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イオン白子店には閉店までぐるぐるマークのジャスコ旧ロゴが残っていた!

記事公開日:2021年2月28日 更新日:

★1975年(昭和50年)オープンのジャスコが閉店
★日本初のデジタルからくり時計にロボットがいた
★全国で6番目に古いイオンリテールのお店

少し前の話になりますが、2021年(令和3年)2月20日をもって、「イオン白子店」が中核店舗として入居する「白子ショッピングタウン・サンズ」が閉店するということで、当日訪れてみました。この白子店だけでなく、かつてあった昭和のジャスコを感じさせる建物には共通する懐かしさを感じます。

白子ショッピングタウン・サンズ イオン白子店

かつてのジャスコの「ぐるぐるマーク」の旧ロゴ時代からあるお店です。旧ロゴがうっすら見えているだとか、塗装がはがれて見えかけているという店舗はたまにありますが、この白子店には、旧ロゴがしっかりと残されている部分があるということで、店舗の見納めとともに、旧ロゴを見に行くのも目的でした。

全国で6番目の古さということは…

イオン白子店は、1975年(昭和50年)3月21日にジャスコ白子店としてオープン。築45年とまさに高度経済成長期のジャスコそのままの建物で営業を続けており、中日新聞によりますと「イオンリテールの運営店舗で全国で6番目に古い」状態でした。

あとの5つが気になります。うち1つはイオン今池店だそうです。ただ、イオン今池店はダイエー今池店だったので、ジャスコだったわけではありません。そう考えると、この白子店のように純粋にジャスコとして古くから存在し続けているこの時代のイオンは、もう希少種と言っても良いのではないでしょうか。

歴史を振り返るパネル展ではジャスコ時代の広告も

閉店セールでは売り尽くしが行われていたのですが、それと同時にパネル展が開催されており、45年の歩みを振り替えることができました。様々なイベントやセールの様子が写真で展示されているとともに、かつての折込チラシやポスターがずらり。

ジャスコの創業地のひとつである三重県、その地元の歴史あるジャスコとして、この白子サンズにいかに力が入っていたのかが伺えるものばかりでした。もちろんそこには、ジャスコの旧ロゴであるぐるぐるマークが掲載されているわけですが、これは現役とはいえません。

日本初のからくり時計とロボット

ジャスコ白子店が増床する形で「白子サンズ」としてオープンした1989年(平成元年)4月、目玉設備として登場したのが、からくり時計とロボットでした。吹き抜けの支柱に取り付けられた円盤には、デジタルで時計が表示され、時間になると音楽が鳴り円盤が下降し、そこから2体のロボットが登場して動くというものでした。

なんと、デジタル方式のからくり時計としては日本初だそうで、ロボットも当時日本最大級。白の「サンちゃん」と赤の「ズン太くん」とのことですが、古い説明版にはその名前の部分に修正した形跡があり、かつては別の名前がつけられていたようですが、はがすことはもちろんできずわからずじまいでした。

ラストは間近で見たいという要望を受け、ロボットは閉店までのラスト10日間に限り、地上に降ろされての展示となりました。

なお、このロボット2体の取り扱いは未定とのことでしたが、「新しいお店でお待ちしております」と書いてあったので、きっと、建て替え後にオープンする新しいイオン白子店に展示されるのでしょう。(希望的観測)

昭和のジャスコの雰囲気そのままに

かつて昭和50年代に存在したジャスコの雰囲気が今も色濃く残されていて、駐車場の造りや雰囲気はもちろんのこと、案内看板にも当時の面影が残ります。この感じを味わえるのも、本当に最後の最後なんだろうなと噛みしめます。

さらに、かつてはイベントが行われたであろう、中庭のようなスペースとステージが。パネル展示ではここでイベントが行われている様子の写真もありましたが、ステージ前は自転車置場となっていて、イベントが行える状態にはなっていませんでした。ここはもう面影でしかなかったのでしょうね。

ぐるぐるマークのジャスコを発見

さて、ジャスコの旧ロゴである、赤と緑のぐるぐるマーク。このイオン白子店のどこに残されていたのかと言いますと、それは1階のゴミ箱でした。

このとおり。ゴミ箱にはしっかりと、旧ロゴとJUSCOの文字。これは2代目のロゴでして、1974年(昭和49年)に制定されたものです。ジャスコ白子店はその翌年、1975年(昭和50年)にオープン。当時は新ロゴジャスコだったわけですね。

そしてジャスコは、1990年(平成2年)以降、現在のイオンの色であるローズレット一色となります。その後、ジャスコという名称は廃止され、このジャスコ白子店も2010年(平成22年)にイオン白子店へと名称を変更しています。

あの日のジャスコのロゴ。もちろん、看板や店内の掲示はイオンになっています。しかし、ジャスコのロゴ変更、ジャスコからイオンへの名称変更という荒波を乗り越え、このゴミ箱のぐるぐるジャスコは45年生き続けたのです。

見ることができて良かった。子どもの頃の訪れたジャスコにタイムスリップできたかのような気がしました。イオン白子店はこの2月20日をもって閉店。これで本当に最後の最後のおわかれになりそうですね。さようなら、ありがとうジャスコ。

関連情報

イオン白子店(三重・鈴鹿市)MAP

三重県鈴鹿市白子駅前9−20

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