攻めのユニー アピタの新型商業施設が新守山に続いて各務原にオープン

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  • いよいよユニーが新たな提案型商業施設をオープン
  • ユニーとTSUTAYAが共同で開発した新業態
  • 確かにこれは滞在時間が長くなる

昨年(2016年)、ファミリーマートと経営統合となったユニー。ユニー傘下のコンビニ・サークルKサンクスはその店舗ブランドを次第にファミリーマートに姿を変え、合理化のためにピアゴの店舗閉鎖という状況が続きましたが、いよいよ反転攻勢の形が表に出ました。

ユニーが新たに提案する、長時間滞在型の新型アピタとは。その第1号として2月24日にリニューアルオープンしたアピタ新守山店に続き、2店舗目となったアピタ各務原店がグランドリニューアルオープンとなった4月14日、行ってきました。実際、気がついたら閉店時間でした。長時間滞在型アピタおそるべし。

ユニー×TSUTAYAの新業態

新しい形のアピタとは。ユニーが「TSUTAYA」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)とともに新業態を開発。アピタの直営売場のうち、かなりの面積をカフェに転換。先にオープンした新守山店では、2階の売場の半分をこの新業態にしてしまったのです。

その名は「草叢(くさむら)ブックス」。書店でありながらカフェ。書籍販売はもちろん、CDやレンタルスペースでありながら、そこにスターバックスコーヒーなどが入り、座席数は300ほど。本を読みながらゆったりとコーヒーなどを楽しめるというのです。それがこのたび、岐阜県初上陸です。

アピタ各務原店グランドオープン

4月14日、アピタ各務原店のグランドオープンを伝えるチラシが折り込まれました。やはりメインは「草叢ブックス」。「自然のやすらぎと豊かなバラエティをひとつに。」自然の心地よさを体験できる憩いのスペースに人が集う。そんな新しいアピタだというのです。期待は高まります。仕事を終えて家族で訪れてみました。

外観は大きく変わってはいませんが、目立つのは「1F・草叢BOOKS・TSUTAYA」の文字。各務原店の場合は1階に入っているようです。1階から店内に入ってみますと、イメージ一新。これまでのアピタとは違う、売場であることを感じさせないまさに憩いのスペースが広がっています。

カフェ利用をしなくても気軽に入ることができ、そのなかには子どもが遊べる大きな滑り台も。足元は「草叢」らしく人工芝となっています。この滑り台にわが娘も夢中。これまでアピタは、他に比べて子どもがはしゃげるスペースが少なかったので、これはありがたいですし、娘のなかでも「アピタ楽しい度」がグーンと上がったことが手に取るようにわかりました。

新守山に続いての各務原。なぜこの地だったのでしょうか。ユニーのリリースを見てみますと、「各務原市は10歳未満の児童と30歳代の子育てファミリーの比率が全国平均より比較的高い」「岐阜県の中では所得水準が高い」だそうで、そこに狙いを定めたというわけですね。

アピタらしさも踏襲しつつ

そして「草叢ブックス」だけではありません。アピタ直営売場も「ライフスタイル提案」「五十貨店化」の方針で展開。売場の雰囲気も一新されていて、2階の売場の色合いも落ち着いたものになっていました。

また子どもの遊べるスペースについても「草叢ブックス」の部分だけでなく、2階の玩具売場あたりに「子どもの世界・こどもみらい」が設けられていて、ボールプールもあったりと、ほんと子連れには助かります。

すべてが新しくなったわけではなく、2階のフードコートや食品売場などの今までのアピタらしい良さの部分はそのまま。焼きそばにから揚げ定食におこさまうどんと、庶民的な雰囲気のなかいただくことができました。

さらにこのアピタ各務原店は、ホームセンター直結。同じ敷地内にDCMカーマ各務原店も。そう、これはかつてユニーの運営するホームセンター「ユーホーム各務原店」でした。ユーホームがカーマに譲渡されたことで、アピタとカーマが同居するショッピングセンターになっているのです。

「思い出のアピタ」に

子どもの遊び場がしっかりと設けられているため、買物をして食事をして遊んでいたら、あっという間に閉店時間です。ファミリー層に向けての長時間滞在型ショッピングセンターとはこういうことかと実感です。

ファミリーマートと経営統合になったことで、ユニーのアピタ・ピアゴがどうなってしまうのか、これまで合理化の部分ばかりが見えていましたが、ようやく攻めの部分を見ることができた気がします。

私たちの世代の名古屋っ子にとって、幼少期の楽しい買物の思い出の地がユニーであったように、また、これからの世代の名古屋っ子にとって、アピタが同じような存在であり続けてくれることを、名古屋っ子としては願うばかりです。

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この記事を書いた人
TOPPY/川合登志和

記事や脚本を書いたり、名古屋のラジオやテレビの構成作家をしたり出演したり、地域のFMラジオで喋ったりディレクターしたりミキサーしたり、講師したり、サイト作ったりしてます。

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