イベントレポート

名古屋の初夏の風物詩・手羽先の祭典が栄で初開催!第4回手羽先サミット2017食べてきました

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★全国の手羽先を食べ比べて人気を競う「手羽先サミット」
★すっかり定着して4回目・今年は「栄」で開催
★キャラクターのテバッキーとそしてやっぱりあの方も…

 3年前「人類初!手羽先サミット」なるものが開催されると聞き、一体どういうことだ?と思いながら金山駅の会場に向かうと、全国の自慢の手羽先が一堂に会するという、名古屋っ子にとっては夢のようなイベントで、今やすっかり恒例となり、このイベントから有名になったお店もあります。

 4回目となる「手羽先サミット2017」は、これまでの金山駅前から会場を移して、栄の久屋大通公園・久屋広場での開催に。期間も6月9日(金)から11日(日)の3日間ということで、さっそく、初日の夕方に行ってきました。個性が光る手羽先オンパレード。そしてこちらも恒例の、市長による熱唱で開幕です。

全国から27店舗の手羽先がずらり

 まず、手羽先サミットの「手羽先とは」ですが、手羽先の煮込みではありませんからね。名古屋で手羽先といえば、鶏の手羽先の唐揚げに決まっているのです。

 この手羽先サミットは、投票によって「グランプリ」「金賞」などが店舗に授与される賞レースとなっています。投票は1人につき1日1回だけ。食べたら食べたぶんだけ投票できるというものではありません。

イベントも目白押しでまずはあの方が…

 イベントステージも設けられていまして、初日は河村たかし名古屋市長が登場し、最終日に大村秀章愛知県知事が登場するというバランスのとり具合。そしてオープニングセレモニーではもうこちらも、聞かないと逆に落ち着きません。河村市長による熱唱が繰り広げられました。

 もちろん、楽曲は十八番の「燃えよドラゴンズ」ですが、「久屋広場に詰め掛けた」「燃えよ手羽先サミット~」と、ちゃんと手羽先バージョンになっていました。

 聞くことで得られるメリットはありませんが、聞かないと手羽先サミットは始まりません。公式キャラクターのテバッキーも大喜びです。

殿堂入りのお店の手羽先も食べられます

 この手羽先サミットでは、グランプリ2回受賞もしくはグランプリ1回と金賞1回を受賞すると「殿堂入り」となり、これまで2店舗が該当しています。「手羽先番長(宮崎県)」と「世界の山ちゃん(愛知県)」。さっそく多くの人が行列を作っていました。

 今回は、金曜の夕方5時からスタートということで、仕事を終えたビジネスマンが続々とやってきて、ビール片手に手羽先食べくらべ…という姿と、私たちのように栄に遊びに来ていた家族連れがそのまま残って食べくらべ…という、両方の層がいましたので、始まるや否や、座るところが無いくらいの賑わいでした。

全部は食べられませんでしたが…

 2本ずつ、全国あちこちの手羽先を次々と食べられる機会なんて、年に一度、世界で名古屋しかできないことですからね。ただ、さすがに27店舗全部は難しかったので、独断で食べたものをご紹介します。

[10]からあげ!ごっち(愛知県)

 2歳の娘がとにかく「おいしい!」と食べたのが、これ。「こだわりの塩手羽先」です。どうしても手羽先といいますとスパイシーなものが多いといいますか、当然ですが、子どもにとっては刺激が強すぎるんですよね。

 ところがこの塩手羽先は、ピンク岩塩によって、肉厚の国産手羽先の旨みを引き立てた上で、甘みもあって、ジューシー。子どもにも安心して食べさせられます。もちろん、大人が食べてもその甘みと旨み、きっと初体験です。

[26]知多あうん屋(愛知県)

 自分がどうしても食べたかったのが、「知多醤油」を使ったという伝説の手羽先唐揚げです。醸造といえば知多半島ですよね。そんな知多半島の武豊町で作られている知多醤油。たまりですね。これをぜいたくに使った、こってり甘辛な手羽先唐揚げです。

 やっぱり、たまりの風味と鶏のじゅわっとしみ出る味わいのこの絡み合い、最高ですね。ほんと味がしっかりついているのに、濃すぎず鶏肉とのバランスたまりません。

[12]炭火焼鳥 酒楽(愛知県)

 気になったのは「柚子こしょう」です。「柚子胡椒手羽先」。柚子こしょうをイメージすると、さっぱりしつつのスパイシーというイメージかもしれませんが、これ、相当イケますよ。

 手羽先を素揚げしたところに、柚子こしょうだけじゃなくて、柚子こしょうを入れた甘辛タレをつけて、さらにスパイスで仕上がってるんですね。

 なので、柚子こしょうの風味もありながら、他のスパイスやタレの甘辛さもしっかり活きているので、鼻に抜ける香りと味わいを同時に楽しめます。味が濃いのにさわやかという、食べた後にもう一本食べたくなっちゃう病み付きタイプです。

[20]諭吉のからあげ(愛知県)

 三重テレビナイターでホームランが出るたびに食べたくなる「諭吉のからあげ」といえば、大分中津からあげで知られる愛知のお店ですよね。これはほんと変り種ですよ。その名も「カボス香る手羽先」

 一口食べて「あ、これね!」という、まさに「からあげ」です。大分の中津からあげの味わいそのままに手羽先になっちゃった。手羽先を食べているはずなのに、鶏のからあげに錯覚しちゃう。衣のおいしさとそこに香るカボス。これは手羽先の唐揚げではなくて、からあげの手羽先です。

[19]広島の手羽先本舗(広島県)

 このお店の「広島発の手羽先の唐揚げ」これは予想外でした。手羽先自体は小ぶりでして、カラっと揚がってるんですね。「広島発の旨みたっぷりの若鶏手羽先」を「秘伝のたれ」と「瀬戸内海塩」で、とあるわけです。

 広島なので、名古屋っぽい感じではないだろうと。軽めの味を想像していたのですが、とんでもないことでした。秘伝のタレをじっくりと、瀬戸内海塩もしっかりと。めちゃくちゃスパイシーで、大インパクトでした。やってくれますね。

[1]金澤手羽先 鳥珍や(石川県)

 「金沢かがやきブランド」に認定されたという金沢代表の手羽先唐揚げ…と、紹介はシンプルなのですが、全国ネットのテレビ番組でも紹介されているらしいんですね。名古屋ではない金沢の手羽先で全国区。これは尋常ではありません。

 しかも「これぞ加賀百万石の味!」。荒子の前田利家公の手羽先みたいなものですよ。食べてみます。

 しょうゆの味がぐぐっときますね。そして鶏が肉厚でじゅわっときますから、そこにしょうゆダレがあいまって、深いです。味が深い。

[13]勝文商店(岐阜県)

 こちらは、岐阜県のお千代保稲荷参道にお店を構えているだけあって、何がすごいって、手羽先なのに片手でもったままパクッと食べられるチューリップ状になってるんですね。これは手間がかかっていますよ。

 そして味も、あのお千代保さんの安心感といいますか、初めて食べるのに「あ、この味、やさしい…でも濃い」という、どこかで食べたことのある味わいですね。秘伝の甘辛タレ、これ絶対、名古屋の人の好きな味ですわ。きっとアレが入ってるんじゃないかな?安心の味です。

手羽先以外にも魅力いっぱい

 会場では飲み物もいっぱい売られていまして、ビールやお酒もいいのですが「ハワイアンレモネード」は、合いましたねえ。

 オーガニックフルーツをそのまま使ったハワイアンレモネードは100%手作り。私はパッションフルーツが入った「リリコイ・レモネード」をいただいたのですが、手羽先のこってり感に、レモネードのさっぱり感は合うというか、もう、必需品ですねこれは。

 さらに隣のエンゼル広場では、「第1回あいちめし地域応援合戦」が開催されていまして、どちらの飲食物をどちらに持ち込んでもOKです。「知多めし」「牡蠣焼き」「西尾抹茶のかき氷」「刈谷名物まぜそば」「愛知県産豚ソーセージ」と、名古屋以外の愛知県だっておいしいものあるんだよ!アピール会場となっています。

 ちなみに「あいちめし」とは、「なごやめしとは違った愛知県の魅力を紹介するイベント」とのことで、開会式には名古屋市長で、閉会式には愛知県知事。これ、バランスをとってるんじゃなくて、すれ違うようになってるってことですかね。なんて、そんな空気を感じなくはないといいますか。

 「人類初!名古屋発!!第4回手羽先サミット2017」と「第1回あいちめし地域応援合戦!!」は、6月9日(金)から11日(日)まで栄の久屋大通公園で開催されています。

 まあとにかく、これだけ味の違う手羽先を、一箇所で食べくらべることができる機会は年に一度、世界でココだけですから、名古屋の手羽先好きにとっては楽園ですよ。

関連情報

久屋大通公園(名古屋・中区)

名古屋市 久屋広場

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