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由緒あるホテルでティータイム-蒲郡プリンスホテル

記事公開日:2010年12月18日

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★格式が高すぎて正面からは...という方のために?
★近代産業遺産に認定されています
★蒲郡らしいスイーツと風光明媚な風景で優雅なひととき

 これまで何度か蒲郡には観光に来たことがありまして、この竹島周辺では、今回は訪れていませんが、竹島水族館にも、フラワーパーク・蒲郡ファンタジー館にも行ったことがあり、竹島海岸で潮干狩りもしたことがあるのですが、一度も行ったことがなかったのが「蒲郡プリンスホテル」です。

 蒲郡プリンスホテルといえば、「蒲プリ」と呼ばれ、格式の高さと由緒で知られており、テレビの旅番組などでも扱いが何ランクか上という空気がいつも伝わってきます。なので、今回も最初は立ち寄るつもりが無かったのですが...。

 ツイッターでフォロワーさんから「せっかく蒲郡にいるのなら、蒲郡プリンスホテルでコーヒーでも飲んだら?」と言われ、海辺の文学記念館でも「ぜひ蒲郡プリンスホテルも見て行ってください」と言われ、背中を押されましたので、思い切って行ってみることにしました。

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正面からは...え...この階段が近道?

 海辺の文学記念館の方のお話によりますと、蒲郡プリンスホテルは近代化産業遺産に登録されており、特に宿泊や食事をするわけでもない人でも、ロビーなどは自由に見学できるとのこと。しかし、お客でも無いのに正面から堂々とは...と思ったら、文学記念館前から徒歩で行ける近道の裏道があるそうなので、そちらから行ってみることにしました。

 すると、蒲郡プリンスホテル2階にある喫茶店の広告看板が。「この景色が一望できる喫茶」「お気軽にご利用ください」という文字ははっきりと読めるのですが、肝心の「この景色」の写真が剥げ落ちており真っ白。どういう景色が見られるのかは全く伝わってきませんでしたが、喫茶をお気軽にご利用くださいという気持ちは伝わってきて、ホッと胸を撫で下ろし、コーヒーでも飲んでいこうかという気に...いや、こういうところはコーヒーだけでもいくらするのか...という不安が。

 では、その蒲郡プリンスホテルへの近道という、蒲郡南部市民センター脇にある階段へと、鳥居をくぐって足を進めます。本当にこの先にあるの?という階段でしたが...。

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入っていいんだよね...

 階段を上ること2分、「ホテルご利用の方以外の立ち入りはご遠慮下さい」という柵が、道が間違っていないことを教えてくれました。「見学でも、り、利用だからいいよね?」と言い聞かせながら、その柵を越えると、おお~見えてきました。お城のような外観のあの建物です。

 すると、ホテルの手前に六角堂のような建物が。これまた歴史を感じるなぁと思ったらそれは「ステーキ&シーフード桂」。なかはカウンターになっていて、目の前でステーキと海の幸を焼いてくれるのだそうです。とりあえず、今日はご縁がありませんでした...という感じで。

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 そのステーキ店の背後には、噴水のある庭園、そして手に鳩を乗せた女性像が。周囲には人影は見当たりません。やっぱり...入っていいのかなぁなんて、小心者の感情全開で、もう少し気持ちを落ち着けようと...じゃないや、広いホテルの敷地をせっかくだから堪能しようということで、ホテル建物の南側にも行ってみることにしました。

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 ホテルの南側からは、先ほど行った竹島が眼下に見渡せます。ここでこの景色ですから、ホテル2階の喫茶からだと、もっと綺麗に見えるんだろうな...ということで、腹をくくりましょう。いざ、建物内へ入ってみることにします。

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当たり前ですが全然大丈夫でした

 入口から入りますと、スタッフの方が愛想良く挨拶してくれました。この日は平日、しかも午後の中途半端な時間ということで、人影が疎らだったわけですけれども、先述のとおり、一般公開しているわけですから、当たり前ですが全然大丈夫でした。

 蒲郡プリンスホテルは、「蒲郡ホテル」として1934(S9)年3月に開業した老舗のホテルで、外貨獲得政策の一環として、国策で建てられたホテルのひとつでした。竹島に橋を架け、海辺の文学記念館の場所にあった常磐館を経営していた滝信四郎氏が建設費の4分の1を負担し、常磐館と一体になって一大観光拠点となったのです。

 建物内部はその頃の面影がしっかりあって、エレベーターもとってもレトロです。まさにタイムスリップしたかのような錯覚に陥ります。

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 前回、常磐館が旧蒲郡ホテルの別館であったという書き方をしましたが、実は逆だったんですね。滝信四郎氏の経営する料理旅館「常磐館」が先にあって、その洋風別館として旧蒲郡ホテルが誕生したというわけなのです。

 では、ここは思い切って、せっかくですし、お気軽にと書いてありましたし、2階のティーラウンジ「ウインザー」で優雅な午後を過ごすことにします。

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おお!絶景~

 ラウンジに入りますと、まずはそのウェイトレスさんの衣装に驚き。間違ってもメイド喫茶ではありません。昭和レトロです。そして店内には後ろを向いた馬の像があったりします。思わず「何を振り返ってるの?」と聞きたくなってしまいました。

 そして絶景!ホテル前の丘からははっきりとは見えなかった竹島が、ここからはしっかりと見られます。さらに奥には西浦半島、三河大島、その奥には渥美半島まで見渡せます。テラス席もありますので、より開放感に浸りたい方はそちらもいいですね。

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うわあ!おいしそ~

 相方が注文したのは「ケーキセット(1,400円)」。いくつかのケーキの中から選べるのですが、蒲郡プリンスホテル名物という黒胡麻のクレームプディング「クレームドセザム」をチョイスしました。

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 そして私はこの月限定の「海の街がまごおり・コーヒーセット(1,700円)」を。

 こちらは、世界最高峰のヨットレースである「アメリカズ・カップ」に挑戦したニッポン・チャレンジチームがベースを構えたことをきっかけに、そのニッポン・チャレンジチームのヨットを蒲郡のシンボルとして駅前に移設することを記念して創られたもので、「オレンジのムースとオレンジプディング・蒲郡みかんシャーベットを添えてヨット仕立て」という名前が付けられていました。長い名前が高級でいいですね...という思考になってしまう自分が情けない。

 どちらも本当に上品な味で、サイフォンで入れられたコーヒーとともに、美しい三河湾を見ながら優雅な時間を過ごすことができました。そして、こんなラウンジにもかかわらず、コーヒーにはビスケットとアーモンドが添えられていたところに、愛知県の喫茶店文化はすごいな...と感じずにはいられませんでした。

 ちなみに、このラウンジは喫茶としての営業は午後6時までで、それ以降はバーとなりますので、お気をつけ下さい。

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 さて、ひとつ気になることが。なぜ、そんな格式高い由緒ある「旧蒲郡ホテル」が、今は「蒲郡プリンスホテル」となっているのでしょうか。当初は、日本を代表する観光地としての蒲郡のシンボルとしてスタートした蒲郡ホテルだったのですが、実はその後はいろいろとあったようで...。

 まずは戦争です。太平洋戦争の戦時下は陸軍の病院となり、戦争が終わると今度は米軍に接収されてしまいます。さらに、滝信四郎氏が法人化したタキヒヨー本体の経営が悪化し、1980(S55)年、蒲郡ホテルは廃業してしまうのです。そう、もちろん常磐館もその時一緒に廃業になってしまったのです。

 常磐館のほうはその2年後に取り壊されてしまうのですが、ホテルの方はその7年後、「蒲郡プリンスホテル」として再オープンして、現在に至っているのです。

 そのためなかには、その格式や伝統について、旧・蒲郡ホテル廃業の時点で途絶えてしまった、ということを言う人もいます。でも、当時の面影があることには間違いありません。2007(H19)年11月には近代化産業遺産に認定され、「華麗なる一族」といったドラマなどの撮影にも使用されています。

 ちょっと頑張るだけで、気軽に優雅な午後のティータイムを楽しめます。蒲郡で昭和ロマン満喫。いいですね。ただ...いつかは泊まってみたいなぁ...。一番安い山側ツインなら25,000円から。お、これなら。でも、せっかくなら、昭和天皇皇后両陛下もお泊りになったという、旧蒲郡時代の雰囲気を残したロイヤルスイートルームがいいな...1泊12万円か。が、これも頑張れば何とかなりそうか...な?いや...相当頑張らないとだね!

 では、これで竹島周辺探訪を終わりにして、宿へと向かうことにします。そう、今回は蒲郡に1泊することにしたのです。蒲プリにはまだまだ泊まれませんが、温泉で海の幸を満喫するぞ!

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