ＪＲ名古屋駅の真上にある、ＪＲセントラルタワーズで毎年この時期恒例となっている「タワーズライツ」が今年も始まりました。先日、打ち合わせで名古屋駅に行った際、ついでに見てきました。「綺麗」に加えて「カワイイ」要素がいっぱい。幻想的なクリスマスイルミネーションのまわりには、今年も可愛らしいテディベアたちが配され、思わず心が和みます。
今回の私のように一人で見に行っても全然大丈夫です。まずは駅を正面から見てみましょう。正面からタワーズを見ると、テラスにある5つの巨大ツリーと、東壁面装飾が一体となって、まるでその先に光の森があるかのよう。壁面には世界のクリスマスや地元小学生の描いたクリスマスの絵などが投影されます。クリスマスが終わったあとは、名古屋の昔の写真や世界各地の街角風景が展示されるとのことです。
タワーズテラスの巨大ツリー
タワーズテラスには5本の巨大ツリーがあります。最も背の高い両側の2本は20メートル。その内側の2本が15メートルで、中央が9.5メートルです。LEDイルミネーションは、こちらもクリスマスが終わったあとは色を変えて点灯されるそうなので、クリスマス後も違った雰囲気を味わうことができます。
LEDの特性なのか、意図的に設計されていると思うのですが、ツリー自体は光り輝いているのに、その周りに黒い輪郭があり、ツリーの存在がとても際立って見えます。空気の澄む気温の低い日にはさらに美しく輝くことでしょう。では、そのタワーズテラスへと足を進めます。
トナカイそしてテディベアたち
北側の階段を上ると、脇に光に彩られたトナカイたちの姿が。サンタクロースはいないのかな？と思いつつ、テラスの入口を見るとそこには、シルクハットを右手で取り、「いらっしゃい」と挨拶をしてくれているような感じで出迎えてくれるテディベアの姿が。その先には、青く輝くツリーとそして黄色に輝くイルミネーションの並木道。
カップルたちがいっぱいで、一人では入りづらいかな...と思っていた気分を、「そんなことないよ、一緒に遊ぼうよ。」と誘ってくれているかのようなテディベアたちが吹き飛ばしてくれました。実際、カップルの割合は意外と低かったです。
それぞれのツリーには、様々な表情のテディベアたちがいます。みんなでダンスをしている子たちもいれば、ふたりで雪ダルマを作っている子たちも。そして中央には合唱をする子たちの姿も。クマはそれぞれ青、赤、そして緑と、表情だけでなく色も様々です。人間の子どもたちはそれを見て大喜び。クマたちと一緒に写真を取りたがる楽しそうな姿をあちこちで見ることができました。
収穫するクマさんたち
よく見るとツリーには、光り輝くボールが実っています。そのボールを嬉しそうに抱えるクマもいれば、ふたりで収穫して、プレゼント用の箱に詰めるクマたちの姿も。その輝きを誰かにプレゼントしたいという、クマたちの気持ちが見ているこちらにも伝わってくるかのよう。輝きをしっかりと目で受け止めてあげてください。間違っても玉そのものを受け止めて持って帰ることの無いように...。たぶん、来年も使うから。
他にも、大きなクリスマスケーキを囲むクマたちや、私たち人間と同じようにツリーの輝きに見とれているクマたちも。キノコも輝く光の森で、テディベアたちと一緒にイルミネーションを見ているような気分になります。
温かい色使いの光のオブジェ
テラスを通り抜けた先、駅の南側にあるタワーズガーデンには「光のオブジェ」があり、愛知県や京都府の芸術系大学、短大に通う学生さんたちが作った作品が展示されています。こちらは青く輝くツリーとは対照的で、全体的に暖かい色使いとなっています。
そうそう、タワーズテラスにはツリーの根元で盛り上げてくれるクマの子たち以外にも、テディベアの姿がたくさんあります。「タワーズライツ」という看板を持っている子や、手押し車でお花を一生懸命運んでいる子、そしてイルミネーションの準備に疲れてしまったのか、我々人間が休む用に置かれているベンチにうつぶせになって、人間と一緒にお休みする子の姿も。
遊び心があちこちに散りばめられたタワーズライツ。カップルだけでなく、家族連れにも楽しめるものになっています。特に小さな人間のお子さんは大喜びでしょうね。期間は来年1月8日まで。毎日午後5時から11時まで点灯されています。(12/2のみ壁面映写が午後9時半終了です）
この地方でも最近はクマの出没が相次いでいますが、こんなカワイらしいクマたちなら大歓迎なんですけどね...。