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日本人の男の子がモテモテの場所とは?-デイビー通り

記事公開日:2004年5月19日 更新日:

イラストフォト

 時刻はお昼前になっていたので、ランチを食べにいきます。そう言えばカナディアンスタイルの食事はいまだ朝食しか食べていないということで、一般的なカナダのレストランに行くことにしました。ロブソン通りから、サーロー通り(Thurlow St.)を北東に少し入った左側にあるジョー・フォルテス(Joe Fortes)というレストランです。

 ここは平日の11時半から午後3時までランチメニューがあり、曜日ごとに違うメニューが比較的安く食べられるお店です。

ジョー・フォルテス

 ランチは9.75カナダドル。800円弱です。名古屋の街中と変わりませんが、チップが必要なので若干高めです。それでも安いほうだと言いますから、やはりバンクーバーは物価が高いですね。この日は水曜日だったので、牛肉のショートリブの炒め蒸し煮プレートというメニューでした。

 月曜はシーフードジャンバラヤ、火曜はフィッシュスープ、木曜はシーフードポットパイ、金曜はサーモン料理です。よりによって唯一の牛肉料理の日に来てしまいました。もちろん、相方は何のためらいも無くお店に入ります。

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▲サーロー通りにあるジョー・フォルテス。大人気で満席直前でした。

 すると店内は人でいっぱい。大人気のお店のようです。聞くと、通常メニューはもっと高く、このランチは安いのでお昼はいつもこんな感じだとのこと。なかには平日の昼間っからお酒を飲んでいる人もいます。しかもビジネスマン風です。昔は日本でも仕事中の昼食に一杯、なんてことがありましたけどこちらでは今でも健在なのですね。それで午後の仕事に支障が出なければ問題ないのでしょう。

 私の場合は絶対に無理ですね。お酒を少しでも飲んだらヘロヘロですから...。

 席はカウンターしか空いておらずそこに座ります。すると相方は誰かを見つけ声をかけようとしています。

「誰か知ってる人でもいるの?」

 と聞くと、どうやら店員のなかに友達がいる様子。しかし辺りを見回しても、日本人らしき店員さんはいません。すると相方は、カナダ人の店員に英語で声をかけました。

「久しぶりー、元気?」

「OH!」

 その店員さんは、そう言って同じように相方に話し掛けてきました。2、3語会話すると、

「忙しいからまた今度ね。ゴメンネ。」

 と言って店員さんは去っていきました。私はてっきり、友達は日本人だと思っていたので面食らってしまいました。それにしてもやはりカナダ人と言うか、西洋の人は大人に見えますね。その友達は相方とそれほど年齢はかわらないそうなのですが、明らかに年上に見えます。

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▲ランチの案内が道路に出ています。

 料理が運ばれてきました。このプレート、結構ボリュームがあります。確かにこれで800円弱なら安いかも知れないとは思うのですが、昼からこんなにたくさん食べなくてもいいかな、と少食の私は思ってしまいます。日本にいた頃は、相方も私と同じように少食だったのですが、こちらに来てから食が太くなったのか、そのプレートをペロリと食べてしまいました。環境が変わるとそんなものでしょうか。

 そう言えば、日本ではほとんど化粧をしていなかった相方が、こちらではしっかり化粧をしていることに今頃気付きました。やはり日本人を含めたアジア人は若くと言うか、幼く見られてしまうそうです。確かに、先ほどのカナダ人と相方が同じ年齢層には見えません。しかも相方は背が低いのでさらに幼く見られてしまうそうです。

 そう言えば、私の高校時代、高校にアメリカから留学生が短期間やってきたことがありましたが、どう見ても同い年には見えなかった記憶があります。ひょっとすると女の子だけでなく、私も若く見られるのかな、と相方に聞いてみると。

「確かに、日本人の男の子も若く見られるね。デイビー通り(Davie St.)では日本人の男の子ひっぱりだこらしいから、あなたも行けばモテモテだろうね。」

「ふぅーん。」

 私はそれを聞いてちょっと上機嫌。しかし、そのデイビー通りという限られた場所というのが気になります。

「ところで、デイビー通りってどんなところなの?」

 と聞くと、なんとそこはゲイとレズの街だそうです。そんな街があるなんてすごいな...と思ったのですが、よく考えれば日本でも新宿二丁目といった場所はありますから不思議ではないのですよね。しかもこちらでは何も後ろめたいことはなく、昼間でも男同士が手を繋いで歩いていても、何の不思議も無いくらいに市民権を得ているそうです。

 私は遠慮しておきましたが、興味のある方はぜひ訪れてみてはいかがでしょう。バスで通りがかりましたが、通りにはその象徴であるレインボーフラッグが掲げられ、男同士、女同士のカップルがたくさん歩いていました。しかし、決してダークな雰囲気ではなく、日中であれば普通の人が歩いても平気とのこと。

 カナダでは同性の結婚を認める法整備を政府に促す判決も出ています。間もなく法改正が行われ、カナダ全土で同性結婚が認められる見通しです。しかし、逆を言えばそれが当たり前になりつつありますので、デイビー通りでは男が男にナンパされるというのも当たり前です。

 一人歩きをする際は、それを念頭に...。

ジョー・フォルテス(ブリティッシュ・コロンビア州)MAP

49.285031, -123.124506


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