トッピーの放送見聞録 放送事情レポート

地デジでは重要な存在になる岐阜県初のサテ・迫間山の中濃中継局へ東海環状道で

記事公開日:2005年3月20日 更新日:

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 19日、岐阜県関市と各務原市の市境にある迫間山に登ってきました。日頃の運動不足解消のついでに、この地方では愛知県の豊橋中継局とともに初めてのデジタル中継局として3月31日に開局する(岐阜放送は4月1日)、デジタルテレビジョン中濃中継局を見てきました。

アナログ時代は3局のみの中継局でした

 中濃サテライトは関市と美濃加茂市、可児市、岐阜市の一部に向けて電波を発射している中継局です。このエリアは名古屋テレビ塔からのCBC、東海テレビ、メ~テレの電波が綺麗ではないものの入るために、当初中濃サテライトからはNHK岐阜、岐阜放送、中京テレビという親局がUHFであるテレビ局の中継波が出ているだけでした。

 その後CBC、東海テレビ、メ~テレもここに中継局を設置することになり、この度、岐阜県最初のデジタル中継局が設置されることになりました。

岐阜県最初の地デジ中継局

 迫間山の頂上から、北は関市、富加町、東は美濃加茂市、可児市、西は岐阜市、一宮市が一望できますが、南側には山があります。またサテライトのアンテナも北側にしか向いていません。このデジタル中継局の開局で、迫間山の北側を中心に、関市周辺で新たにデジタル放送が楽しめることになります。

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関まで東海環状道が開通

 さてこの19日、東海環状自動車道の新たな区間が開通しました。東名高速と接続する豊田ジャンクションから、中央自動車道と接続する土岐ジャンクションを越え、東海北陸道と接続する美濃関ジャンクションまでです。迫間山登山には好都合ということで開通したこの日に早速乗りました。これがめちゃくちゃ便利。私の生活圏とぴったり合うため利便性がとても高いです。

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 花フェスタ記念公園、土岐プレミアムアウトレット、日本昭和村と、高速周辺にはレジャースポットがあります。これらは私の住む瀬戸市から、今までとても遠いイメージがあったのですが、これからはこの東海環状自動車道であっという間に行くことができます。これも万博さまさまだな、と一瞬思ったのですが、よく考えたらこの東海環状自動車道は万博があるからできたわけでなく、昔からあった計画でした。

デジタルでは基幹局となり重要な存在に

 話をサテライトに戻します。デジタルテレビ中濃中継局は出力10w、今までのアナログ局では100wに相当する基幹局です。元は岐阜放送などが建てた決して主要とはいえない中継局に、まずは他局が乗っかり、そして県内初のデジタル中継局となり、まさに大出世です。しかしここで問題があります。

元はそんなにアンテナが乗っかることを想定して作られた鉄塔でないため、小さな鉄塔にアンテナがやたらと乗っかって不恰好なのです。しかも北側にしかアンテナが無いため重量のバランスが悪そう...。

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 いざ地震が起きた非常時に、鉄塔が崩れたりして放送ができないなんてことがあっては目も当てられません。非常時に役立ってこそ放送なのですから。地震が発生して放送ができない放送局なんて放送局じゃないですよね。まさかそんなこと...あ、この前ありましたね、岩手のほうでそんなことが...。

 とても有意義な登山となりました。

関連情報

迫間山(岐阜・関市)MAP

関市 迫間山

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