青空と連邦の白いヤツ-静岡ホビーフェア(1/2)

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  • 1年ぶりに公開!実物大ガンダム立像
  • 今年はビームサーベル!
  • ガンプラ30周年記念で長沼なんだね

「1年ぶりに実物大のガンダムが見られる!」ということで、相方の強い希望もあり、さっそく静岡市へと行ってきました。

 トッピーネットでは昨年、東京・お台場で公開された実物大ガンダムをレポートしましたが、これは相方が単独で行ったものでして、実は私は見ていません。

 相方にとっては1年ぶり、私にとっては初めての実物大ガンダムとなります。真夏の炎天下に白く輝くガンダム、夕暮れにたそがれるガンダム、そして暗闇にライトアップされたガンダム。全てを見てきました。そう、そのためだけに静岡に行ったようなものです。今回は、写真を多めにレポートします。

東静岡な理由

 今回、実物大のガンダムが立っているのは、JR東静岡駅前にあります「東静岡広場」です。この場所なのには理由がありまして、長沼は、ガンプラにとって特別な場所だからなのです。

 それを感じるためには、JRではなく、並走している静岡鉄道の静鉄電車に乗車されることをオススメします。静鉄の唯一の路線である、静岡と清水を結ぶ「静岡清水線」に乗り「長沼駅」で降りると、わかります。

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 長沼駅の目の前にあるのが「バンダイホビーセンター」です。

 ハンダイホビーセンターとは、国内で唯一の「ガンプラ=ガンダムのプラモデル」の製造拠点であり、外観に、ガンダムに関するイラストが配されているほか、建物の高さが初代ガンダムと同じ高さになっているというのです。

 工場見学は大変な人気で、その見学者の世界観を壊さないために、製造する機械にはガンダムの世界らしい装飾がなされているうえに、従業員は連邦軍の制服を着ているというのですから、これは一度見てみたいものです。

 ただ、この場所がガンプラ発祥の地というわけではなく、かつての静岡ワークスから2006(H18)年に移転したのがこのホビーセンターでして、静岡ワークスこそ、1980(S55)年にガンプラを世に送り出した施設であり、その後継がここであることから、長沼は「ガンプラの聖地」とも言われているのです。

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 長沼駅から、今回のガンダムが展示されている「静岡ホビーフェア」の会場までは、徒歩で5分くらいかかる距離があり、離れているのですが、長沼駅前には警備員さんがいて、常に横断者を誘導してくれるという徹底ぶりに驚きました。

 そして、車が通れない路地を歩いて国道1号に出ますと、見えました!ガンダムの頭。

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まずはガンダムへ直行…

 今回、実物大のガンダムが展示されていますのは、「模型の世界首都・静岡ホビーフェア」というイベントの会場でして、このイベント自体は、2010(H22)年7月24日から、2011(H23)年3月27日という長期間に渡り開催されています。しかし、です。

 ガンダムの展示に関しては、時期によって演出が無いなど、いろいろ条件がありますので、注意が必要です。

 イベント自体の入場料は無料となっていますが、人の導線はしっかりと決められており、JR東静岡駅出口側にある、ホビーフェア入場口から入る格好になります。そうしたら、まずはガンダムに直行…。

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 直行のつもりで、ガンダムゾーンのメイン入口に入りますと、そこにはソフトバンクのブースが。ガンダムケータイが展示されているではありませんか。もちろん、相方はここで足止め。じーっと、眺めます。

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 するとその奥には「オフィシャルショップ」が。

「今なら待ち時間無しで入れま~す。」の声を聞いた相方は、ガンダム直行のはずが、そのまますーっとオフィシャルショップに吸い込まれていくではありませんか。

「買える時に買っておいた方がいいよね?お台場の時は、夕方には売り切れ続出だったから。」と、買い物カゴにガンプラ、お菓子、グッズをポイポイ入れていきます。

 まあ、確かに、その方がいいよね…。

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ガンプラ30周年を記念して

 オフィシャルショップは、待ち時間ができることも多いようで、待機場所にはテントが張ってありまして、行列が作れるようになっていました。その行列の横には、ガンプラ30年の歴史がズラリ。

 昨年のお台場は、「機動戦士ガンダム」のテレビ放送開始30周年を記念してのものだったのですが、そう、今回の「RG(リアルグレード)1/1ガンダムゾーン」展示は、1980(S55)年7月に発売が開始された「ガンプラ」の生誕30周年を記念してのものなのです。

 ここでふと思うのが、そのタイムラグです。アニメ「機動戦士ガンダム」は、1979(S54)年4月7日に放送を開始、しかし丸1年続くことなく、翌年1月26日に打ち切られているのです。プラモデル化がその半年後…。

 ロボットアニメは、玩具が売れてナンボという世界にもかかわらず、放送当時にプラモデル化すらされなかったという状況を見ても、放送当時は、いかに日の目を見なかった作品であったかということがわかります。

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移動疲れも…ありまして…

 名古屋から静岡、同じ東海地方でありながら意外と距離はありまして、移動疲れも出てきましたので、ちょっと休憩をしがてら、ガンダムを見ることにします。ガンダムの横には、秋葉原にあります「ガンダムカフェ」の出張店舗がありまして、お土産品と飲食物を販売しています。

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 お土産コーナーで私が買ったのは「名セリフクッキー」。パッケージだけでなく、それぞれのクッキーに「悲しいけどコレ、戦争なのよね」「軟弱者!」「ザクとは違うのだよ!ザクとは!」などのセリフが刻印されていて、1枚食べるたびに、あの名シーンがよみがえる逸品です。

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 劇中に登場する、南米ジャブロー地方で獲れたとされる豆を使った「ジャブローコーヒー」と、「ソフトクリーム」を買ったのですが、このソフトクリームが見る見る溶ける溶ける。写真も撮っていられないほどに、どんどん形を失っていきました。

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ではじっくりと見ましょう!

 この日の静岡市の最高気温予想は32℃と、連日猛暑日の名古屋に比べたら涼しい涼しい。日差しも強く、青空と炎天下でのガンダム見物となったのですが、海からの風が入ってくるせいか、確かに汗はダラダラでタオルが欠かせない状態ではあるのですが、蒸し暑いわけではなく、名古屋とは全く違います。こんな夏なら、毎年ラクなのになぁ~と思えるほどです。

 雲は多かったのですが、青空と白のガンダムのコントラストがまぶしい!カッコイイです。

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 昨年、お台場で展示されたときと違うのは、ポーズ。右のビームサーベルを抜き、右手で持ち、それが地面に触れる格好になっています。

 ビームサーベルの部分は、もちろん光る演出ができるようになっているようなのですが、この炎天下でそんな光が見えるわけも無く、昼間は、ただ白い棒を持っているように見えてしまいます。

 でも、ビームサーベルということは、その先、地面に触れている部分はどうなってるの?と見てみると…。

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 ビームサーベルの先は、溶けています。やっぱり、あれは触れちゃいけないものなんですね。こんな威力があるとは!

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もちろん間近で見られます

 もちろん、遠目に見るだけではありません。昨年のお台場と同様に、ガンダムの股下をくぐりつつ、間近で実物大ガンダムを見ることができます。しかも、昨年のお台場とは違って、30分に1回ある「演出プログラム」の時を除いては、順次順番に見ることができるので、少し待っていれば番が回ってきます。ただ、これも、オフィシャルショップ同様、タイミングによっては長い行列ができるかもしれません。この時は使用されていませんでしたが、行列スペースが用意されていましたので…。

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 相方は昨年もこの角度で見ていますので、普通に写真を撮っているだけでしたが、初めて見る私にとって、股下から見上げるガンダムというのは、実に不思議な感じがしました。こんな角度から見ても、不自然じゃない。美しいデザインだなぁ…と改めて。

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 外国人の方もたくさんいらっしゃっていたのですが、日本人と外国人。やっぱり傾向が違いますね。

 日本人は、どちらかというと「ガンダムと一緒に写真を撮る」という動きをするのですが、外国人の方は、本当にガンダムの細かいところを隅々まで写真に収めている…という感じがしました。なので、それを真似て、私もメカニックな部分をカメラに収めてみました。

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 すると相方は、1年前に触れた場所と同じところにタッチ。やっぱり、大きいです。

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ガンダムベストショットを狙って

 背後に回りますと、やっぱり青空と白い雲、そしてガンダム。映えますね。方向的には、ガンダムの背後に富士山があるという位置関係になるはずなので、もう一度正面に回って、ガンダムをしっかり見てみることにします。

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 昨年、相方はお台場で、右肩のビームサーベルの上にカラスを乗せたガンダムという写真を撮ったのですが、今回はさすがに暑すぎるのか、カラスの姿はありません。そしてやはり、ビームサーベルを右手に持っているということで、右肩のビームサーベルは抜かれています。

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 今回相方は、ガンダムのためにデジタル一眼を持参して、なおかつ、ケータイのカメラと併用して、あらゆる角度から写真を撮っていたのですが、不満顔。

 お台場に比べて、広角で撮れないというのです。お台場では、もっと手前からガンダムを撮ることができ、なおかつ、展望台も用意してあり、背後のビルとガンダムという構図が狙えたそうで、今回はその点にかなり不満を持っていました。

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 もちろん、替えのレンズも持ってきて、あーでもない、こーでもないと、ガンダムを撮影していたのですが、ケータイで撮っていた際に相方が「あー!」と悲鳴。

 何事?と思ったら、なんと、ケータイの画面に、

「カメラ温度上昇のため起動できません」の文字。この炎天下、ケータイも相方も、熱くなりすぎてしまったようです。

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ちょっとクールダウン

 そういうわけで、日中は1時間に1回、毎正時に行われる「ミストありロングプログラム」を見たところで、いったん休憩することにします。

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 ここまでは、ずっとガンダム立像の様子ばかりでしたが、次回は、イベント「模型の世界首都・静岡ホビーフェア」全体、そして有料の「静岡ホビーミュージアム」についてもレポートします。ミュージアムには、サプライズな展示もあり、相方は大喜びでした。

 さらには、プラモデル関連だけでなく、静岡名物の販売、そして、静岡とは全く関係のないものまで販売されている、よくわからない飲食物販コーナーでちょっと腹ごしらえもします。

 後半へ続きます。

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コメント

  1. ara40oyaji より:

     大笑いですよ! Toppy様。中国の偽ガンダム騒動は。
     ガンダム情報に目ざとい、Toppy様の奥様なら既にご存知と思いますが「中国、四川省」の遊園地だか公園に「巨大、偽ガンダム」が出現。
     実物大のつもりでしょうか、今年の夏にToppy様ご夫妻が 静岡ホビーフェアで御覧になったのとシルエットだけは「クリソツ」。(親父くさい物言いでスミマセン)
     全体の色はなぜか「オレンジ色」。造りは安直な「青森・ねぶた」仕様。(パチ物でも此処まで安直だとモノガナシイ)
    即ち「金属パイプの枠組みの上にナイロン地の外皮を被せる」見た目はデッカイ「ガンダム堤燈」
    版権元の(株)創通 が権利侵害で調査に動き出したそうです。 私が子供の頃にもアニメ「マジンガーZ」のパチ物、韓国版「テッコンV」(主題歌は同じメロディーにハングルの歌詞) が有った程。「韓国と中国」共に「反日国家」で在りながら「日本オリジナル」をパクるとは、情けないですね。 

  2. トッピー@管理人 より:

    >ara40oyajiさま こんばんは
    金色のガンダム騒動については、
    中日新聞の記事を見て知りました。
    まあ、あの国のやることですからねぇ。
    今さらどうこう言うつもりはありませんが、
    忘れた頃に新ネタを出してくれるので、
    あの国がああいう国であるということを、
    常に印象付けてくれて忘れることはありませんね。
    ただ、日本にも過去、和製ディズニーランドと呼ばれた
    遊園地があったなど、そういう時代があったということだけは、
    忘れてはいけないと思います。

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