の景色はさらに変わって行くことでしょう。

尾張旭と春日井に挟まれているイメージ

恐竜の手の部分は尾張旭市に食い込み、道路のみで繋がっている飛び地のような場所もあります。そのためこの周辺では名古屋市営バスが尾張旭市内を運行しています。

JR中央本線沿いには貨物の名残からか物流基地や工場があり、庄内川の北側にある春日井市へとその傾向は続いています。

名鉄瀬戸線の北側丘陵地帯には、名古屋のお嬢様学校の代名詞ともなっている金城学院大学や閑静な住宅街、小幡緑地などがあり空気が次第にすがすがしくなっていきます。

変わりゆく山間部

新たに建設されたガイドウエイバス沿いには渓谷も登場し、ガイドウェイバスが高架から地上に降りるあたりからは山間部になります。

山の裾野にある尾張四観音のひとつ竜泉寺からは春日井、名古屋市北部を一望できます。そしてその竜泉寺の横にあるウォーターパーク、スーパー銭湯では夜景を見ながら遊んだりゆっくり湯に浸かったりでき、レジャースポットとして人気があります。

きつくなる傾斜をさらに上っていきます。ゴルフ場のある吉根地区には大きなショッピングセンターができ、北部住宅地の台所を担います。

住宅地だけでなく、次世代の産業を支える研究機関を誘致した「なごやヒューマンサイエンスパーク」や、世界中の各国から生徒が集まる名古屋国際学園もあり、生活、産業、教育の新たな拠点を目指しています。

観光やレジャー要素も

志段味地区に入ると、かつては道路も細くなり森の合間をぬうかのようでしたが、道路拡張、宅地開発、区画整理によって大きく姿を変えつつあります。その流れは最東端にある東谷山のふもとまで迫っています。

志段味にはスポーツランドがある他、東谷山のふもとには千本のしだれ桜で有名な「東谷山フルーツパーク」があり、市内外から多くの人々が訪れています。

周辺にはたくさんの巨大な池があり、池と東谷山を眺めるとどこか観光地にでもやってきたような情景です。「森深い山」を実感します。

最高峰の東谷山からは遠く猿投の山並みから名古屋市内、尾張北部が一望でき、守山区内に残る数々の古墳の姿も見ることができます。

市バスとガイドウェイバスはなぜ別物?

ベッドタウンからレジャースポット、そして森。守山区には様々な表情があります。ただ気をつけたいのは、市バスは守山区でも均一料金ですが、ガイドウェイバスは料金が上がりますので、同じ区間に料金の違うバスが走っていることになります。

また、このガイドウェイバスのみで市バスが走っていない区間もありますので注意が必要です。大曽根から志段味まで均一料金で市バスを走らすのは、割りが合わないということでしょう。

このように行政さえも、思わず市外扱いをしたくなってしまう守山区を歩きます。

MAP

守山区地図

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