★名古屋開府400年プレ事業として開催
★出張鑑定の収録は変わらないね
★テレビ愛知は鑑定団に期待していなかった?
少し前の話になりますが、先月の11日に名古屋市公会堂で開催されました、テレビ東京の人気番組「開運!なんでも鑑定団」の1コーナーである「出張!なんでも鑑定団inなごや」の公開収録に行ってきました。
出張鑑定の収録に参加するのは、昨年の小牧市での収録に続いて2回目でしたが、やっぱり...相変わらずでした。そして、この収録は名古屋開府400年のプレ事業として開催されたので、いましたよ。
それにしても、テレビ愛知はニュースの取材に来るほどの力の入れよう...昔は鑑定団に全然期待していなかったのに、本当に手のひら返してるよね...。
名古屋っ子は鑑定団が大好き
2010(H22)年は名古屋開府400年ということで、それを記念して様々なイベントが予定されていると同時に、その前年にあたる今年はプレ事業が開催されています。今回の「出張!なんでも鑑定団inなごや」もその一環としての誘致です。
昨年、同じ愛知県の小牧市で開催された出張鑑定に参加した記事でも触れましたが、さすが三英傑を輩出している土地柄からか、テレビ東京の「開運!なんでも鑑定団」は愛知県での人気が高く、視聴率も全国の中で突出しているそうです。そんな人気番組の出張ですから、朝から行列です。このイベントを観覧するには予め申し込みが必要で、2,000人収容の名古屋市公会堂には、当選ハガキを持っていないと入場することはできません。ですから、入るために早くから並ぶ必要はありません。にもかかわらず早い時間から並んでいるのは、少しでもいい席で見たいということなのでしょう、正午の開場予定を前に、午前11時頃には既に300人ほどが並んでいました。係の方に伺いますと、一番乗りの人が何時に来たのかはわからないとのこと、なぜなら、早朝に係の人が準備に来た際にはもういたそうです...。
「なんでも鑑定団」の視聴者層は、早朝は得意中の得意というわけですね。何せ勝手に起きちゃうくらいの視聴者層がメインでしょうから...。
丁寧にエピソードを拾っていきます
収録開始を前に、注意事項の説明を含めた前説が始まりました。やはり今回も、拍手の仕方やリアクションの仕方のレクチャーと、収録中のフラッシュ撮影禁止についての話がメインです。そして前説が終わると、司会の松尾伴内さんとアシスタントの青木直子さん、そして鑑定士の中島誠之助先生、安河内眞美先生が登場して、そのまま収録開始です。
今回もいつもどおり、出張鑑定で登場するのは6人です。番組では、わずか数分ずつしか流れませんが、収録ではエピソードを引き出すために1人につき約15分ほどかけ話を膨らませていきます。そのため、収録は1時間半に渡って行われました。
テレビ愛知も取材・アイツも登場
前もそう感じたのですが、デジタル時代のテレビ収録とは思えないほどユルい感じで収録は進みます。会場にいるのは、2台のハンディカメラのみ。時折三脚を立てることはありますが、基本的には会場中を動きながら2台での撮影です。そして、会場に流れるの音声はマイクの音のみで、効果音などが入ることは一切ありません。
あ、でも、今回は地元局のテレビ愛知が取材に来ていたようで、この収録の模様が夕方のTXNニュースで流れていました。ということは、ハイビジョンカメラも1台来ていたのですね。
そしてやっぱり、名古屋開府400年のプレ事業ですから、あの人を忘れてはいけません。マスコットキャラクターの「はち丸」です。はちゃ丸ではありません。
はち丸は、出品者の自己評価額よりも実際の鑑定結果額の方が高かった時にだけ登場し、お祝いとして、ういろとないろを渡していました。出品者である名古屋っ子にういろをプレゼントとは、これは新鮮ですね。なぜなら、名古屋っ子はあまり食べませんものね...普段...。
愛知でのスタートはひっそりと
今でこそ、「開運!なんでも鑑定団」はテレビ東京の長寿人気番組となっていて、かつ、愛知では高視聴率を獲得していますが、番組開始当初、テレビ愛知はこの番組をかなり冷遇していたことをご存知でしょうか。名古屋では、この「なんでも鑑定団の第1回を見た」という人はほとんどいないでしょう。多くの人が「いつの間にか始まっていた」という印象を持っていると思います。
なんでも鑑定団がスタートした1994(H6)年当時、テレビ愛知は火曜の夜7時から10時まで、東京とは別番組を流す独自編成としていました。
テレビ愛知は当時、他局から買い付けた古いアニメを、平日午後6時30分に帯で「まんがのくに」として流してたため、テレビ東京がこの時間に流していたアニメを同時には放送していませんでした。そのため、そのアニメのうち2本を火曜午後7時に編成、そして午後8時から2時間を「火曜ゴールデンワイド」としていました。
ちょっと話が逸れますが、その「まんがのくに」の話を...。
「まんがのくに」は、作品によっては視聴率20%越えを記録することもあり、スポンサーもたくさんついていたため愛知では長年続き、その影響で、テレビ東京の午後6時半のアニメは全て、愛知では別枠で放送されました。月曜から金曜の5本のうち、2本が火曜午後7時、そして1本が土曜午後7時、そしてあとの2本は平日の朝に回されました。
前評判が高いものは午後7時、そうでないものは平日の朝という振り分けが、愛知の編成の一存で行われていたため、後に大化けした「新世紀エヴァンゲリオン」も、テレビ愛知では朝7時35分からという、誰が見てるのかわからないような枠での放送だったのです。
そんな「まんがのくに」の存在のため、火曜21時台の番組は愛知では流されておらず、全国ネット化される以前の「浅草橋ヤング洋品店」や「東京探検」などは、テレビ愛知では放送されず、三重テレビと岐阜放送のみでの放送となっていました。(三重テレビはテレビ大阪「西川きよしの大阪探検」をネットしていた時期もあります)
それらの番組とは違い、「開運!なんでも鑑定団」は、当初からテレビ愛知でも放送されることになったのですが、前述の通り火曜21時はゴールデンワイドが放送されていたため同時には放送することができず、まあ、エヴァンゲリオンなどと同じ判断が下ったのでしょう、深夜1時台にひっそりとスタートしているのです。
一転して人気番組に
その後、日曜お昼に移動し高視聴率を獲得。さらに、テレビ東京の午後6時半のアニメが全国ナショナルセールス化されたことで「まんがのくに」が1996(H8)年春に廃止され、ようやく火曜がテレビ東京と同じ編成に。テレビ愛知でも「なんでも鑑定団」が火曜夜9時に放送されるようになり、日曜のお昼はそのまま鑑定団の再放送枠となったのです。
深夜でひっそりとスタートさせたテレビ愛知は、鑑定団を当初冷遇していたのか、それとも、そもそも鑑定団は、読売テレビの深夜番組「EXテレビ(火曜日)」から誕生した企画だったため、深夜が相応だと判断したのか、真相はわかりませんが、どちらにしろ、見る目がなかったということは間違いないようです。
なおこの秋は、岐阜放送での放送が東京・愛知と同時刻での放送となり、さらに、番組開始から15年間、1度も放送したことがなかった三重テレビがこの秋に放送をスタートさせるなど、鑑定団にとって新しい時代の幕開けとなりました。三重テレビでスタートすると聞いたとき、15年前の第1回から放送するのかと期待したのですが...さすがにそうではありませんでした。
今回の「出張!なんでも鑑定団inなごや」は、12月1日の午後8時54分から「メリ夫」でおなじみのテレビ愛知と、「はちゃ丸」でおなじみのぎふチャンで放送されます。
そういえば岐阜放送は当初、なんでも鑑定団を火曜夜8時に放送していたんですよね。テレビ愛知より見る目があった...ということかな。