小牧市東部市民センター
テレビ東京の看板番組「開運!なんでも鑑定団」。その出張鑑定コーナーの収録が小牧市で行われるということで、「出張!なんでも鑑定団in小牧」の観覧に行ってきました。
今回は小牧青年会議所の主催で、鑑定も観覧も小牧市民を対象としたものだったのですが、幸運にも観覧することができましたので、テレビ東京の株主の端くれとしてレポートしたいと思います。
全国ネット番組の収録ということで、どんなものかと興味津々だったのですが、すごく勉強させられた部分と、妙にアナログで驚かされた部分と両極端な印象でした。そしてその収録が行われた桃花台では、この番組がアナログでしか見られない!?という現実も…。
さすがテレ東イチの人気番組
小牧市で鑑定団の収録があると聞いたとき、小牧の中心部での収録かと思ったのですがそうではなく、東部に広がる新興住宅地「桃花台ニュータウン」にある、小牧市東部市民センターという、桃花台のアピタの向かいにある施設での収録でした。それには理由が…。
さすがテレビ東京の看板番組です。しかも愛知では鑑定団の視聴率が高く大人気。観覧定員600人に対して、3000人分の応募があったとのこと。競争率は5倍。すごいですね。さらには、この日鑑定が行われたのは6人だったのですが、それに対して300通もの応募があったそうです。こちらはなんと50倍。
本当に大人気です。とはいえ会場を見渡しますと、私と同世代の人はほとんど見かけませんでしたね。鑑定団の視聴者層がよくわかりました。
なぜなぜ?桃花台?
まずは主催者である、小牧青年会議所からの挨拶です。この出張!なんでも鑑定団の収録は、小牧山をライトアップする「小牧山ランドマークフェスタ2008」というイベントの一環として誘致したものだそうで、会場に桃花台を選んだのにはふたつ理由があるというお話がありました。
ひとつは、小牧山に馴染みが薄い桃花台の人たちにも、小牧山のライトアップを広く知って欲しいというもの。
そしてもうひとつは、一昨年にこの桃花台と小牧市街を結ぶ「桃花台新交通(ピーチライナー)」が廃止になり、寂しい雰囲気の桃花台を盛り上げよう!というもの。
桃花台新交通とは、トッピーネットでは廃止時に記事を書きましたとおり、2006(H18)年9月末に廃止された「新交通システム桃花台線」です。
番組収録後、桃花台新交通の本社跡を見に行ってみましたが、雑草もボーボーで廃墟同然となっていました。
むしろこれって、廃止される前に鑑定団を誘致して、全国にピーチライナーをアピールすべきだったのでは?と言いたいところですが、いくらアピールしたところで、部外者が桃花台にピーチライナーで遊びに来ても…ねぇ。
常時、この東部市民センターで鑑定団の収録みたいなイベントをやってるのなら話は別ですが…。
番組収録スタート!
青年会議所の方からの挨拶や趣旨説明が終わると、テレビの番組制作会社の方による注意事項の説明です。特に、収録映像に映りこんでしまうカメラのフラッシュについては厳しく言われました。
そこで意外だったのが、フラッシュの切り方のわからない人、それぞれひとりひとりに対して、スタッフがマンツーマンで丁寧に切り方を教えていたことです。一律撮影禁止にしてしまえば簡単に済みそうな話ですが、そのあたりに「思い出作り」を大切にする、テレビ東京サイドの優しさのような印象を勝手に受けました。
私はテレ東ファンなので、かなり贔屓目なのはご容赦ください。
続いてよくある拍手の練習です。面白かったのが、自己評価額よりも鑑定額が上がった場合の練習と、下がった場合の練習の、両方があったことです。下がった時の「アーァ」といった声の練習もさせるんですね。
午後1時、収録開始です。この日の司会は出張鑑定ではおなじみ、ビシバシステムの住田隆さん、アシスタントは永浜いりあさんでした。
長い時間かけて引き出すんですね
鑑定士軍団は、陶磁器の中島誠之助さんと、書画の安河内眞美さん、そして洋画日本画の永井龍之介さんでした。もちろん、ネタバレになるといけませんので、番組内容についてはここでは触れませんが、今回の収録はかなり爆笑エピソード炸裂でしたね。
普段、なんでも鑑定団を見ていますと、出張鑑定のコーナーは15分か20分程度なのですが、この日の収録にかけた時間は2時間。出品者が6人で2時間なのです。
どちらかというと、鑑定品そのものの価値とかよりも、出品者が持っているその鑑定品にまつわるエピソードのユニークさによって、出演者を選んでいるという印象を受けました。そしてそのエピソードを、うまく引き出して膨らませる、住田さんの巧みな司会進行に感銘を受けました。
放送では、その引き出したエピソードの部分をうまく使って番組を構成するのですね。住田さんの進行ぶりといい、短いコーナーにもかかわらず、何倍もの時間をかけて収録する丁寧な作り方といい、これぞプロの仕事という感じでしたね。さすが全国ネット番組。
悲運!なんでも桃花台
開運!なんでも鑑定団は、テレビ東京の看板番組にもかかわらず、いまだにロケーション部分はハイビジョン化されていません。今回の収録でも、ハンディカメラ2台をまわしていただけで、会場にはPAはおらず、かなりアナログな感じでした。もちろん、効果音やBGMは会場内には流れません。まあ、それは想像していたとおりだったんですけどね。
そして残念なことに、この桃花台にはテレビタワーがあるものの、そこからはアナログ放送の電波しか出ていませんので、どちらにしろ桃花台では、鑑定団をハイビジョンでご覧になることは出来ません。
なぜなら、デジタル放送については、テレビ愛知の電波はこの桃花台には届いていないため、ケーブルテレビに入らない限りこの桃花台で、開運!なんでも鑑定団をデジタルハイビジョンで見ることはできないのです。
しかも、桃花台のテレビタワーからはデジタル放送の電波が出る予定は無く、2011年7月以降、桃花台ではテレビ愛知が見られないという事態に陥ります。
先日の中日新聞でも、桃花台に限らず、瑞穂区や中村区でテレビ愛知のデジタル放送が映らないことが問題という記事が掲載されましたが、その記事によると、総務省は「検討します」と言うだけで、何も対策を打つつもりが無いとのこと。
ピーチライナー廃止に地盤沈下問題を抱える桃花台。全国ネット番組の収録で元気付けようという意図は素晴らしいと思うのですが、それがデジタル放送だと桃花台では見られないという現実。
桃花台はどこまで悲運なんでしょう…。この番組収録をきっかけに開運するといいですね。と、うまくまとめてみたつもり。
今回の収録分の放送は、9月30日午後8時54分からの予定です。
<シリーズ>テレビ愛知2010年・地デジ10チャンネルのリベンジ!もぜひご覧ください。
コメント
24日は栄町駅にピカチュウ一日駅長を見に行ったついでに桃花台へ行った管理人さんこんにちわ。
この観覧申込案内はうちにも町内の回覧板で回ってきました。遠くて行く気にならないので申込みすらしてませんが。
桃花台なんて名古屋からだと公共交通機関を使うと東京の方が早く行けるくらいな気がしますし。
(2008/08/25 10:33 AM)
こんにちは。
>観覧定員600人に対して、3000人分の応募があった・・・
なんでも鑑定団の収録、かなり大盛況だったみたいですねぇ。 (^^)
>常時、この東部市民センターで鑑定団の収録みたいなイベントをやってるのなら話は別ですが…。
この案は私も考えました。しかしイベントをやるにしてもお金がかかりますし、やったとしても桃花台ニュータウン住民のほとんどが普段まったく利用しなかったのですから、結局やっぱり廃止になっていたのではないかと・・・。 (^^;
桃花台線に関しては、建設したこと自体が間違いだったと思います。
>今回の収録でも、ハンディカメラ2台をまわしていただけで、・・・効果音やBGMは会場内には流れません。
マジっすか!? ( ̄Д ̄;)!!
てっきりテレビ局のクルーがちゃんとやってきて、本格的なカメラも設置して収録しているのかと思っていたのですが・・・驚きです。
>桃花台のテレビタワーからはデジタル放送の電波が出る予定は無く、2011年7月以降、桃花台ではテレビ愛知が見られない
本当にどうするのでしょうねぇ? (?_?)
私は結構テレビ愛知の番組を見ているので、できれば見続けたいのですが・・・。
(2008/08/26 3:32 AM)
総務省の指示でデジタル化するにもかかわらず、地方は切り捨てる、という感覚に怒りすら覚えます。
一体何を考えているんでしょう・・・?
エリア外ならともかく、エリア内でみられないことほど不愉快なものはないと思います。
予算の兼ね合いや美観の問題もあるのかもしれませんが、早急に対策を練ってもらいたいですね。
(2008/08/28 8:43 PM)
>小牧市在住Aさま こんばんは
この日は鑑定団の収録を鑑賞するために、残念ながら名鉄瀬戸線関連のイベントには参加できませんでした。我が家からも桃花台へは車じゃないといけませんね。公共交通で行こうとしたら、一体何時間かかるのか、わかりません…。
>kyu3さま こんばんは
残念ながら、ピーチライナーに関してはそういう結論になってしまいますよね。あれが小牧市ではなく高蔵寺など中央線との接続だったらどれだけ違っていたか…。
テレビ愛知の問題については、桃花台に限らず広い範囲で障害が出ていますので、今後送信所のアンテナ構成や出力、実効輻射電力などについてや、中継局の設置計画など、抜本的な見直しが必要だと思います。
>とくながたかのりさま こんばんは
テレビ愛知のデジタル受信障害について一番の問題は、「机上の空論では受信できるはず」になっている点です。誰がその机上の空論を計算したのか知りませんが、仮にそれが総務省だとしたら、完全にお役人のミスなわけで、そのミスをミスとして認めるわけにはいかないというプライドも邪魔しているのでしょう。本局の増力や、中継局の新たな設置といった対策を打つことが、役人のミスを自認することになりますからね。
営業的な面で考えても、どう見てもテレビ愛知も被害者ですねこれは。
ピーチライナーといい、テレビ愛知の件といい、桃花台の人に言わせれば、机上の空論はもうたくさんといったところでしょう。
(2008/08/30 2:54 AM)
こちらは三重県いなべ市の公共温泉、阿下喜温泉と申します。こちらの体育館で出張鑑定団は出来ないものでしょうか。何も分からずコメントして失礼と思いますが、何らかのご回答頂ければ有り難いです。
支配人
島田 正彦
(2009/03/04 11:46 AM)
>島田 正彦さま はじめまして こんにちは
なんでも鑑定団の出張鑑定のコーナーの出張先については、番組で募集告知が毎週流れているはずです。まずは番組をご覧になって、お問い合わせされてはいかがでしょうか。
ただ厳密には、三重県ではこの番組は放送されていないことになっていますので、難しいような気もします…。
(2009/03/14 3:42 PM)