- 鳥羽・まるで高級別荘のような「欧風菓子喫茶」
- 調度品もソファーも優雅にゆったりなのに価格は…あれ?
- 年明けにはスイーツコースが登場予定
鳥羽の中心部から安楽島方面へと車で坂道を上っていくと、思わず「えっ、これってどなたかのお屋敷の敷地じゃないの?」という入口に「LOBO」と書かれた看板があります。その先には、こだわりのケーキがいただける喫茶店があるはずなのですが…。入口からは建物は見えません。
しばらく車で進んでいくと、建物が見えてきます。しかし、やはり洋風なお屋敷にしか見えません。喫茶店とはいえこれは敷居が高そうだなあ…と思ったらとんでもない!こんなお手軽価格で、このリッチ気分。伊勢志摩鳥羽観光の際にはぜひとも立ち寄りたいスポットです。
調度品も景色も見事でリッチな気分
どう見ても、どなたかの別荘かと思える玄関を開けると店員さんがお出迎え。スリッパに履き替えて、絨毯張りの床を歩いてリビングへ向かうと…、目の前に広がる大きな窓からは、緑豊かな自然の風景が飛び込んできます。
暖炉があって、調度品も立派で、ソファーもふかふか。「これが…喫茶店?」と一瞬思うのですが、振り返るとそこにはケーキのショーケース。
季節によって品揃えは変わりまして、このときは、和栗のモンブランに、苺のムース、インゴット、ベイクドチーズケーキなどが並んでいたのですが、値札を見ると300円台、400円台と普通の価格。そう、この価格にプラス、コーヒーなどのドリンク代、それで、このリッチな空間で、贅沢な時間を味わえてしまうのです。
お店のBGMは自然の音
クラシックでも聞こえてきそうな、洋館のような雰囲気が漂っているのですが、BGMはかかっていません。しかし、聞こえてくる音があります。それは、風に揺れる木々のさざめき、鳥のさえずり…。
そうなんです。お店の方に伺いましたところ、自然の音を楽しんでいただくために、わざとBGMをかけていないのだそうで、目を閉じると、時が経つのを忘れてしまいそうです。
おすすめはインゴット
そんなLOBOのケーキショーケースのなかで、注目は「インゴット」です。金塊という名がついていますが、色は見事に輝くチョコレート色。チョコレートケーキかな?と思ったらびっくり。まるで、生チョコをそのまま食べているかのような濃厚さ。口のなかに広がる、とろけるチョコレートと芳醇な風味。
実は、ラム酒と赤ワインが入っているのだそうで、チョコレート好きにはたまらない逸品。少しずついただきながら、コーヒーにも紅茶にもぴったり、よく合います。
2016年登場予定のスイーツコース
2013(H25)年11月にオープンしたこの「欧風菓子喫茶LOBO」は、これまでコーヒーやホットチョコ、紅茶といった飲み物と、ショーケースのケーキをいただけるお店という形だったのですが、新たにスイーツオンリーのコースを始められるとのこと。
まだ始まっておらず、来年(2016年)から登場とのことなのですが、取材ということで、いただくことができました。役得です。
最初に出てくるのは、毎月変わる季節のケーキとフルーツ、シャーベットがのったプレートです。ケーキがおいしいのはもちろんですが、シャーベットの濃厚さにも驚きですね。フルーツをそのままいただいているかのようでした。
続いて、さらに一品としてのシャーベット。このときはシャンパンを使ったもので、香りがたまりませんね。ここで一度、口の中をさっぱりとリセットしたら…。
そう、看板メニューのインゴットです。コースではカットされたインゴットにクリームが。思わず舌までとろけてしまうのではないかと思えますねこれは。
最後は、お好きな飲み物と、焼き菓子と、ここまでがセットになっているのがスイーツコースなのですが…。
お値段が、1,500円。
思わず、耳を疑ってしまいました。これは驚きです。
あのスイーツメーカーの喫茶部門だったのですね
さて、お店の名前になっている「LOBO」ですが、これはシートン動物記の「狼王ロボ」から来ていまして、ロボといえば、狼である誇りを最期まで守り続け、そのロボの群れにいた唯一の雌が「ブランカ」。
鳥羽でブランカと聞いて、ピンと来る方も多いと思いますが、三重県では普段から愛されている貝の形をしたマドレーヌ「シェルレーヌ」を製造している会社の名はブランカ。ここはその、ブランカの喫茶部門だったのです。
せっかく、鳥羽までお越しくださったのなら、ゆったりとした時間を大切な人と過ごしてほしい、いい思い出を作って欲しい、そんな思いからのお店なのですね。だから、これだけ「特別な高級感」があるにもかかわらず、価格は普通の喫茶店と変わらないと、そういうわけだったのですね。
大切な人との時間を過ごすのにもぴったりですし、あわただしい観光の合間に「ほっ」と、旅の疲れを癒すこと間違いなしです。伊勢志摩鳥羽観光の際には「欧風菓子喫茶LOBO」まるで高級な別荘のような、まさに隠れ家といえるでしょう。おすすめです。
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