愛・地球博20祭 愛知万博の特別展示と公園のあちこちで当時の面影をたどる

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  • 愛・地球博から20年 当時の同じ会期でイベント開催中
  • 誘致活動から会期中そして閉幕後の愛知万博をすべて体感!
  • 当時の面影をたどると…事実上のあのパビリオンの跡地が憩いの場に

会期が同じ!?愛・地球博20周年記念事業

あれから20年ですね。愛・地球博(愛知万博)が開催されたのが2005年(平成17年)のこと。その20年前と同じ会期、同じ場所で「愛知万博20周年記念事業」が行われている、愛・地球博記念公園(モリコロパーク)に真夏の炎天下に行ってきました。

当時を振り返る特別展示

公園内にできたジブリパークを含めて、この20年の間にモリコロパークには何度も来ているのですが、この20周年記念事業では愛・地球博を「再認識」できる展示が行われています。

それが、万博会期中は迎賓館だった場所で開催されている「愛・地球博記念館 特別展示」です。これまでも展示はあったのですが、映像なども含めて展示が大きく入れ替えられ、当時を知らない人でも愛・地球博がどんなものだったのかを体感できるようになっています。

娘(10)もひとつだけ知っているパビリオンが。愛・地球博のパビリオンのなかにはそのまま移設されたものがあり、長崎県のハウステンボスに移設されていた「三菱未来館 もしも月がなかったら」には連れて行ったことがあるのです。

そういえばこの場所にもかつて、昔の大阪万博の「フジパンロボット館」があったことも思い出しました。

愛知県内各市町村とモリゾー・キッコロ

記念館のなかには、この20周年事業のために制作された「54市町村ご当地モリゾー・キッコロ」の展示もあります。そういえば、万博では各市町村と出展国のパートナーシップ事業がありましたけど、ちょうど会期中が平成の大合併のタイミングで、その事業が合併前の自治体としての最後の行事となったところもありましたね。

「七夕」は安城市なんだ…とか、急須は常滑市で湯飲みは瀬戸市なんだ……とか、飛行機は豊山町なんだ……など、県としてのバランス感覚を感じ取ることができるチョイスになっています。

この54市町村ご当地モリゾー・キッコロは、木製キーホルダーになっていてガチャがあるのですが、「尾張」と「三河」で販売している場所が違うので注意が必要です。「尾張」版は北口案内所で、「三河」版はロタンダ風ケ丘にそれぞれガチャがあります。

誘致の経緯から展示されています

記念館では会期中のことだけではなく、万博誘致の段階から触れられているので、「21世紀万博を愛知で・1996年公式立候補」とあるドラッグストアのロゴマークのような誘致活動シンボルマークのポスターに始まり…。

本来この万博が行われる予定の場所であった瀬戸市の会場予定地のこと。なぜ長久手の愛知青少年公園での開催になったのかまで詳細に説明されています。

リニモに水浴びモリコロ

記念館からシンボルツリーの「地球の樹」のある地球市民交流センターへと歩くと、左手にはこの「愛・地球博20祭」のラッピングが施されたリニモが走り、右手にはモリゾーとキッコロがプールに入っているオブジェが。

「会期中だとここは、ワンダーサーカス電力館から北ゲート前を通って夢みる山、トヨタグループ館、日立館へと歩く感じだなあ」なんてことを言いつつ歩いていきます。

大きな樹に地球を見立てたオブジェ

地球市民交流センターにあるのは「地球の樹」というオブジェです。光、音が刻一刻と変わっていく「光の切り絵」によって成り立っていまして、愛・地球博で生まれた「一つの地球」という意識について再び語り合おうという趣旨のものです。

足元には、縦横比をミスってしまったかのようなモリゾーとキッコロの姿が。でもそれはCGではなく実在する物体。実在する物体で縦横比がおかしいってどういうこと?と思ったら、これはクッションですかね……。

暑すぎるのでクールダウンへ

お盆真っただ中の8月15日。炎天下に歩き回るのはさすがにしんどいと思ったのですが、20年前の万博ではそういう日も一日中会場を歩き回っていたような記憶が。気候が変わったのが、自分が歳をとったのか。両方でしょうね。

しかし子どもは元気。「花の広場」には子どもが遊べる遊具がたくさんありまして、娘は汗だくで遊びまわっていました。万博会期中は「グローバルコモン6」のあたりになる場所ですね。

事実上の台湾パビリオンだった建物が今も

そんなグローバルコモン6があった場所のなかで、今も唯一残されている建物が「花の広場休憩所」です。2階にはスガキヤが入っているので、かき氷を食べてクールダウンします。思えば、今は10歳になる娘が1歳の頃に初めてのスガキヤ、いや初めてのラーメンを食べたのがここでした。

この建物には万博当時、「イラ・フォルモサ」というレストランが入っていました。「飲茶、点心、アジアのフレッシュジュースを豊富に取りそろえるビュッフェスタイルのお店」だったのですが、イラ・フォルモサとはポルトガル語で「美しい島」という意味。じゃあポルトガル人は何を見て美しい島だと言ったのかというと、「台湾」なんですね。

台湾は正式に出展できないことになっていたものの、アジア各国が出展していたグローバルコモン6の中心に、事実上の台湾パビリオンがあったというわけです。その名残がこのスガキヤなんですね。今回の大阪関西万博でも同様に「事実上の台湾パビリオンを探せ!」は絶賛開催中ですね。

西駐車場で思い出す西ゲート

一見すると炎天下は人影がまばらだったのですが、実際には多くの人が訪れていて北駐車場は満車。西駐車場に車を停めたことでスガキヤは目の前、さらには今はジブリの大倉庫になっている当時のグローバルハウスを一望したり、名古屋市パビリオン「大地の塔」や、刀削麺のお店があったなあと、西ゲート付近の思い出にも浸ることができました。

愛・地球博20周年記念事業「愛・地球博20祭」は、20年前の愛知万博と同じく9月25日まで開催されています。涼しくなったら……と書こうと思ったのですが、20年前と違ってたぶん9月25日までずっと真夏のような気候で、涼しくなることはなさそうですね。

オーガニックハンカチ4枚セット(モリゾー・キッコロ20周年刺繍入り)

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この記事を書いた人
TOPPY/川合登志和

記事や脚本を書いたり、名古屋のラジオやテレビの構成作家をしたり出演したり、地域のFMラジオで喋ったりディレクターしたりミキサーしたり、講師したり、サイト作ったりしてます。

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コメント

  1. 小池彩 より:

    こんにちは。
    こちらの記事を読んで愛・地球博20祭記念展示に興味を持ち、昨日リニモに乗って、迎賓館の展示を見てきました。

    公式サイトには展示の事があまり掲載されていなかったので、トッピーネットさんはありがたいです。

    大阪関西万博にも行ったので、愛・地球博の記念展示もより楽しめました。
    ガチャの情報も助かりました。

    リニモ八草駅では、「リニモ開業10周年写真集」を購入しました。
    2015年の物ですが、愛・地球博記念公園駅では販売されていないそうです。
    建設中のリニモの写真も載っていて、懐かしいです。

    2002年頃、沿線の大学に通っていたので、工事風景は今も覚えています。

    あれから20年なのですね。

    素敵な記事をありがとうございました。

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