シネプレックス・オデオン(ブリティッシュコロンビア州)
ハーバーセンターを後にして映画館へと向かいます。その間に、相方は同居人に電話をかけます。今日は相方のルームメートと一緒に3人でご飯を食べる約束をしていたからです。しかし、彼女はこの日アルバイトの面接と、仕事の体験に行っているために連絡がなかなか取れません。仕方が無いのでそのまま映画館に入ります。
シネプレックス・オデオン映画館
やってきたのはシネプレックス・オデオン映画館(Cineplex Odeon Cinemas)。いわゆるシネコンで、いくつも映画が上映されています。こちらは日本に比べて映画の料金も安く、気軽に見ることができます。この日は相方の薦めで、ベン・ステイラー(Ben Stiller)、ジャック・ブラック(Jack Black) の「ENVY」という映画を見ることにしました。ENVYとは「ねたみ」「うらやみ」という意味です。
▲間口は狭いですが、地下にいくつもの劇場が広がっています。
「英語が分かるかどうか不安だなぁ。」
と相方に言うと、
「大丈夫、大丈夫。大体わかるよ。それにこれは、あなたが好きそうなストーリーだから。」
▲こちらが「envy」を上映していた「1」の劇場。
と言うので気を楽にして見ることにします。やっぱりセリフは理解できないのですが、ストーリーは何となく理解できました。主演の二人はメーカー「3M」の工場に勤務する普通のサラリーマン。家も隣同士で出勤もいつも同じ車、大親友です。ジャック・ブラック演じるニックは、いつも趣味で何かを発明するのが大好き。
ある日ニックは、ペットの糞を一瞬にして消してしまうスプレーを開発します。ベン・ステイラーが演じるティムは夜中に起こされ、そのスプレーを見せられるのですが、馬鹿馬鹿しいとその場を去ります。
▲やっぱり、ポップコーンやドリンクなんかも売ってます。
映画「ENVY」
ところが、ニックがこのスプレーをテレビショッピングで売り出したら大当たり。あっという間に大金持ち。家はお城の様になり、ペットとして馬を飼うほどになります。ところが大親友という関係は変わらず、相変わらず家は隣同士です。ニックは今までどおりティムに接してくるのですが、ティムの嫉妬は増すばかり。
挙句の果てにニックは世界中を飛び回りビジネスを展開するようになります。隣りでそんな優雅な生活をしているニックを見ながら、ティムは今までどおり 3Mに毎日出勤します。そんなある日ティムはニックの豪邸に呼ばれ酔っ払い、ムシャクシャして鬱憤晴らしにと、思わずその場にあった弓矢を放ちます。その弓矢はニックの大切なペットの馬に命中…。
▲向かいにはもうひとつシネコンがあります。
と、そんな感じのドタバタストーリーなので、言葉がわからなくてもある程度理解することができました。すると、マナーモードにしてあった相方の携帯電話に電話が着信しました。相方のルームメイトからのようです。相方は出口へと走っていきます。
しばらくして、相方は足をさすりながら席に戻ってきました。なんと、ドアの外でまた大転倒してしまったのです。せっかくツアーで転んだときの足の痛みが取れて喜んでいたのに…。本当におっちょこちょいです。
この映画、想像を絶するエンディングを迎えます。テレビショッピングマニアの私としては、本場・アメリカのテレショップを題材にした映画ということでとても興味深く見ることができました。映画館の中でも笑いが起きるほどでした。しかし、細かいセリフがわからなかったので、他のお客さんや相方もクスクス笑っている中で私だけ置いてけぼりという場面がいくつかありました。
もう一度日本語字幕で見たいな。日本では2004年12月公開予定となっていますので、興味のある方はぜひ。私ももう一度見たいと思います。
▲周辺には日本料理店(右)やセクシーな服や下着を売る店(左)も。
映画を見終わり、英語は全然わからかったもののストーリーが理解できたので、英語が理解できたかのような錯覚に陥り、妙な満足感を得て映画館を出ます。私が満足げに
「いやー、英語で映画を見るってのもいいね。」
と言うと、
「こういう映画は、言葉が分からなくても大体わかるからね。トムとジェリーとかと一緒で。日本に帰ってからも、英語のビデオとかちゃんと見るんだよ。」
私の満足感は一気に打ち砕かれました。トムとジェリーと一緒って…あれほとんど喋らないじゃん。でも、意味はわからなくとも英語を耳に入れていくことから始めるか…ってどこかの英語教材みたいだな。
▲Future Shopは電気店。Futureと言っても、日本では型遅れなものばかり。
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