★伊勢志摩サミットで使われた円卓は尾鷲ヒノキ
★製作したのは飛騨の家具メーカー
★展示は12月25日(日)まで(2016年)
今年もいよいよしめくくりの12月になりましたが、この地方で大きな出来事といえばやはり、5月26日と27日に開催された「伊勢志摩サミット・第42回主要国首脳会議」です。
各国の首脳とともに、英虞湾の景色や伊勢神宮の風景など様々な映像が世界に発信されたわけですが、最もサミットらしいものといえば首脳会議用の円卓です。11月27日から12月25日まで、その実際の円卓に触れたり、椅子に座ったりもできるということで、三重県総合博物館(MieMu)に行ってきました。
伊勢志摩サミット半年後イベント
あれから半年、サミットの成果やレガシーを三重県民が共有するために11月27日に開催された「伊勢志摩サミットを契機とした県民活躍シンポジウム」、それに合わせる形で三重県総合博物館(MieMu)では、サミットの円卓・椅子の展示が始まりました。
三重県大好き愛知県民なので、県民でもないのにレガシーを共有しちゃっていいのかな?という気持ちを抱きつつ三重県総合博物館へ。
ありました。サミットの円卓は、3階の情報コーナー横に展示されていて、写真撮影もOKですし、実際に座ることもできてしまいます。まさにあの、新聞やテレビで報じられたサミットの円卓そのものです。当たり前ですね。本物ですから。奥には各国の旗などもそのまま同じ構図で展示されています。
使われているのは「尾鷲ヒノキ」
思わず息を飲んでしまうのは、その木目の美しさです。使われているのは三重県産材の「尾鷲ヒノキ」。森林組合おわせCoCグループが管理を行なったものです。日本一雨が多いことでも知られる三重県南部、そして急な地形。一見すると木の生育にはとても厳しい条件なのですが、ゆっくりと長い年月をかけて育つことによって、年輪が緻密で光沢あるものになるそうです。
木目の美しさはその生育環境にあるわけですね。まさに尾鷲ならではの尾鷲ヒノキといえるわけです。ちなみに、地元・三重テレビのニューススタジオのセットも尾鷲ヒノキで作られており、尾鷲ヒノキの香り漂うスタジオになっているとのことです。
三重と飛騨 まさに2016年を象徴する組み合わせ
そしてこのサミットの円卓を実際に造りあげたのが、岐阜県高山市の家具メーカー飛騨産業。椅子にもヒノキのカバーが施してあることがわかります。これは、金属が露出しないようにとの配慮だそうです。
今年は飛騨も大変注目を浴びた一年でした。三重と飛騨、まさに2016(H28)年を象徴する組み合わせですね。東海地方で魅力的なのは三重と飛騨です!
一方で、こちらも2016(H28)年に大きな話題となった、東海地方の魅力の無い街の話は今回はしません。
実際に誰が座ったのかは?
では実際に座らせていただきましょう。座れるようになっているのは日本(JAPAN)の席だけなのです。そこに置かれている椅子が、実際に安倍首相が座った椅子なのかどうかはわからない感じではありましたが、安倍首相が座った場所に座って写真を撮ることができるというわけです。
2歳3ヶ月の娘も座らせてみました。2歳でサミットの円卓に座れるなんて、うらやましい話です。当たり前ですけど、サミットの円卓に座るだなんて、自分も初めてですから。
気をつけて座ってくださいね
注意事項があります。
「椅子と円卓を接触させないように」
そうですね。傷がついちゃうといけませんからね。
「飲食はできません(ガム・アメ・ペットボトル)」
ガムやアメも思わず口からポロッってのがあり得ますからね。
「寄りかからないでください」
円卓ですからね。ガクンと行っちゃう可能性がありますね。
「展示物の近くでの筆記用具の使用はご遠慮ください」
これもヨロヨロっと行って...ってのがありますからね。
いろんな可能性を考えてのこの禁止項目だということがわかりますね。
それにしても、あれから半年ですよ。その半年でメンバーはもう変わっていますし、当時予想もしなかった次の人が決まっていたりします。サミットの円卓から、世界の半年の時の流れを実感できました。半年で変わるものですね。半年があっという間...なんて言ってたら世の中から取り残されます。
三重県総合博物館での円卓の展示は、12月25日(2016年)までです。