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退治されて幾年月...桃太郎の足跡辿って…鬼ヶ島は岐阜・可児市に現存した

記事公開日:2007年12月26日 更新日:

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 トッピーネットでは、これまでにかちかち山浦島太郎が玉手箱を開けた場所など、おとぎ話が実際に繰り広げられたと言われる現場から、その物語を考察してきました。

 今回は地元も地元。あの日本一の桃太郎の現場へと向かいます。年末に取り上げるわけですから、そんな桃太郎にあやかれる、初詣にピッタリな神社もご紹介します。

鬼ヶ島が現存しているという

 さっそくその桃太郎が生まれた場所...ではなく、自称天の邪鬼なブログとしては、まずは鬼が棲んでいたといわれる、鬼ヶ島へと向かいます。今も鬼ヶ島がそのまま残されているという、岐阜県可児市へ。

 資料によると、鬼ヶ島は木曽川へと流れ込む可児川に浮かぶ島であり、その可児川と名鉄広見線が交差する場所にあるとのこと。交差しているのはその名も可児川駅のすぐ南側。地図を見ると、確かに名鉄広見線と県道122号の戸走橋の間には、島状のものがあります。これが、鬼ヶ島...。

 というわけで、名鉄広見線とクロスする場所の、可児川の南岸へとやってきました。可児市在住である相方の家からは目と鼻の先。すると相方があれ...?と何かに気づきました。

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河岸へ下っていくと…

 どうも相方は、幼い頃、父親に連れられてこのあたりでよく水遊びをしていたそうです。鬼ヶ島で水遊びってすごいな...。可児川は、周囲の田んぼからは見えない、少し低い位置を流れているのですが、相方は迷うことなく崖への入口を見つけ、そこを下っていきます。幼い頃の記憶というのは、何年経っていたとしても、その場に来るとよみがえるものなのですね。

 私も相方の後について、可児川の水面へと降りてみます。

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 すると右側に現れました。鬼ヶ島です。その名のとおり、まさに鬼の棲んでいそうな島です。島全体が突起した岩に覆われていて、絵本のイメージそのままの島に、思わず噴き出しそうになるくらいに、鬼ヶ島です。

ゴツゴツな鬼ヶ島…川ですけどね

 後ほど登場します、桃太郎の伝説に詳しい方のお話によりますと、ここには本当に鬼が棲んでいただけではなく、ここを根城にしていた悪党が、近くの住民を脅して金品を奪ったり、子どもをさらったりと、悪事を働いていたとのこと。島というほど大きなものではありませんが、根城にするくらいの大きさは確かにあります。

 相方曰く、昔に比べると可児川を流れる水量も減っていて、なんだか全てが小さく見えるとのこと。それは、自分が大人になったからそう感じるんでしょうね...。

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 鬼ヶ島というと、何となく海にあるというイメージがありますが、私の手元にある絵本「ももたろう」を読み返してみると、どこにも「海」であるという記述はありません。なんだか、そう思い込んでいただけで、鬼ヶ島というのは川に浮かぶ島だったというわけです。

 では、桃太郎はどこからやってきたのか。親切にも、近くには桃太郎の伝説の足跡を辿れるように、案内看板が設置されています。見て...驚き。

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桃太郎の物語を思い起こさせる地名だらけ

 このあたりには、桃太郎の伝説にまつわる地名が本当に数多く残されているのです。

「今渡」...見張りの鬼が、桃太郎が「今、渡ってきたぞ」と仲間に伝えたところ。
「敵がくれ」...鬼たちが隠れていた岩場。
「坂祝」...桃太郎の勝利を祝い、酒蔵を開き、宴を開いた場所。
「宝積寺」...鬼から奪った宝物を積み上げた場所。
「桃山」...桃太郎が姿を消した山。

 お供の3匹にちなんだ、「雉ヶ峰」、「サル洞」、そして市の名前にまでなっている「犬山」。

 では、鬼ヶ島を後にして、桃太郎がいたという場所である、鳩吹山の向こう側へ行きましょう。

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 ここまでお読みになって、「ちょっと待てよ!」と思ってらっしゃる方も多いと思います。大丈夫です。実は私も、そう思ってますから。

 その疑問とは...。

 桃太郎って岡山、香川じゃないの?

 ですよね~。

 もちろん、その疑問につきましては、当事者(?)への直撃取材を行っておりますので、最後までお読みいただければと思います。(次回へ続く)

鬼ヶ島(岐阜・可児市)MAP

可児市 鬼ヶ島

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