キャラクター&キャッチコピー「愛知テレビじゃない!」

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テレビ愛知のキャラクター戦略を振り返る

さて、テレビ愛知の報道、スポーツについて見てきましたが、ここで一息ついて、テレビ愛知のイメージ戦略、キャラクターについて振り返ってみましょう。

テレビ愛知は「ホーリー」

今でこそ、東海テレビ「ヤッパくん」、CBCテレビ「しびしだぞう」、メ~テレ「ウルフィ」、中京テレビ「チュウキョ〜くん」、テレビ愛知「ホーリー」、三重テレビ「エムっとくん」と、各テレビ局にイメージキャラクターはつきものですが、出揃ったのはここ数年のことです。

そんななか、テレビ愛知は20年前の1983(S58)年の開局の時から、キャラクター戦略を始めています。

開局時は「コアラ」がイメージキャラクターだった

開局時、キャッチフレーズは「愛と知性のチャンネル25」、「ニコニコ家族のテレビ愛知」と25を全面に押し出したもので、そのキャッチフレーズとともに、その9で紹介したコアラのキャラクターを見ることができました。

このコアラは長いこと使われ、1993(H5)年の開局10周年の時も、「育ちざかりは夢ざかり」というキャッチフレーズとともに、少しだけマイナーチェンジしたコアラが登場していました。

▲育ちざかりは夢ざかり。10周年の5秒スポットです(出典:テレビ愛知)

ティーバファミリーが登場

本格的にキャラクター戦略に乗りだしたのはその2年後、1995(H7)年4月でした。一般公募によって選ばれた「ティー バファミリー」です。その名のとおりT・V・Aの三文字をうまくキャラクター化したもので、4人家族の設定でした。

この頃はこの「ティーバ」を愛称にまで持っていこうと、大胆なことを考えていたのか、国際女子テニス公式戦を誘致した際も「ティーバ杯レディースオープン」という名称にするなど、浸透を図りましたが、少なくとも私の周りでテレビ愛知のことを「ティーバ」と呼んでいた人は見当たりませんでした。私ももちろん言いませんでした。

▲ティーバファミリーグッズ

この家族に、父「ペール」母「メール」兄「フレール」妹「スール」という名前が付くと、毎朝「おはようティーバ」というプロモーションアニメを流したりするように。

番宣番組でも、グッズプレゼントが行われ、私ももちろん応募し、ティーバグッズをいただきました。さらには地下鉄の駅にも「ティーバファミリー」の広告を打つなど力を入れていました。キャッチフレーズは、「楽しいこといっぱい、ティーバだよ。」でした。

▲「おはようティーバ」放送開始映像のあと、1分間のプロモ映像です(出典:テレビ愛知)

ちゃんと見てよね!テレビ愛知だからね!

さて、イメージ戦略はだんだんと意外な展開を見せます。次のキャッチフレーズには、ティーバファミリーと並行しながら、「テレビ愛知だからね。」が短期間でありながら使用されていました。このスポットCMは、かなりインパクトがありました。

お風呂屋さんで外国人女性が風呂上り、下着姿でドライヤーをかけています。遠くで番台のおじさんが、新聞(もちろん日経)を読むフリをしながら、女性をチラチラと覗いています。すると、女性は番台にツカツカと怒り顔でやってきて、おじさんの読んでいる新聞をバッ!と取り上げてひとこと。

「ちゃんと見てよね!」

そして最後に無音で「テレビ愛知」という文字。これはかなり印象深かったのですが、なぜかすぐに流れなくなってしまいました。やはりこういうのは問題アリだったのかも…。

愛知テレビじゃない!

そして同じく、「テレビ愛知だからね」というキャッチフレーズの時に流れていたCMソングがこれです。

「♪テレビ愛知だて~、愛知テレビじゃない!あんた間違えて~覚えと~せん!テレビ愛知だからね。」

これにはそれまでの、テレビ愛知のイメージ戦略は真面目路線、という印象を根本から覆されました。確かに私の周りでも、「愛知テレビ」という人は少数ですが存在していました。それを無くしたい。誤解を解きたい。テレビ愛知の非常に強い自己主張を感じます。

はぁ~いテレビ愛知

次に1998(H10)年開局15周年を迎えたときに採用されたのが「はぁ~いテレビ愛知」です。CMソングも作られたのですが、これも、その前の流れを踏襲していたのか、おかしかった。

「♪有名だがや、ほうかね。頑張っとるがや、何言っとりゃ~す。み・ん・な、知っとるがや~~。はぁ~いテレビ愛知。」

名古屋弁丸出しのこのCM。この歌はじわりじわりと人気が出たようで、小学生の間で流行っていたそうです。

当時、テレビ愛知のニュースで「ご当地ソング特集」があり、この歌を歌いながら通学する小学生の様子を映していましたが、本当にそこまで流行っていたのでしょうか。疑いたくなってしまうのですが、どうも本当のようです。なぜなら、この歌は「愛知はDA・GA・YA」というタイトルでCD化まで果たすのです。

「A」のテレビあいち

そして「はぁ~い」が終わると、テレビ愛知は大胆な戦略に出ます。「A」をモチーフとしたなんだかわからない、確か名前も無かったような、キャラクターなのかどうかも判断しがたい「A」が登場し、

「♪A、B、C、D、Aが好き。A、B、C、D、Aが好き。A、A、A、A、LOVE、LOVE、LOVE、A」

という歌とともに宙を舞い、シャボン玉を蹴散らすというものでした。「A」は愛知の「A」でしょうね。この時、なんと表記を「テレビあいち」と平仮名にしたのです。

キャッチフレーズは「I LOVE A」。どうせなら「C、B、CよりAが好き。」くらいの勢いが欲しかったですね。

新キャラ「ホーリー」登場

そして2003(H15)年の開局20周年にあわせて登場したのが、スコップを持った犬「ホーリー」です。キャッチフレーズは「ココ掘れ」。

過去にあった名古屋弁丸出しとかとんでも無いイメージでもなく、キャラクターとして印象の薄いものでもなく、よくあるタイプの普通のキャラクターです。名古屋の街中で、「ココ(テレビ愛知)を掘ればいいことあるよ」と、語りかけています。

そしてひっそりと、表記を「テレビ愛知」という元のロゴに戻したのでした。

もっと名古屋らしく…

キャラクターはキャラクターは金シャチ!それか、えびフライでもいいんじゃない?あ、いかんか。

me-ko
me-ko

何言っとるの、えびふりゃーはもともと名古屋名物じゃにゃーがね

って言われてまうな。

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