トッピーの放送見聞録

テレビ愛知大高中継局開局へ!これにより愛知県の地デジ完成!

記事公開日:2011年2月25日

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★最後の中継局・大高中継局いよいよ開局
★もう「電波が弱い」なんて言わせない!?
★大高だけ向けじゃないよね?

 7月24日のアナログテレビ放送終了に向けて、急ピッチで地デジ電波環境の整備が進められていますが、特に、これまで各地で受信障害問題を抱えていたテレビ愛知は、他のテレビ局よりも対策に力を入れてきました。

 そんなテレビ愛知の、いや、愛知県の地デジ中継局整備の大トリとなる「大高中継局」が、計画からかなり遅れてようやく開局すると聞き、早速現場へ急行しました。あれ?ここって大高?

そんなところに建ったのね

 トッピーネットでは今年の初め、次々と整備されるテレビ愛知の中継局を追いました。しかしです。当初は2010(H22)年11月に開局という計画があった大高中継局について、場所を特定するには至りませんでした。

山海・大高・幡豆・赤羽根・本宿-続々開局テレビ愛知

 結局、建設されたのはなんと大府市と豊明市の市境。工業地域と住宅地域に挟まれた空き地で、一見すると標高もそれほど高くないような感じを受ける場所でした。最初の印象としては「なぜこんなところに?」と思ったのですが...。

 周囲をよく見渡すと、その工場の奥に見える大高地区の低いこと。また、近くの大府市地内にはドコモの大きなタワーがあることから、電波の飛びが良い場所であることが理解でき、逆に、ズバ抜けて標高が高いわけではなく、それでいて効果的な場所という、かなり戦略的な置局の仕方をされているような気がしました。

 インターネット上にある、とある、妄想が書き込める百科事典には、設置場所は「緑区大高町」と書いてありましたので、特に放送ネタにおいて、あの百科事典がいかに妄想かということが、また一つ証明される事例になりました。

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電波を飛ばすのは3方向

 送信アンテナが向いているのは、中継局の名前になっている「大高」、そして「大府市」「鳴海」の3方向。豊明方向には向いていません。大高中継局という割りには、緑区や大府市を広くカバーしているのが意外でした。確かにこれまで、大府市ではテレビ愛知の受信に苦労しているという話を聞くことはよくありましたので、その対策もこの大高中継局が担っているというわけです。

 鉄塔の高さは常滑中継局ほどではない気もしますが、大府市側から見ますと、高架の伊勢湾岸道からピョコっとしっかりアンテナ部が見える高さになっており、出力が2wということもあり、大府市の中心部まではしっかりカバーされます。

 ただ、これ以上高くするときっと、その常滑中継局と干渉しそうな気もしますね。同じ26chなだけに。

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局舎は小さい・でもアンテナ部は?

 ふもとにある局舎を見ますと、明らかに他の中継局に比べて小さいです。ここは、国際センター中継局と同じく、テレビ愛知だけが電波を発射する中継局です。逆に言うと、テレビ愛知だけのためにこの鉄塔は建っているわけです。

 一方、テレビ愛知とNHKが電波を出している常滑中継局は、ここと比べ物にならないほどに局舎が大きかったのが印象的でした。でも、2局だけの中継局にそこまで必要ないような...。ひょっとすると、常滑中継局にはいずれ、全テレビ局が乗っかるのかもしれません。

 逆に、この大高中継局で気になるのが、アンテナ部分にもう1セット分アンテナをつけることができるスペースが用意されているということです。いずれはここにも、NHK名古屋が乗っかったりするのでしょうか?謎です。

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まさに工事中

 この大高中継局は、2月28日から実際の放送と同じ内容の試験電波を発射するスケジュールになっています。しかしこの日、まだ工事は真っ只中。ちょうどそのときは、瀬戸デジタルタワーからの電波を受けると思われる、グリッドパラボラアンテナの設置工事が行われていました。発射まで土日を挟んであと4日という状況で、これです。

 そのことを地元の無線屋さんで話したところ「こんな雨の中でやってるの!?」と驚かれるとともに、「工事落成届はどのタイミングで出すんだろ、もう土日でしょ?」と疑問に思われていました。まあ、そこは、何とかなるんでしょう。テレビ愛知パワーで。

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もう電波が弱いとか言わせない!?

 その無線屋さんが仰っていたのですが、緑区、大府市といった地域では、テレビ愛知だけの電波が弱く、アンテナの設置には苦労している家庭も多いのだとか。

 そのため、電波を強くする「ブースター」をテレビ愛知のためだけに設置して、そうすると逆に、他のテレビ局は電波が強くなりすぎてしまうため、そちらは弱めるための「アッテネーター」を入れるなど、県外のテレビを見るためでもなく、普通に地元のテレビを見るために、かなりの苦労を強いられてきたとのこと。

 そして、大府市をエリアとするケーブルテレビ局のチラシには堂々と「当エリアにおいて『テレビ愛知』の電波が弱く、受信に影響が出る地域が一部がございます(原文ママ)」と書かれる始末でした。

 でも、この大高中継局の開局により、もうそんなことは言わせません!よね?

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それにしてもズレ込みましたよね

 大高中継局の当初の開局予定は昨年11月。他の赤羽根や幡豆、本宿といった中継局がスケジュール通りに開局していく様子を伝えたテレビ愛知のニュースではその都度「大高にも中継局を設置します」というコメントが読み上げられた一方で、その進捗について具体的に語られることはありませんでした。

 いざ蓋が開いてみると、場所は豊明市。しかも微妙に飛ばなそうで飛びそうという絶妙な標高と立地。

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 計画からは4ヶ月遅れ、試験電波発射の直前まで工事、これは、相当難産な中継局だったと言えるのではないでしょうか。

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 テレビ愛知単独にもかかわらず立派な鉄塔の大高中継局の開局により、テレビ愛知の送信所整備は完了します。

 当初「愛知県内でもロクに映らないテレビ愛知」と言われたテレビ愛知の地デジは、昨年2月の瀬戸デジタルタワー送信パターン変更から、名駅中継局、国際センター中継局、犬山南中継局、常滑中継局、内海中継局、山海中継局、そしてこの大高中継局の設置と、他の民放テレビにはない苦労とお金をかけて受信環境が整備され続けてきたわけですが、ようやく、ようやくこれで完成するのです。

 逆の見方をしますと、この大高中継局が開局した後に、まだ「テレビ愛知がデジタルだと映らない」という家庭の方は...ご愁傷様です...。

 大高中継局は、2月28日より放送と同内容の試験電波を発射、開局予定は3月29日です。

関連情報

デジサポ愛知
テレビ愛知

取材協力

KAZ Communications

テレビ愛知 大高中継局(愛知・豊明市)MAP

35.046084, 136.978946

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