- 童話をイメージ台北の「小王子小公主童話美食茶坊」
- 店内の雰囲気やメニュー表のイメージはいい感じ
- 実際の食事や店員さんはかなり現実です
台北の西門町で、とってもかわいらしい、かわいい王子さまとお姫さまのイラストが描かれたカフェの看板を見つけました。「小王子小公主童話美食茶坊(Prince love Princess Fairy Food Restaurant)」です。小さな王子と小さなお姫さまのおとぎ話カフェ、いったいどんなものでしょうか。行ってみます。
夜遅くまで賑やかな西門町
台北の若者が集まる情報発信地、東京では渋谷に例えられる「西門町」へとやってきました。ここは台湾が日本だった頃に、日本人向け繁華街として整備された街ということもあり、他の台北の街に比べても、より日本の影響が濃く感じられます。若者や観光客で夜遅くまでにぎわっており、屋台やテイクアウトの飲食店、レストラン、カフェもたくさん見られ、日本のチェーン店もたくさんあります。
そんななかで見つけた、おとぎ話カフェ。入口はビルの2階です。階段には、フライパンをもって料理を作るお姫さまと、ドリンクとパスタを運ぶ王子さまのイラストが。この身分の人は働かないんじゃないか?と思いつつ階段を上ろうと…その前に。
メニューがわからん
ふと壁を見ると、メニューの一覧が。パスタがメインのカフェのようですが、あらかじめ注文するものを決めておこうと見ると…う…。台湾の言葉の表記しかない。まあ、それは当たり前といえば当たり前なのですけど、外国人観光客を対象にしたお店ではないということなのでしょうか。英語表記も見当たりません。これはハードルが高い。
壁と天井をキャンバスに
漢字だから、ある程度は推測できるかな…と思って向き合ってはみたものの、まったくちんぷんかんぷん。まあ、何とかなるさと階段を上ります。お店に入ると…「おお~!」。壁そして天井全体にイラストがバーンと描かれていて、通りに向かっては大きく窓が設けられています。
王子さまとお姫さまが乗った気球が空をとび、雲の上ではお猿さんとハリネズミがオムライスとドリンクを。最初、このドリンクのグラスがとっくりみたいに見えて、お猿さんもお団子みたいなものを手にしていて一見、晩酌してるのかと思ってしまいました。
さらに、別の壁には象と犬、そして鳥たちが見守る中、王子様とお姫様が虹をわたってお城へ向かっています。とてもかわいらしい世界観です。さて、どんな王子様とお姫様が料理を作ってくれるのでしょうか?
なんとか注文してみます
オーダーは、メニュー表がマークシートになっていまして、そこにチェックするスタイルなのですが、全部漢字…。これはやっぱりハードル高いです。一部写真つきメニューのファイルがありましたので、それをたよりに注文です。これ、後で店員さんに伺いましたら、英語や日本語のメニューも申し出ればあるそうです。
相方が注文したのは「野菇蔬菜PASTA(キノコと野菜のパスタ)」。料理ももっとおとぎ話チックなのかと思ったら、結構普通でした。野菜はたっぷり、きのこもたっぷりで、薄味に仕上げられていました。ブロッコリー多めです。
そして私は「咖哩雞塊蛋包飯(カレーとチキンナゲットのオムライス)」まあ、カレーとチキンナゲットにオムライス、これは失敗するわけはありません。おいしかったです。でもそういえば、チキンナゲットをカレーで食べるというのは初めての経験でしたけど、これ、結構いけますね。今度家でもやってみよう。
王子セットでお値打ちに
ドリンクをつける場合は、「王子套餐(王子セット)120元」というドリンクとスープのセットをプラスするとおトクです。セットにできる飲み物には90元までという制限がありますが、それを超えるものも差額でいただけますし、スープがついてきますよ。「主厨濃湯」という、かなり薄い感じのコーンスープですが、台湾ではよく出てくるものだそうです。
ひとつめのドリンクは「芒果泡泡(マンゴーサワー)」。台湾といえばマンゴーですからね。そこに炭酸が入って爽快感が加わっています。これが結構大きなグラスで出てきますので、飲みがいがあります。
もうひとつは、そう、さっきイラストでハリネズミが飲んでいたものを注文しました。とっくりみたいな形をしたグラスのジュースです。ところが、いざ運ばれてくると、これがでかい。
青いソーダのような色の飲み物の上に、ホイップクリーム、さくらんぼとライムがあしらわれているのが「藍色夏威夷(ブルーハワイ)」です。カクテルのようにも見えますが、ジュースです。見た目はさわやかで、イラストから飛び出てきたような色なのですが、クリームのつっこみ具合が現実に引き戻してくれます。
結構現実です
このおとぎ話カフェ、店内の雰囲気やポップはすごくおとぎ話感があるのですが、お姫さまが料理をつくったり、王子さまが料理を運んだりなんてことはなく、まあ、そのあたりは超現実で、世界観にあわせるどころか、まあこれがフランクな接客という感じもありますが、それは、私たちの言葉が通じなかったからかもしれない…と思ったけど、ケータイいじったりもしてましたね。
あ、そうそう。おとぎ話っぽいといえば、客席の方には来ませんが、イラストと同じように、大きな犬が店内にいますので、そのあたりもイラストから飛び出てきた感じ?
興味のある方はどうぞ…。いやほんと、おとぎ話の世界観はいいと思うのですけどね。
さあ続いては、店内装飾もメニューも世界観は完璧…だけど、その世界観は食べ物と融合しては絶対にいけないもの、そんなカフェへ行きます。
※メニューや価格は訪問時(2013年1月)のものです。
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