- 最後の中継局・大高中継局いよいよ開局
- もう「電波が弱い」なんて言わせない!?
- 大高だけ向けじゃないよね?
7月24日のアナログテレビ放送終了に向けて、急ピッチで地デジ電波環境の整備が進められていますが、特に、これまで各地で受信障害問題を抱えていたテレビ愛知は、他のテレビ局よりも対策に力を入れてきました。
そんなテレビ愛知の、いや、愛知県の地デジ中継局整備の大トリとなる「大高中継局」が、計画からかなり遅れてようやく開局すると聞き、早速現場へ急行しました。あれ?ここって大高?
そんなところに建ったのね
トッピーネットでは今年の初め、次々と整備されるテレビ愛知の中継局を追いました。しかしです。当初は2010(H22)年11月に開局という計画があった大高中継局について、場所を特定するには至りませんでした。
結局、建設されたのはなんと大府市と豊明市の市境。工業地域と住宅地域に挟まれた空き地で、一見すると標高もそれほど高くないような感じを受ける場所でした。最初の印象としては「なぜこんなところに?」と思ったのですが…。
周囲をよく見渡すと、その工場の奥に見える大高地区の低いこと。また、近くの大府市地内にはドコモの大きなタワーがあることから、電波の飛びが良い場所であることが理解でき、逆に、ズバ抜けて標高が高いわけではなく、それでいて効果的な場所という、かなり戦略的な置局の仕方をされているような気がしました。
インターネット上にある、とある、妄想が書き込める百科事典には、設置場所は「緑区大高町」と書いてありましたので、特に放送ネタにおいて、あの百科事典がいかに妄想かということが、また一つ証明される事例になりました。
電波を飛ばすのは3方向
送信アンテナが向いているのは、中継局の名前になっている「大高」、そして「大府市」「鳴海」の3方向。豊明方向には向いていません。大高中継局という割りには、緑区や大府市を広くカバーしているのが意外でした。確かにこれまで、大府市ではテレビ愛知の受信に苦労しているという話を聞くことはよくありましたので、その対策もこの大高中継局が担っているというわけです。
鉄塔の高さは常滑中継局ほどではない気もしますが、大府市側から見ますと、高架の伊勢湾岸道からピョコっとしっかりアンテナ部が見える高さになっており、出力が2wということもあり、大府市の中心部まではしっかりカバーされます。
ただ、これ以上高くするときっと、その常滑中継局と干渉しそうな気もしますね。同じ26chなだけに。
局舎は小さい・でもアンテナ部は?
ふもとにある局舎を見ますと、明らかに他の中継局に比べて小さいです。ここは、国際センター中継局と同じく、テレビ愛知だけが電波を発射する中継局です。逆に言うと、テレビ愛知だけのためにこの鉄塔は建っているわけです。
一方、テレビ愛知とNHKが電波を出している常滑中継局は、ここと比べ物にならないほどに局舎が大きかったのが印象的でした。でも、2局だけの中継局にそこまで必要ないような…。ひょっとすると、常滑中継局にはいずれ、全テレビ局が乗っかるのかもしれません。
逆に、この大高中継局で気になるのが、アンテナ部分にもう1セット分アンテナをつけることができるスペースが用意されているということです。いずれはここにも、NHK名古屋が乗っかったりするのでしょうか?謎です。
まさに工事中
この大高中継局は、2月28日から実際の放送と同じ内容の試験電波を発射するスケジュールになっています。しかしこの日、まだ工事は真っ只中。ちょうどそのときは、瀬戸デジタルタワーからの電波を受けると思われる、グリッドパラボラアンテナの設置工事が行われていました。発射まで土日を挟んであと4日という状況で、これです。
そのことを地元の無線屋さんで話したところ「こんな雨の中でやってるの!?」と驚かれるとともに、「工事落成届はどのタイミングで出すんだろ、もう土日でしょ?」と疑問に思われていました。まあ、そこは、何とかなるんでしょう。テレビ愛知パワーで。
もう電波が弱いとか言わせない!?
その無線屋さんが仰っていたのですが、緑区、大府市といった地域では、テレビ愛知だけの電波が弱く、アンテナの設置には苦労している家庭も多いのだとか。
そのため、電波を強くする「ブースター」をテレビ愛知のためだけに設置して、そうすると逆に、他のテレビ局は電波が強くなりすぎてしまうため、そちらは弱めるための「アッテネーター」を入れるなど、県外のテレビを見るためでもなく、普通に地元のテレビを見るために、かなりの苦労を強いられてきたとのこと。
そして、大府市をエリアとするケーブルテレビ局のチラシには堂々と「当エリアにおいて『テレビ愛知』の電波が弱く、受信に影響が出る地域が一部がございます(原文ママ)」と書かれる始末でした。
でも、この大高中継局の開局により、もうそんなことは言わせません!よね?
それにしてもズレ込みましたよね
大高中継局の当初の開局予定は昨年11月。他の赤羽根や幡豆、本宿といった中継局がスケジュール通りに開局していく様子を伝えたテレビ愛知のニュースではその都度「大高にも中継局を設置します」というコメントが読み上げられた一方で、その進捗について具体的に語られることはありませんでした。
いざ蓋が開いてみると、場所は豊明市。しかも微妙に飛ばなそうで飛びそうという絶妙な標高と立地。
計画からは4ヶ月遅れ、試験電波発射の直前まで工事、これは、相当難産な中継局だったと言えるのではないでしょうか。
テレビ愛知単独にもかかわらず立派な鉄塔の大高中継局の開局により、テレビ愛知の送信所整備は完了します。
当初「愛知県内でもロクに映らないテレビ愛知」と言われたテレビ愛知の地デジは、昨年2月の瀬戸デジタルタワー送信パターン変更から、名駅中継局、国際センター中継局、犬山南中継局、常滑中継局、内海中継局、山海中継局、そしてこの大高中継局の設置と、他の民放テレビにはない苦労とお金をかけて受信環境が整備され続けてきたわけですが、ようやく、ようやくこれで完成するのです。
逆の見方をしますと、この大高中継局が開局した後に、まだ「テレビ愛知がデジタルだと映らない」という家庭の方は…ご愁傷様です…。
大高中継局は、2月28日より放送と同内容の試験電波を発射、開局予定は3月29日です。
コメント
質問です。中継局ができたらアンテナをその方向に向ける必要があるのですか?でもそれはテレビ愛知だけですよね。
>地デジ難民さま こんにちは
そうですね。大高からはテレビ愛知だけですね。
もう1本アンテナを向ける必要のある家庭と、
そのままで良い家庭があります。
当該地域の方には、
先週の金曜にテレビ愛知からの折込チラシが入っていると思いますので、
そちらをご覧になるか、
デジサポ愛知にお問い合わせされてはいかがでしょうか。
会社帰りに、色々回りました。
ワンセグで、確認
会社の有る大江駅付近から、元笠寺まで徒歩→前後まで、普通電車→鳴海駅に戻り(駅付近を)→緑区役所前を通るイオン行き名鉄バス(南大高)→JR普通で、大府駅へ、駅付近チェック→自宅へ(犬を連れ自宅周辺を!)
詳しくは、今晩に!
南区に、届いているのは?。
緑区、大高緑地公園の北と北西は、ダメ。ただし瀬戸波受かるので問題無い。
中京競馬駅の、前後えきよりに、電波強いライン有り。
鳴海駅付近は、弱いが、瀬戸波が、しっかり受かるので問題無い。
大府市、市境〜共和駅付近が非常に、強い。ここは、瀬戸波が。弱い。しかし共和駅過ぎると、突然落ちる。そう!大府市中心部や、駅の西口の、低いわが家は、微かだ!23chのが、マシなんです。
今日は、大府市のコミニティバス‥‥東部線左回りで、市、南東部、東部、北東部を、探索しました。
刈谷へのはみ出しは、ほとんど無いかと。
あっても、豊明寄りの地域に、少しかと。
総務省の地図の色より、大府の南側が、狭いです。
この携帯で、柱五本で、サービスエリアと認めた場合。
明日は、市西部を探索します。南西部の、吉田は、行きませんが。
本日は、大府市西部を、仕事帰り自転車で、回りました。
昨日は、バスで、(送信点付近は、感度の悪いWワンセグ機で、瀬戸波と比較)今日は、大府駅から、半時計方向に、中央回りました。
まとめ
その結果、エリアが、だいたい判りました。
強いのは、西は、共和駅の、北側を通るライン付近。東は競馬場の方向を、徳重にぬけるライン(徒歩未調査)
刈谷市の、中心部方向が、弱い。
大高緑地公園の影になる、大高駅付近、鳴海駅西側付近は、弱い。瀬戸波は、OK。
でも南区には、弱いながらにも、広く届いている。
わが大府市には、南北に、長い丘が有り、今回そのなかの一番高い(東山小学校〜桃山公園)が!。
で大府市の西側は、東山小学校〜カーマ大府店を線で、結んだラインの南側は、実用レベルでない!。
それは、瀬戸波にも、言えることで、大府駅西口の低いわが家は、東山小学校の影となるラインに、なり、効果なし。むしろ瀬戸波が多少改善。
大府市中心部が、実用でないのは、あの桃山公園展望台が‥‥‥!。
先週末に、不発してしまったコメントは、また明日。
>大府市のテレ東オタさま こんばんは
詳細な調査報告ありがとうございました。
緑区・大府において、
テレビ愛知受信環境が改善することは
嬉しいことですね。