★桜満開(4/9現在)の彦根へ!
★彦根と言ったらやっぱりひこにゃん
★ひこにゃんもお花見仕様
私は今、ちょっと煮詰まっているんです。新しいプロジェクトを立ち上げることは決まっているのに、こうなんかイマイチ、ピンとひらめくものがないんですよ。
でも、先日の各務原桜祭りでいろんなゆるキャラに出会って、その中でさらに、ゆるキャラの産みの親である方ともお話をさせていただいて、少しずつですけど光が見えてきた気がするんです。
そうか!ゆるキャラと会うと刺激が得られるのか!(若干違う気もしますが...)
ということで、昨今のゆるキャラブームの火付け役とも言える、あのキャラを見に行くことに決め、彦根へと車を走らせたのでした。
ちょうど満開でした
彦根を訪れたのは今月9日。その前日に、テレビのニュースが「今日彦根の桜が満開になりました」と報じていたので、タイミングバッチリだな...と、そこにも期待しつつ彦根城に到着してもう大満足。
雲ひとつない好天の下、桜の花びらは全開。枝はモコモコフワフワ。しかも満開になったばかりなので、風が吹いても全く花びらが散ることはなく、最高の状態でした。
これほどまでに見事なお花見は久しぶりです。
ひこにゃんのスケジュール
ひこにゃんの登場スケジュールについては、ひこにゃん特設サイトで確認できるので、あらかじめ把握はして行ったのですが、彦根城の入場口には「本日のひこにゃん」という立て看板があり、彦根城にとってひこにゃんの存在がいかに大きいかがわかります。
それにしてもこの看板、時間とかを入れ替えられるようには出来ておらず、「10:30~11:00」といった文字が全て直接ペンキで看板に書かれているのですけど...ひこにゃんのスケジュールは常に固定なんでしょうかね。
桜の名所でもある国宝彦根城
ひこにゃんの登場まで時間がありましたので、満開の桜でお花見です。それにしても、彦根城にこんなに桜があるとは知りませんでした。でもこれらの桜は昔からあったわけではなく、市民の手によって植樹されたものなのだそうです。今では城内だけで1,200本以上の桜があり、城山をピンクに染めています。
彦根城は、松本城、犬山城、姫路城と並んで、国宝に指定された現存天守のある4城のひとつとなっています。そんな彦根城の天守前広場に、ひこにゃんは登場する予定になっています。
登場時間の30分前くらいから、不自然にウロウロする人々の姿が。もちろん、そのなかに私たちも含まれるわけですけどね。
あ、今回はあくまでも「ひこにゃんレポート」です。彦根城そのもののレポートについては、また別建てにするつもりです。
ひこにゃんキター!
まずは、係員の方がひこにゃんのパフォーマンスエリアを設定します...。といってもそれは、お兄さんが足でぐるっと線をひいて、「ここからは入らないでくださいね」というもの。このあたりからしてゆるい。
そしていよいよひこにゃん登場です。
天守前へと上ってくる階段から、あの黄色い角のある赤い兜が見えてきました。彦根城の敷地内は結構落差があって階段が急だったりするのですが、そのあたりは大丈夫なのかな...いや、ひこにゃんはここに住んでるのだから、そんなものは朝飯前のはずです。
歓声があがります。
やっぱりカワイイわ
係員のお兄さんの説明によると、この時期は人が多いので、個別の写真撮影には応じられないとのこと。「そのかわり、30分目一杯パフォーマンスさせますので。」という言葉に期待。
するとひこにゃんは、ぐるっと取り囲んだお客さん、それぞれの角度に向かってポーズを決めてくれます。
お客のツボを知ってるな~、というポーズを次々と決めてくれます。さすがです。
ここは関西
いろんなポーズや動きを見せてくれるひこにゃんなのですが、ひとつだけ、腰を前後に振るという、イマイチ何が目的なのかよくわからない、ひょっとしてシモですか?みたいな動きをすることがたまにあるのです。
その動きの時は、お客さんの反応もちょっと微妙...かと思いきや、ある方向で、ひこにゃんが腰を前後に動かし始めた瞬間、おばちゃんがひとこと。
「そんなんエエから、こっち向いてカワエエポーズして!」
このツッコミの間。やっぱりここは関西だ。
この季節ならでは
一通り全ての方向にポーズを決め終わると、ひこにゃんは持ってきたバッグのなかをガサゴソと探り、「桜餅」を手にすると...。
その桜餅を両手に持ってポーズ。
だめだ...カワイすぎる。
続いてはお花見団子。やっぱり「花より団子」ですかね。
そんな団子を片手に持ってポーズを決めていたら、私たちのちょうど目の前で、4つの団子のうち1つがポロっと取れかけてしまったではありませんか。
するとすかさず相方が「ひこにゃん!団子!団子!」と、取れかけた団子を指差して声をかけます。こういうところにすぐに順応できる相方がうらやましい。私はこういうキャラと会話することに、イマイチ恥じらいを感じてしまいます...。と言うよりも、そうやってキャラと順応できるのは、女の子の特権ですよね。
ひこにゃんは団子を元に戻そうとするのですが、うまくできません。そして、後ろで座っていた係員のお兄さんをじーっと凝視。
お兄さんは「どうせまた振り回したんやろ!」と怒りながら団子を元に戻します。
元に戻って、お兄さんにお礼のお辞儀をして再び勢いよくポーズを決めたその瞬間!またしても、ひこにゃんは団子を外してしまいます。その姿を見たお兄さんはひこにゃんをにらみつけ...ひこにゃんはブルブルブルブル...。
ところが今度は、別の係員のお姉さんがやさしく、団子を元に戻してあげて、ひこにゃんは事なきを得るのです。
これ、予定調和なんですね。大したこと無いように見えますけど、ひこにゃんの性格を表現するのにも、お客さんとのふれあいという点でも、とてもうまいやり方だと思います。すごいや。
カッコイイ?には...
その団子の件を除いては、手に持つものを変えてポーズを決めながら、180度方向を変えていく、と、あとは基本的には同じパターンの繰り返しですので、次第にお客さんは減っていきます。
せっかくこの季節なので、満開の桜をバックにしたひこにゃんを撮影したい!と、私たちも位置を変えます。
最後は手に刀をもって「えいやっ!」とポーズを決めるひこにゃん。こっちの顔がにやけちゃうくらいにカワイイ。間違ってもカッコイイにはならないけど。
すると近くにいたおばちゃんが、「ひこにゃんをバックに写真を撮ってあげようか?」と相方に声をかけてくれました。よっぽど、相方が熱心なひこにゃんファンに見えたのでしょうか。たぶん、そうではなくて...。
関西の人って他人に対してこういうところがすごく優しくて、気配り効きますよね。名古屋じゃ絶対あり得ない。
ひこにゃんグッズを買うなら
30分があっという間に過ぎ、たくさんいろんなひこにゃんの写真を撮れて大満足。でも、せっかくここまで来たのだから、ひこにゃんグッズが欲しい!
この日は桜祭り開催中ということで、城内でもひこにゃんグッズが販売されていたのですが、やっぱりたくさんの品揃えで見たい、ということで、彦根城の長屋門から夢京橋キャッスルロードを歩いた先にある「四番町スクエア」へ。
四番町はかつて普通の商店街だったのですが、客足が低調になってしまったことで再開発を決め、2006(H18)年5月「大正時代の雰囲気を醸す新しい景観」をコンセプトとした新しい街「四番町スクエア」として再出発したものです。
まさに「新しいのに懐かしい」。そしてひこにゃん。
四番町スクエアにある四番町ダイニングの2階には「キャラクターワールド」があり、ひこにゃんをはじめ、様々なキャラクターのグッズが販売されているのです。
そんなキャラクターワールドの入口には、ひこにゃんがフレームに収まった「ひこにゃんプリクラ」や、「遊瑠伽羅神社」が。
ん?なんて読むんだ...ゆ、る、きゃ...ら...。そう、「ゆるきゃら神社」。
やっぱり祭神はひこにゃんでしょうか。
あれ!?なんとそこには、ひこにゃんとあの「せんとくん」そして「なーむくん」との3ショットが。
もちろん、ゆるキャラ神社なんて宗教に則ったものではなく、お遊びな存在なのはわかりますけど、仏教系キャラ2人が神社に祀られているところが、何ともカオス。
ひこにゃんにゃん♪
もちろん、たくさんひこにゃんグッズ買いましたよ!今、私の携帯電話にはひこにゃんストラップが装着されています。
そういえば。
ひこにゃんというと、どうしてもあの作者と市の騒動を思い出してしまうんですよね。作者のもへろん氏が彦根市と国宝・彦根城築城400年祭実行委員会を相手どって、キャラクターの使用中止を求める民事調停を申し立てたという...。
結局は、この民事調停が成立して、彦根市はひこにゃんの使用を続けることができるようになり、作者も創作活動が認められることになったわけです。
しかし、「ひこにゃん」という名はこの作者が考えたものではなく、公募で決まったものなので、作者は絵は使えるものの「ひこにゃん」という名は使えず、作者の創作物には「ひこねのよいにゃんこ」という名が使われています。
一見、「ひこねのよいにゃんこ」の絵本などを見ると「あれ?」という気がしますが、そういう事情があるんですね。
と、彦根ですっかりひこにゃんを満喫することができました。
あれ?それで良かったんだっけ。
いえいえ、いい刺激になりましたよ。やっぱり、人を楽しませる、面白がらせる、喜んでもらえる、これが基本ですよね。
自分が主張したいこととか、人に知って欲しいこととか、聞いて欲しいこととか...たとえそれが目的だったとしても、まずは楽しくて、面白くて、喜んでもらえるものでなければ、手にとってもらったり、見てもらったりすることはできませんものね。
勉強になりました。ありがとうひこにゃん。
もちろん、彦根城についてもしっかりと見てきましたので、そのあたりはまた別の記事で取り上げたいと思います。
関連情報
・ひこにゃん特設サイト(井伊直弼と開国150年祭・彦根市)
・四番町スクエア