- 運動公園に青い空!青い海!
- 本当に水着にはならないんだ…
- お酢が効くんですか…ホントに?
名護市でパイナップルの味と温室を堪能した後は、名護市に北側にある今帰仁村の方のお宅にお邪魔させていただきました。せっかく沖縄に来たのだから泳ぎたい!と言って案内されたのは運動公園。まさかここまできてプールじゃないよね?
そんな心配は全く必要ありませんでした。眼下には青い海が広がります。そこで高校生の女の子から聞いた沖縄の実情…。やっぱり遊びに来るのと生活するのは違うよね…。
運動公園に案内されて…
ナゴパイナップルパークから車で30分弱、やってきましたのは、今帰仁村の方の家です。ちょっとだけゆっくりして、やっぱり海で泳ぎたい!ということになり、そのお家の娘さんたちと一緒に海に行くことにしました。
しかし歩き出して向かった方向は、今帰仁村総合運動公園。グラウンドではランニングをしている人たちの姿が。思わず「え?運動公園?」と思ったのですが、その運動公園の一番奥、坂を下っていきますと、見事な沖縄の青い海が!
運動公園のなかに海水浴場が含まれているのも沖縄らしいですが、何よりも、家からの徒歩圏内にこんな海があるなんて、何ともうらやましい…と思ったのは、観光客思考でした。
暮らすとなったらねぇ…
高校生の娘さんと世間話をしたのですが、バイトのために、名護のファミリーレストランまで通っているとのこと。確かに、今帰仁村にはどう見てもバイトができそうな仕事は…いや…、普通に就職できそうな会社も見当たりませんでした。そう、コンビニさえも…。
そのバイトの時給は630円。沖縄県の最低賃金は時給627円(当時・現在は629円)ですから、全く最低賃金です。しかも土日もアップなしで、さらには、この時給は高校生だからというわけでもないとのこと。
問題はバイトだけでなく、やはり進学するとなれば、那覇だとしても今の家から通える範囲ではありません。家の近くに綺麗な海のある素敵な環境ですが、暮らすとなるとやはり大変です。
しかも、海がこれだけ近いということは、台風の時はもう…ね。想像に難くありません。
この時、遠くに一部分だけ雨が降っている様子がはっきりとわかり、そこには小さな虹がかかってきました。その雲はやがてこちらにもやってきて、本当に目で見て分かる通り雨でした。
やっぱり水着にならないのね
さっそく海に入ります。これがもう、何とも言葉にできないほどにしょっぱい!こんなに塩分の濃い海は初めてでした。鼻に入ろうものならもうツーンと奥がやられるほどでした。そのせいか、すごく浮揚感がありました。目に入る景色も相まってまさに夢見心地。
まあ、以前からテレビで知っていたのですが、沖縄の人は海に入るときに水着にならないんですね。一緒に行った高校生や小学生の女の子も、Tシャツのまま海に入っていました。
そしてなぜか相方も。いや、ここはそんな地元民ぶらなくてもいいと思うんだけど…。どうやら、水着に着替えるのが面倒だったようで、ここでは相方は水遊び程度にしか入りませんでした。
まさに南国ですね
普段、伊勢湾の海ばかり見ていると、これほどまでに青い海というのは珍しいですが、水の綺麗さでは、南紀白浜や日本海も負けていない気がします。でもやっぱり、足元にヤドカリや綺麗な貝殻、サンゴの死骸なんかを見つけますと、いかにも沖縄!という感じがしますね。サンゴの死骸は地球温暖化の象徴なので、喜ぶべきものではありませんが。
さらに、いかにも南国という感じの木には、これまたいかにも南国という感じの果実が実っています。これは食べられるのかな…?。現場で聞かなかったのでよくわかりませんが、誰も穫らすにそのままなっているということは、食べるものではなさそうですよね。
さらに沖縄らしさ…痛そう…
この村民の浜は、農林水産省の補助を受け、沖縄県が海岸環境整備事業として8億円をかけて整備したもので、9年の月日が費やされています。そんなことを示す石碑もさすが沖縄。素っ気無く石碑が置いてあるのではなく、ウミガメやヤドカリのオブジェとともに、設置されています。
このウミガメくんもその8億円に入っているのでしょうけどね。
ちなみに、ここは運動公園から急斜面を降りる形になるのですが、この整備のおかげで進入路と駐車場も設けられていて、無料で利用することができます。ただ、キャパが6台なので、夏場はすぐに埋まってしまうそうですが。
村民の浜の利用料は無料なのですが、シャワーは1回100円かかります。私たちはお世話になった方の家のシャワーを使わせていただいたので、シャワーは使わなかったのですが、ひとつ気になったことが。
シャワーと一緒に設置されているトイレに「酢は身障者用トイレにあります」という張り紙がしてあるのです。
酢?
実はこれ、猛毒のハブクラゲに刺されたと時に処置をするためのお酢なのだそうです。ハブクラゲはかなり早いスピードで泳ぎ、刺されると死に至ることもあるとのこと。
沖縄周辺では5月から10月にかけて発生し、触手に刺胞という組織が無数についていて、それに触れると、そこから強い毒が注入されるそうです。無数の組織から毒を注入…これは痛そう…。しかもその毒の強さは、ハブの数倍!
刺されたらあわてずに、お酢。間違ってもそこでお酒をかけてはいけません。これは冗談でも何でもなく、アルコールは痛みや毒を強くする効果があるとのことです。沖縄では一部のリゾート地にはハブクラゲ防御網が設置されているのですが、やはりこういう自然の海水浴場には、やってくることがあるようなので要注意です。
おいしくバーベキュー
沖縄の海をすっかり満喫したあとは、用意していただいたバーベキューに舌鼓を打たせていただきました。
泳ぐとやっぱり体力を使いますね。もうお腹ペコペコです。
いろいろとお話を伺いましたが、やはり沖縄は住むには結構大変なところなんだな…という印象を受けました。仕事もそうですし、土地を買うにも、いきなり本土の人間がやってきて「はい買います」というわけにはいかないとのこと。
「観光と生活」 同じ沖縄でも、見方を変えるとそれぞれ全く違う島のように感じました。
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