クリスマスが近くなると、最近はこの地方でも名古屋駅をはじめあちこちでイルミネーションイベントが行われるようになりました。確かにそれらは美しく、クリスマス気分を盛り上げる要素にはなります。昨年私たちは桑名市長島町のなばなの里へとイルミネーションを見に行きました。
しかし今年はイルミネーションだけでなく、もっとこうクリスマスらしさを感じたいということで、テーマパークのクリスマスイベントを味わってきました。
といっても東京や大阪へ出かけたわけではなく、身近な地元のテーマパーク、蒲郡市のラグナシアへと行ってきました。ラグナシア自体に行くのが私たちは初めてで、ラグナシアというと悪いニュースばかりを聞いていたので少々不安だったのですが、これが結構良かったのです。2回に渡ってお届けします。
ラグナシアの「悪いニュース」とは
その、悪いニュースからお話しましょう。テーマパーク・ラグナシアは蒲郡市にあるシーサイドリゾート「ラグーナ蒲郡」の中核施設となっています。ラグーナ蒲郡内には他に、アウトレットモールや海産物販売のフェスティバルマーケットやラグナマリーナ、ラグーナの湯、分譲マンション「ラ・メルカーサ」などがあります。
オープンしたのは4年前の2002(H13)年4月のことで、私たちもラグーナ蒲郡自体には一度来たことがあります。フェスティバルマーケットで買い物をしてレストランで食事をしましたが、オープン1年目の休日ということもあって大変賑わっていました。
このラグーナには、銀行団から融資を受けていた400億円のうち、約200億円の債権放棄を開業前に受け、残り200億円をトヨタ自動車に肩代わりしてもらったという経緯がありました。つまりオープン前に銀行借金400億円のうち半分が出資者であるトヨタ自動車への借金に変わり、残り200億円がチャラになったというわけです。まさに夢のようです。ところが...。
債権放棄されたのに債務超過
200億円も債権放棄をしてもらったにもかかわらず、減損会計導入に伴いラグーナ蒲郡は195億円の債務超過状態となってしまったのです。それを解消するために、ラグーナはトヨタ自動車や愛知県、蒲郡市、その他民間企業に対して増資を求め、難航したものの140億円の増資が実行されたという状況になっています。
トヨタ自動車がバックについているとはいえ、債務超過を埋めるための増資...といったニュースが現実世界に流れてくるテーマパークが、クリスマスという夢を果たして見せてくれるのか、それが不安材料でした。
ちゃんとテーマパークです
私たちは昼過ぎに出発し、午後3時前に到着しました。駐車場はフェスティバルマーケット側が30分100円、ラグナシア側が1日500円となっています。どちらに停めても大丈夫です。ラグナシア駐車場に停めて、フェスティバルマーケットだけを見るということも可能です。
午後3時から入場できる「スターライトチケット」(大人1,200円)で入場です。チケット売場の人も受付の人もテーマパークらしく明るくてとてもいい感じ。どこかにある同じような第3セクターテーマパークのようなギスギスした接客ではありません。
コンセプトは船と航海の聖地としてあがめられた幻の港町
ラグナシアのコンセプトは「船と航海の聖地としてあがめられた幻の港町」です。中世の頃は海のシルクロードの交易拠点として栄えたのですが、現在は外界から閉ざされた海となり、海竜伝説のある神殿遺跡には冒険者たちが集まってくるとのことです。海のテーマパークということで中央には大きなウォーターエリアがあり、夏はプールとなります。冬はそこにボートのアトラクションと、イルミネーションが配されています。
やはりテーマパークなので様々なアトラクションがあります。アトラクションを含めたフリーパスは3,800円(大人)、午後3時から入場可能なスターライトパスポートは3,000円です。お子さん連れなら迷わずパスポートでしょうけど、私達はクリスマスなテーマパークの雰囲気を味わうという目的でしたし、この日は雨が降りそうだったので入場チケットにしました。チケットでも途中で追加料金を払ってパスポートに変更可能です。
見事な噴水ショーは濡れることもできちゃう
そのプールで行われるエンターティメントのひとつが「噴水ショー」です。1日3回行われます。これが結構すごい。噴水の勢いも然ることながら、音楽と連動していて迫力もあります。夜にはさらに噴水とレーザー光線と照明が一体となったショーがあるとのことでそれも楽しみです。なお、この噴水近くも歩くことができ、「このエリアは噴水ショー時濡れます」と書かれています。水を見て大喜びのお子さんはズブ濡れ確実です。
とはいえ、この噴水は通年開催ですし、クリスマス気分は高まりません。いえいえ大丈夫です。クリスマスを満喫できるイベントの数々が待っています。次回ご紹介します。