サテライトスタジオ開設で深まる視聴者との接点

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新社屋の建設予定はないけれど

さて、地上デジタル放送の開始とともにいきなり3チャンネル放送に対応した設備になる予定のテレビ愛知。ところが、テレビ愛知からは新社屋建設の話は聞かれません。

この地方では、NHK、東海テレビ、CBCテレビ、メ~テレの各社は新社屋を建設し稼動しています。テレビ愛知の現社屋には、2つのスタジオがあるのですが、この2つで、デジタル化を迎えるのかと思いきや、新社屋とは言わないまでも、新しいスタジオが建設されました。

新スタジオが栄の街中に登場

名古屋市中区、地下鉄栄駅から少し南に行くと、見慣れない真新しいピカピカのビルが建っています。それは日本経済新聞社の名古屋支社です。

▲日経名古屋新社屋。松坂屋のちょうど向い。

1階にはテレビ愛知の犬のキャラクター「ホーリー」とともに「ココ掘れ」の文字が書いてあります。そうなんです。ここにはオープン式のテレビ愛知栄サテライトスタジオがあるのです。

サテスタと言えばラジオ局のイメージ

一般的にサテスタと言いますと、ラジオ局のイメージが強いですよね。名古屋・栄にも、日経のはす向かいにあたる、ジェトロ名古屋輸入車ショウルームにZIP-FM(FM名古屋)のサテスタが併設されており、有名アーティストなどが登場した際には、人溜まりができていることがあります。

また、サテスタではないものの、日経のちょうど向かい側にある、松坂屋からは時々、CBCラジオ「カトレヤミュージック」が放送されています。以前は東海ラジオも、栄地下街の日産ギャラリーから毎日「NORINORIあふたぁぬ~ん」や「ラジオテリアPM3」という番組を放送していました。

以前はCBCテレビの本社にもあった

しかし、名古屋のテレビ局で、街中にサテライトスタジオがあるという話は聞いたことがありません。CBCテレビが、以前は本社のスタジオを外から覗くことができる位置に配置していましたが、新社屋建設とともに無くなってしまいました。

加えてCBCの旧社屋は、1階にマスターがあったのですが、今では考えられない設計とのことです。マスターを乗っ取れば放送をジャックすることが簡単にできてしまうため、最近では外から見える位置や、簡単に入ることができるところには、マスターを置かないそうです。

東海テレビの「喫茶スタジオ」

あとは東海テレビが、ちょこっと外から見ることができる位置に、喫茶店を改造した「喫茶スタジオ」なるものがあるくらいでしょうか。 これも、新社屋移転とともに消えてしまいそうな気がします。

それに比べると、このテレビ愛知栄サテライトスタジオは、全面ガラス張りで、まさしくサテスタ、開放型なのです。なぜこのようなものを作ったのでしょうか。日経新社屋に便乗しただけなのでしょうか。

テレビ愛知には昔からあった公開スタジオ構想

実は、テレビ愛知には、以前から公開スタジオを持ちたいという考えがあったそうです。広く東海3県をカバーする他の4局とは違い、愛知県だけをエリアとする「テレビ愛知」。

開局のときから、常に地域密着、地元の人々とのふれあいを目指していたのでしょう。そこで、大須に構えた本社の1階ロビーをガラス張りにし、公開放送を意識した作りにしたのです。

以前はそこから、若者向け情報番組を公開生放送したり、テレビ愛知の目の前、若宮大通りで「大須若宮ふれあい夏祭り」というイベントを開催し、公開放送をしたこともありました。

▲ふれあい夏祭り。繁華街から離れていた割に人出がありました。(出典:テレビ愛知)

本社ロビーからの放送は難しく…

しかし、その若宮大通りの高速ガード下は、ここ最近たくさんの路上生活者が暮らしています。そのため1階ロビーや、若宮大通りでの公開番組というのが難しくなってきたという事情があったとのことです。

ニューススタジオよりも広い

そこで、日経が栄のまん真ん中に建てた新社屋の1階に、栄サテライトスタジオを開設したのです。全面ガラス張りで、本当に公開スタジオという印象を受けます。しかもなんと、「ニュースアイ」を放送している第2スタジオよりも広いというから驚きです。ここが第3のスタジオとして、テレビ愛知と視聴者とのふれあいの場となることでしょう。

しかし、テレビ塔からの電波の乱反射や、自動車ノイズなどの問題があるとかで、現場での評判は今ひとつなようです。いまのところでは、「ココ掘れ」という局の広報番組や、ケンマスイさんの「情報満載」などが収録されています。

3スタジオ体勢でデジタル放送スタート

この3つのスタジオで、テレビ愛知はデジタル放送の荒波に漕ぎ出るわけです。現社屋のマスター更新も進み、12月1日を迎える体制は整いつつあるとのこと。

テレビ愛知は新社屋どうこうという話をする前に、現本社も自社ビルじゃないですからね。でも、建物が自前かどうか、新しいかどうか、立派かどうか、なんてことより、そこで作られる番組の質のほうが重要です。

やっぱり「サテライト」が好き?

それにしても、テレビ東京系列は「サテライト」という言葉が好きですね。全国ネットでは「ワールドビジネスサテライト」に「モーニングサテライト」。テレビ大阪には「イブニングサテライト」という番組まであります。

テレビ愛知が「栄スタジオ」ではなく、「栄サテライト」にしたのもこういった流れからなのでしょうか。

開局当時から「みのもんたの時間ですよー」を初め、様々な公開番組を制作してきたテレビ愛知。現在、この栄サテライトはそれほど使われていませんが、デジタル化によって活躍することとなるでしょう。

イベントでの視聴者とのふれあい

テレビ愛知は公開放送以外にも、視聴者との接点を求め続けている印象があります。テレビ愛知の収益の大きな柱のひとつであるイベント事業です。テレビ愛知を見ていますと、イベントの告知が頻繁にあります。クラシックコンサートから舞台まで、年間を通してさまざまなものが開催されています。

▲2001(H13)年9月22・23日にセントラルパークで開催されたテレビ愛知祭り。

CMソングも印象に残るマンモスフリーマーケット

そのなかで、特筆すべきは「マンモスフリーマーケット」です。このイベントは、テレビ愛知事業部が独自で生み出したイベントで、1994(H6)年5月に第1回が開催されました。

名古屋市国際展示場を借り切り、2日間で約2,000店が出店し、11万人が来場するという、全国でも最大級のフリーマーケットとなったのです。店を出したい人は、テレビ愛知に出店料を払い、入場者は入場料を支払い、あとはフリーマーケットを思う存分楽しめるわけです。

このイベントは、入場者数的にも、収益的にも大成功し、その後系列各局だけでなく、全国の多くのテレビ局が注目し、同様のイベントが開催されるようになりました。もちろんテレビ愛知でも、例年行われ、「♪マンモス、マンモス、マンモス、マンモス、マンモスフリーマーケット」というCMのフレーズは、とても耳に残ります。

▲「マンモスフリーマーケット」CM。♪マンモス~耳から離れない。(出典:テレビ愛知)

また、テレビ愛知はこの「マンモスフリーマーケット」で、ただ場所を提供するだけではなく、番組に関連した様々なイベントを同時に開催しているのです。

第1回が開催された当時、テレビ東京の「浅草橋ヤング洋品店」という人気番組があり、それに関連した「浅草キッドのハチャメチャオークションバトル」「ヒロミチ・ナカノフリマファッションショー」など、番組との関連性を持たせたり、テレビ愛知の番組出演者が、フリマに出店するということもありました。

私も行ったことがあります。聞くと、この地方の人なら誰でも知っていて、若い人なら大抵一度は行ったことのあるというくらいメジャーなイベントです。

「テレビ愛知といったら何を思い浮かべますか?」と聞いたら…

me-ko
me-ko

マンモスフリーマーケットと答える人が多いかもしれませんね

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