10.中川区 名古屋を歩こう

ガードをくぐるとそこはビッグな温泉

記事公開日:2004年12月26日 更新日:

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タレスパゲッティとは-龍潭寺・八熊通

 八熊通野田1丁目交差点を西に歩きます。すると名古屋名物タレスパゲッティという看板を掲げるお店を発見しました。確かに、名古屋はあんかけ状のタレに浸かったスパゲティが存在します。ただ「あんかけスパ」と呼ばれることが多く、タレスパゲッティという言葉は初めて聞きました。お店には7つの看板が掲げてあるのですが、うち6つがタレスパゲッティという徹底ぶり。なぜがひとつだけカレーライスでした。余程こだわっているのでしょう。タレスパゲッティという呼び名に...。そのタレスパの先には、名古屋の苔寺と呼ばれる龍潭寺があります。1455(康正元)年に開かれました。晴れが続くと赤茶色、雨上がりには緑色と庭の色が変化します。雨上がりに訪れてみましょう。この先は庄内川なので再び野田1丁目交差点に戻ります。

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▲名古屋名物タレスパゲッティ!
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▲名古屋の苔寺という別名を持つ龍潭寺。
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▲打出下水処理場を越えると、庄内川を新前田橋で渡ることになります。

田を取られ・地名を取られ-八王子神社・三孤神社・静雲寺

 交差点から今度は北に歩きます。道路が細くなり、次の交差点を左に入ったところに八王子神社があります。かつては神社の敷地内に御新田があり耕作されていたのですが、県によって買収されてしまいました。そして碑には、この神社が八王子町という地名の由来となったとあるのですが、現在は野田2丁目となっています。県からは新田を、市からは地名を奪われてしまいました。

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▲かつてあった八王子町の名の由来となった八王子神社。
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▲現在はバス停にのみ八王子町の名を残しています。

洪水で助かったキツネの伝説-西恩寺・八田水の広場

 そして右手に三孤神社が現れると道路はY字型に別れます。まずはY字の右斜め方向、近鉄八田駅方面へと歩いてみます、現在はもう川は流れていないのですが、かつてあった橋の欄干の一部が道路に残された一柳橋跡を越え、静雲寺を越えると第三銀行のある交差点があります。そしてトヨダモケイ、西恩寺、さすが塗料屋さんという感じの派手な外観で小売歓迎のナガヤペイントを越えると水の流れる心地よい音が聞こえてきます。

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▲三孤神社。JAの手前にあります。
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▲真宗大谷派静雲寺。道路の南側にあります。
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▲柳瀬町1丁目、荒子川の手前にある真宗大谷派西恩寺

 それは、道路の南側にある柳瀬町・八田水の広場からです。ここは荒子川の水源に近く、荒子川の由来碑が建てられています。荒子や八田という地名は新田を意味しています。このあたりも中島新田よりは時代が古いのですが、かつては海だった場所を埋め立てて新田にした場所です。荒子川は昭和初期までここから南の新田を潤しました。そしてここには洪水から助かったきつねの伝説が残されています。それは、きつねは観音さまにお祈りをしたことで、周辺一帯が洪水になったにもかかわらず助かったというお話です。荒子川由来碑の前には小さなきつねが座っています。荒子川を越えると八田駅です。JR、近鉄、地下鉄東山線と3つの路線がある割りにはターミナルの様相はありません。地下鉄以外の駅は中村区地内となります。

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▲塗料屋さんはやっぱり派手な色使い。
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▲心を癒してくれる八田水の広場。由来碑のきつねがかわいい。
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▲まもなく立体交差が完成するターミナル、八田駅前。

誰が何を植えた?そりゃ野田だけど...-野田公園

 三孤神社のあったY字交差点に戻り、今度は左斜めに歩くと、道路は太いのですがすぐに行き止まりになってしまいます。近鉄とJRの高架化工事が終わると繋がる予定になっています。その行き止まりにはダイエー名古屋配送センターがひっそりとあります。そして野田4号橋といった愛想の無い名前の橋が架かる小川を越え西に歩くと野田公園があります。野田公園には妙な注意標識がありました。「ごみの焼却をしないでください」はわかるのですが、「植物の栽培をしないでください」ともありました。過去に公園にたくさんの花が植えられる事件とかがあったのでしょうか。いくら「野田」公園でも勝手にそんなことをしてはいけません。

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▲ダイエー名古屋配送センター、心なしか寂しげ。
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▲中村区より流れてくる、稲葉地川。
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▲勝手に植物を栽培してはいけない野田公園。

すれ違い不可!-神明社・近鉄名古屋線

 野田公園の南側には、道路が斜めに作られてしまったせいで、神社が斜めになってしまった神明社があります。では、野田公園の北側を走るJR関西本線と近鉄名古屋線に沿って西へと歩きます。周辺には三重県四日市のサウナなど列車の乗客向けと思われる広告看板がいくつも建っています。現在は高架化工事の最中のため、なかなか線路の北側に行くことができません。JRと近鉄の線路がクロスして、いよいよ庄内川かという一歩手前で、JR関西本線白山架道橋の下を北側にくぐることができます。ガードは細く幅3.4m、車はすれ違うことができません。前後の道路が広いだけにそのまま突っ込んでしまうのか、ガードレールには無数の擦り傷がありました。ガード部分にはレンガの柱が残されていて時代を感じます。

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▲鳥居が道路に対して斜めに見える野田神明社。横には庄内病院。
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▲四日市駅前のサウナの広告。この大きさなので車窓からもはっきり。
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▲庄内川へと線路は続きます。近鉄とJRがクロスします。

さすが大名古屋-白山神社・大名古屋温泉

 ガードをくぐり、ホルモン専門店と白山神社のある角を左に曲がると、それはそれはビッグな温泉があります。ビッグな宿泊施設やビッグな宴会場はもちろんのこと、宴会場は人数に応じた大きさのものがたくさんあります。また、日帰り入浴客用のビッグな食堂も完備。肝心の温泉は大浴場だけでなく、露天風呂、ジェットバス、バイブラバス、うたせ湯、サウナ、水風呂、歩行浴、そして名古屋のお風呂屋さんには欠かせない電気風呂もあります。その規模はビッグ。一見スーパー銭湯のように思われるかもしれませんが、正真正銘の温泉。名古屋市内初の高熱天然温泉なのです。

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▲道路がここだけ細くなるので、傷だらけのガードレール。
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▲柱に煉瓦が。庄内川を越えるためにここは古くから高架でした。
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▲線路の北側は中村区ですが、白山神社周辺のみ中川区が食い込みます。

 そして何よりもビッグなのはその名前です。その名も「大名古屋温泉」。

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▲ビッグな大名古屋温泉。
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▲実際に施設も大きいです。金鯱が目印。

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