キャピラノ吊橋公園(ブリティッシュコロンビア州)
吊橋は、一歩一歩踏み出すたびに大揺れします。しかも、渡っているのは私たちだけではありませんから、その揺れは想像以上です。もちろん、橋を故意に揺らしたりするのは禁物ですし、この高さですと自殺をしようと考えている人もいるためか、橋のたもとには警備員室があり警備員が常時橋を見つめています。
キャピラノ吊橋を渡ります
ではもう少し橋についての説明をしましょう。渓谷は水の流れによって形成されたことと、橋の高さは自由の女神の胸くらいの高さであるという説明以外にも、イラストで橋についてわかりやすく描かれた看板があります。
▲吊橋のたもとには、小さな警備員駐在ボックス。
橋の両側には吊橋を支えるためにコンクリートブロックが置かれているのですが、その重さは 13トン。例えると橋の両側にそれぞれ4頭の像が乗っかっていることになります。そしてこの吊橋は丈夫にできていて、90トンの重さに耐えられるのです。ですから大体1333人乗っても大丈夫。と、それだけの人が乗っている絵が描いてありました。
▲1,333人乗っても大丈夫。イナバ物置約13個分の耐力です。
描かれている絵の中の人数を数えたわけではないので、本当に 1333人描いてあったかどうかは微妙ですが…。
▲橋を渡ると、森についてのパネル展示が目に入ります。
キャピラノの森
橋を渡り終えると、キャピラノの森に入ります。そこには森の進化についての展示がありました。渓谷がまだ無かった氷河期には森も無く、次第に森ができていった様子がパネル展示してあります。するとありました。パネル展示の巨大ミミズ。それはゴムで作られたレプリカで、プラスティックケースの中に入っています。
▲このバケツになめくじがいるのかな、と思ったら、アイスクリームショップ。
「なんだ、本物じゃないのか~。」
▲こんなのがいたら、「なめく~じ~逃げ~逃げ~」とのんきには歌えません。
と相方は少しがっかり。しかしその大きさは全長30センチ以上。こんなのが実際にいたらかなりキツい。そのレプリカの下にはなぜかハンドルがついています。何かな?と思って回すと、そのミミズがウネウネと動くではありませんか。「Turn Me!」って。その仕掛けは必要なのかな…。リアリティを追求した結果でしょうか。
でも、やっぱりレプリカでもキツいかも。他にも巨大ナメクジや巨大トカゲ、巨大テントウムシの模型もありました。こんなのが本当にいるの?という程の大きさです。大陸のスケールの違いを見せ付けられました。
▲本当にこんな大きいのがいたの?
キャピラノの森に巨木
森を歩きます。森の中にはさらに木と木を結ぶ小さな小さな橋が架けてあったりして、少しアスレチックな気分になります。するとカナディアンと思われる夫婦に声をかけられました。
▲やたらと話し掛けてきた外国人夫婦もアスレチック気分。
「ランチはちゃんと食べたかい?」
と聞いてきます。時刻はまだ午前10時台です。ランチには早いんじゃないかな?と思いつつも、相方が「まだ食べていない」と英語で答えました。なんでそんなこと聞いてきたんだろうと私が相方に言うと、ただの挨拶じゃないの?と相方は言いました。この時は特に気にしていなかったのですが…。
▲木と木を渡る掛け橋には、ここから登ります。
すると巨木が登場しました。その高さはなんと60メートル。吊橋とほぼ同じ高さです。ということはこの木の上から渓谷を見たら、その深さは130メートルにもなります。この木はすでに樹齢350年。それでもまだまだ成長の余地があるらしく、樹齢1000年になる頃には90メートルにまでなるそうです。「27世紀になったら見に来てくださいね。」って、その頃カナディアンとして生まれ変わっていたら必ず来ます。
▲気持ちよさそうなカルガモ。絵に描いたような色合いです。
キャピラノ吊橋公園のお土産やさん
池にはカルガモが泳いでいます。すっかり森を探検している気分です。するとまたあの外国人夫婦に遭遇しました。すると再び「ランチは食べたかい?」と聞いてきます。相方は再び「まだです。」と答えますがその真意がわかりません…。吊橋を再び渡って、公園の入口方面へと戻ります。
民芸品を売る店や、お土産屋さんが並んでいます。店先には先住民であるインディアンの等身大模型があったり、これまた等身大のクマのぬいぐるみが、服を着て吠えているような顔で立っていたりします。
▲橋の手前、入口近くにはお花畑もあり、写真を撮る人がたくさん。
私はそこで、ポップコーンのもとを買いました。もとと言っても、ただとうもろこしを乾燥させただけのもので、実がついたそのままのとうもろこしの姿をしています。「そのまま電子レンジにて加熱してください」と書いてあり、帰国後電子レンジに入れて加熱したのですが、実は弾けレンジ中に飛び散り、散々な目に遭ってしまいました。大陸はお土産もダイナミックです。
するとまたまた、例の外国人夫婦に出会いました。そしてまた「ランチは食べたかい?」と言いながら、腰やお腹を触るジェスチャーをしています。どうやら彼らは、私たち日本人の体型の細さを指摘したくて「ランチを食べたかい?」と聞いているのだということに相方は気付きました。
▲「いらっしゃいませー」そんな…取り囲まないで。
「やっぱり、私って細く見えるんだね。」
あのー、相方を甘やかすのはやめていただけませんか。カナダの食事はやっぱりカロリーが高いのか、こう見えても日本にいた時に比べて1割も…ボコッ。
▲「いらっしゃーませー」顔が怖いです。
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