- パイナップル食べ放題テーマパーク
- 貝類展示館だけ違和感
- 灼熱に着ぐるみ…すごいなぁ…
今年8月、ご縁がありまして、沖縄へ行くことができました。沖縄本島の北部、名護市周辺を見て回ってきましたので、6回に渡ってレポートしたいと思います。
まずは、那覇空港から沖縄自動車道全線を走って許田インターへ、そこから名護へと向かい、パイナップル食べ放題のテーマパーク「ナゴパイナップルパーク」へ。真夏の沖縄ですから、ものすごく暑い。そこでさらに温室を見学となりますから、これは想像を絶する…と思いきや、やはりゆるキャラブームは本土だけではありませんでした、灼熱の沖縄で…そりゃ大変だ…。
ポケモンジェットじゃなかったけど…
沖縄の那覇空港へは名古屋・中部国際空港から約2時間半です。この日はちょうど、ANAがポケモンジェットのキャンペーンを中部空港で開催していて、ANAのカウンターにいる女性スタッフはピカチュウの帽子を被っていて、駐機場には沖縄行きのボケモンジェットが。しかし私たちはそのポケモンジェットを横目に、普通の全日空機で出発です。
暗い曇天の名古屋を飛び立ちましたが、那覇に到着するとそこはもう別世界。青空の青が本当にまぶしい。名古屋ではここまで濃い青空を見ることはできません。それだけ空気が澄んでいるということなのでしょうか。いや、そもそも青空というのは、空気中の塵が反射…いや、細かいことはいいや。やっぱり沖縄の空は違う。
沖縄の人の名古屋の印象って?
那覇から沖縄自動車道を全線走って名護市の許田インターへ。ここは終点で、そのまま国道58号になります。高速道路は本土と違って英語表記の標識が設置してあって、当然、米軍車両がたくさん行きかうだけでなく、高速沿いには広大な敷地の基地が。ちなみにこの沖縄道は、開通当時は右側通行だったといいますから、驚きです。
道の駅「許田」で現地の方と会ってそのまま名護の中心部へと向かいます。この道の駅から見た海の風景、もうそのまま絵葉書になりそうです。
まずは名護市のパイナップルテーマパーク「ナゴパイナップルパーク」へと向かうのですが、その途中、名護市中心部で面白い中古車屋さんの看板を見かけました。
「品揃えに自信があります」
確かに、沖縄では中古車市場も小さいでしょうから、豊富な品揃えをするには苦労があることでしょう。でも、その自信は一体どこから来るの?と思ったらその横に…。
「名古屋から中古車直送!」
そ、そうか。名古屋から中古車を直送してるから、品揃えに自信があるのね。それが売り文句になるんだ。沖縄の人にとっても、名古屋は本土で一番の自動車社会だと思われてるということですよね。じゃなきゃ、これ、広告の謳い文句になりませんものね。
パイナップルパークへ!
せっかく名護にやってきたのだから、ということで、名護市にあるパイナップルのテーマパーク「ナゴパイナップルパーク」へとやってきました。入口には大きなパイナップルくんの像があり、今時な感じがします。
ナゴパイナップルパークは、沖縄ではテレビCMが流れているだけでなく、オリジナルソングを使用した天気予報もあって、かなり知名度は抜群なようです。しかも、パイナップル食べ放題コーナーは魅力的です。
この灼熱で着ぐるみかぁ…
総合受付で入場料を払うと、カート乗り場へと案内されます。ここではまず、自動運転のカート「パイナップル号」に乗って、パイナップル畑や熱帯植物を見学することから始まります。
夏休みということもあり混雑していて、しかも真夏の沖縄ですから、気温は半端じゃありません。並んでいるだけで疲れてしまいそうな…その行列の先に、信じられない光景を目にしました。
それは、カートに乗る順番を待つ時間を利用して、先ほど入口にいたパイナップル君の着ぐるみと一緒に写真撮影をやっているではありませんか。もちろん、私たちも一緒に撮ってもらいましたけど、あれは相当な暑さに強い兵が入っているとしか思えません。いや待てよ…沖縄の人にとってはこれくらい平気なのかな。
ちなみに…当然この写真は販売することが目的のものですので、パイナップルくんの写真撮影は禁止されています。いや、ひょっとしたら、気が抜けた瞬間にハァハァ言ってるパイナップルくんを激写されると困るからかも…。
自動運転でパイナップル畑へ出発
パイナップル号に乗って出発です。自動運転で、説明アナウンスも場所に応じて自動で流されます。普段なら「どんな仕組みなんだろう?」とか興味を持つところですが、もう頭は回っていません。
まずはサンゴパインと呼ばれる、観賞用の赤いパイナップルたちです。カートの両側には高い熱帯の植物が生えていて日陰になるため、スーっと暑さが引きます。このあたりが、湿気の多い蒸し暑い名古屋とは違うところですね…なんて余裕があったのはこの時だけ。
それでも、そんな日陰からまぶしい青空を見上げると、木々がシルエットのようになってまさにそれは南国の風景。遠くまでやってきたものだ…と思った瞬間。
いよいよカートは温室へ
カートは温室へと入っていきます。ただでさえ灼熱の沖縄で、さらに温室。これは大変です。でも、その温室に広がるアナナスの花は色鮮やかでとても美しかった。このアナナスはパイナップルの仲間で、ここでは500種類もの花が咲いているそうです。す、水分が欲しい…。
さらにヘゴ林やアンスリウム、熱帯果樹とカーとは進んでいくのですが、その途中に例のパイナップルくんがいるではありませんか。どうやらここで写真を撮ってくれるようです。熱くてダル~なんて表情はできませんから、精一杯頑張ってさわやかに。
温室脱出!
温室を出ると今度は広大なパイナップル畑が登場です。ここに植えられているのは100種類以上!しかも、成長過程のパイナップルがそれぞれあって、赤ちゃんパイナップルは本当に小さい。でも、小さくでもちゃんとあの形をしているものなのですね。
さあ、カートを降りたら、パイナップル食べ放題するぞ!と思ったのですが…。
設置されている目的はたぶん…
カートを降りると、先ほど乗る前に撮った写真が出来上がっていました。まあ、今はデジカメで撮ったのをプリントするだけだし…と思ったら、写真だけでなく、その写真の入ったパイナップルの缶詰まであるではありませんか!
写真だけなら買わないかもしれないけど、このパイナップルくんと一緒に撮った写真が缶に印刷されたパイナップル缶詰は、買っちゃうよね。
そこから順路を歩いていくと「貝類展示館」が。沖縄の貝だけでなく、世界の貝が展示されています。パイナップルパークで貝?と思ったのですが、これが結構面白い。でもやっぱり、その存在の違和感を拭うことはできずさらに進みます。
その先の展示を見て納得。そこからはパイナップルについての展示と、パイナップル工場の見学ライン、ワイン試飲コーナー、お土産コーナーです。なるほど。実質、見学施設はあのカートと貝類展示館だけということね。貝類展示館があったからこそ、ちょっと複数の角度から展示物を見たという気がしたけど、カートだけだったらやっぱり寂しいよね…。展示物に深みを持たせるための貝類展示館だったというわけね。
あれ?食べ放題は?
ここで重大な疑問が。このテーマパークが売りにしている「パイナップル食べ放題」はどうなってるの?その楽しみがあったからこそ、灼熱のなかでも飲み物を口にしなかったのですけど…。
すると、お土産コーナーの先に、小さなテーブルがいくつか置いてあって、そこにドン!っと、切られたパイナップルが山盛り。な…なるほど、これを自由に食べ放題ってことですか。
もう少し、イチゴ狩りのような、パイン狩りといった雰囲気を予想していただけに、この大盤振る舞いのスーパー試食コーナーのような食べ放題には、面食らってしまいました。そして予想通り、この後はお土産コーナーがさらに続いて終了です。あ、あと、レストランもあります。
まあ当然なのですけど、テーマパークというよりは、カートによる温室見学と物販といったところでしょうか。パイナップルテーマパークという響きに、ちょっと妄想を膨らませすぎてしまっていたというのが正直なところですね。
かつてこのあたりでは、実際にパイナップル栽培も盛んだったそうですが、最近は価格下落でこうやって大量に生産しないと割りは合わないそうです。愛知でも生産調整と称して、豊作の時に重機でキャベツをつぶしている光景を見かけることがありますが、こちらでは同じように、単価を維持するために、せっかく作ったパイナップルをつぶすことがあるそうです。
でもやっぱり、甘い!この灼熱の日差しが、この甘いパイナップルを育んでいるのでしょうね。あの、着ぐるみパイナップルくんにとっては、つらいだけの日差しでしょうけど…。
汗かいた!ということで、続いては地元の人が泳ぐ海へ!
コメント