デジタル化でいきなりのマルチ編成を実施予定

広告
広告

まもなく地上デジタル放送がスタート

さて、いよいよ地上デジタル放送が2003(H15)年12月1日にスタートします。民放では

東京は日本テレビ(4)、テレビ朝日(5)、TBSテレビ(6)、テレビ東京(7)、フジテレビ(8)、東京MXテレビ(9)の6局
大阪は毎日放送(4)、ABCテレビ(6)、テレビ大阪(7)、関西テレビ(8)、よみうりテレビ(10)
そして名古屋は、東海テレビ(1)、中京テレビ(4)、CBCテレビ(5)、メ~テレ(6)、テレビ愛知(10)

以上16局が開始します。

ここで紹介したチャンネル番号は、リモコンキーIDと言い、現在使われている実際に放送される周波数を指すチャンネルではなく、リモコンで呼び出す際のチャンネルとなります。

テレビを買ってきて、地域を入力すると、そのリモコンナンバーに各テレビ局の物理チャンネルが自動でプリセットされるわけです。

実際の周波数、物理チャンネルは、現在のアナログ放送のように周波数チャンネルで言いますと、名古屋地区はNHK教育(13)、CBCテレビ(18)、中京テレビ(19)、NHK総合(20)、東海テレビ(21)、メ~テレ(22)、テレビ愛知(23)となります。

▲デジタル放送試験時のアナログ試験電波発射画面(出典:テレビ愛知)

2006年までには各地でスタート

東京、大阪、名古屋を除いた他の地域も、2006(H18)年までには各社放送をスタートし、2009(H21)年には、サテライト建設を完了し、デジタルの電波が全国全ての家庭をカバー。そして2011(H23)年、現在のアナログ放送が終了、という予定になっていますが、あくまでも予定です。

名古屋の周辺県のテレビ局も、現在のところデジタル放送の申請は行っていませんが、デジタルの受信機の普及が早くなればなるほど、アナログ放送を見ない家庭が増えていくことになるので、その状況を見て、開始時期を検討するとのことです。

三重テレビは社員PCのデータ放送対応準備完了

ちなみに三重テレビ(7)、岐阜テレビ(8)は、現在と同じ送信所から500Wで放送することになっています。三重テレビは既に、アナログ・デジタル共用の送信アンテナを設置済みで稼動しており、またデータ放送開始に備え、全社員がデータ更新可能なアクセスをすることができるパソコン端末を所持しているとのことです。

従来の画質であれば複数の番組を放送可能

デジタル放送とは、現在の放送と何が違うのでしょうか。デジタル放送は、それぞれのテレビ局が、走査線数1080本のHD(High Definition Television)高精細度テレビ放送の番組は1つ。

従来のアナログ放送と同じ、走査線数480本のSD(Standard Definition Television)放送の番組はであれば、同時に2~3つの番組を放送することができます。

データ放送や電子番組表(EPG)を搭載

また、それと同時にデータ放送が並行して放送されます。データ放送は、放送中の番組に関連した情報や、双方向機能を利用してプレゼントに応募したり、ニュース、天気予報、PR、生活情報と言ったものが提供されます。

他にも、EPG(Electric Program Guide)機能を搭載し、テレビ画面に新聞のラジオ・テレビ欄やテレビ情報誌のような番組表が呼び出せ、日時検索だけでなく、ジャンルや出演者による番組検索や、視聴予約、録画予約も可能になります。

さらに、音声は5.1サラウンド放送となり、対応システムを購入すれば、臨場感あふれる音質で楽しめるようになります。

瀬戸デジタルタワーから1年かけて出力をアップ

テレビ愛知をはじめ在名各局は、共同で瀬戸市にデジタルタワーを建設しました。ここから新しいデジタル放送の電波は発射されます。当初は、現行のアナログ放送への影響を考慮して、低出力でスタートし、様子を見ながら1年かけて最大出力へとアップしていきます。

▲名古屋各局がデジタルの電波を発射する瀬戸デジタル放送所。

NHKと他の在名広域局は、最大出力時が3kW。県域局のテレビ愛知は1kWとなっています。テレビ愛知は現在の1/10の出力になるわけですが、デジタル放送は、アナログ放送の1/10の感度の電波で、受信することが可能であることから、テレビ愛知は、現行とほぼ同等のエリアになると思われます。

▲瀬戸のタワーのふもとにある地図。「テレビ愛知はエリアが異なります。」

ほとんどの民放局はマルチ編成の予定なし

さて、先述の通り、HD放送であれば各社1ch、SD放送であれば各社2~3chを確保できるわけです。

この複数チャンネル放送が実現すると、例えばスポーツ中継で見る側でアングルを選ぶことが可能になったり、マルチストーリードラマといった展開のほか、ひとつのチャンネルでは野球中継を試合終了まで続け、もうひとつのチャンネルでは通常番組を放送するといったことも可能になります。

しかし現状では、デジタル放送がどのくらいの勢いで普及するのかが、全くの未知数であり、このマルチチャンネル放送を計画しているのは、NHKとほんの一部の民放局だけです。

総務省から、各社ともアナログ放送との並行放送を行うこと、という要請もあり、ほとんどのテレビ局は、HD放送1チャンネルとし、アナログ放送と全く同じ番組を流すというスタイルになります。SDの番組も、HDにアップコンバートされ放送されます。

営業面での心配からマルチ編成は未実施へ

つまり、デジタル放送になっても、画面がきれいになるだけで、チャンネルが増えるというのはほんの一部のテレビ局だけなのです。これは現段階での計画ですので、普及が進めば各社マルチチャンネル放送が始まるかもしれません。

HDの番組は綺麗に放送できるため、1つしか放送しないのは理解できますが、なぜ現行の画質であるSDの番組まで、無理やりHDサイズにして1つしか放送しないのでしょうか。それは営業面で心配だからです。

例えば、ひとつのテレビ局が3つの番組を放送するとなれば、それぞれの番組にスポンサーを付けなければならず、営業は3倍のCMを取ってこなければなりません。

しかも、デジタル放送開始時、どのくらいの家庭が見るのか、どのくらいの広告効果があるのか、全くわからない状態で、はたしてスポンサーがどういう反応を示すのか…。

サイマル放送でチャンネルは1つ

現在のアナログ放送と同じ番組をデジタルで流すのであれば、スポンサーもそれほど不安ではありません。デジタル放送でもCMを流すということで、料金の上乗せはあるかもしれませんが、同時にアナログでも放送されるわけですから、現在と同じ広告効果が得られるわけです。

ところが、デジタル放送、しかもサブチャンネルだけでCMを流したいという企業がどれだけあると言うのでしょうか。普及すればわかりませんが、どこのテレビ局も、最初からそんな冒険はしたがらないわけです。もしも、スポンサーが集まらなくて、お金が入らなくても、サブチャンネルを放送するには、お金がかかってしまうからです。

毎日放送とテレビ愛知はマルチ編成を実施予定

しかし、最初からそんな冒険をするテレビ局が、16局中2局だけあります。民放で最初に複数チャンネル放送に名乗りを挙げたのは大阪の毎日放送でした。毎日放送は、デジタル放送のメインチャンネルで、アナログ放送と同じ通販番組を流している時間、第2チャンネルで別の通販番組を流すことにしています。

そしてもうひとつの局がテレビ愛知です。なんとテレビ愛知は、第2チャンネルどころか、第3チャンネルもスタートできる設備を整えるというのです。

しかも、既にその準備は完了しており、予定通り12月1日からマルチ編成を行う時間帯があるとのこと。一体どういった放送が実施されるというのでしょうか。

本当に?

me-ko
me-ko

12月1日からスタートするのかなぁ(疑)

コメントはこちらから

Loading Facebook Comments ...

コメント

タイトルとURLをコピーしました