イベントレポート

ヒトのシマに3つのポケモンラッピング電車大集合!2007in名鉄岐阜駅

記事公開日:2007年8月27日 更新日:

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 今年は劇場版ポケットモンスターが10周年を迎えました。それを記念して、愛知県をポケモンでいっぱいにしようという「LOVE Pika Project」が展開されています。これはテレビ愛知が中心となって、名古屋鉄道、中部国際空港、全日本空輸が協力して3月から夏休みの終わりまで行われているプロジェクトで、愛知県内のあちこちでポケモンイベントが展開され、名鉄は各駅でポケモンビンゴスタンプラリーを開催しているほか、ポケモンのラッピング電車を走らせています。

 走っているのは「2000系ポケモンミュースカイ号」「2200系ラブピカ号」「3700系ドキドキぼうけんランド号」の3種類1編成ずつ。名鉄は普段はどの時間帯にどの列車がどこを走るかは公表しておらず、また、この3種類が同時に揃うことはありません。

名鉄岐阜駅に同時に揃って発車式

 しかし今回、名鉄岐阜駅が7月14日に新駅舎の供用を開始したことを記念して、名鉄岐阜駅に同時に揃う「ポケモンラッピング電車大集合」が開催されました。また、ピカチュウと一日駅長に選ばれた子どもによる発車式や、ポケモンイベントもあるとのことで、相方と行ってきました。

 LOVE Pika Projectの一環である「名鉄沿線ポケモンビンゴスタンプラリー」は、7月14日から9月2日まで開催されていて、名鉄の駅など25ヶ所を周ってスタンプを押し、揃ったラインの本数によって様々な景品がもらえるというもの。期間限定イベント専用のスタンプもあり、なおかつスタンプは当然全て改札の外にあるため、集めるのはなかなか困難です。

 子ども向けイベントのため、スタンプの押せる時間は午前10時から午後7時まで、しかも名鉄のなかでも他線と一切繋がっておらず、「ポケモン親子フリー1DAYきっぷ(3,500円)」だけでは行けない瀬戸線にもスタンプが配置されており、全てのスタンプを集めたい!というお子さんの親御さんにとっては結構しんどいものとなっています。

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到着予定時刻の30分前にはすごい人

 さて、ポケモンラッピング大集合です。かつて7月21日に中部国際空港駅に勢ぞろいしたことがあったのですが、それに続いて今回の開催です。勢ぞろいは今回が最後となるとアナウンスがあったため、到着予定時刻の30分前には既にホームはすごい人。まるで人が溢れそうな島状態。確かに、名鉄岐阜駅のホームはこの日イベント会場となっていたわけですが、県庁所在地の普通の駅として営業もしているわけです。何も知らずに名鉄岐阜駅にやってきた、普通に列車を利用するお客さんは何事かとさぞかし驚かれたことでしょう。しかも皆ホームにいるのに、電車に乗る素振りは無いのですから。

 最初にやってきたのは、2000系ポケモンミュースカイ。1番線に午前10時22分に到着です。予定ではここに13分停車し、発車時には「一日駅長によるポケモンラッピング電車大集合発車式」が予定されていました。相方が妙にそわそわしていて、私にどの順番でどの車両をどこから写真を撮るつもりかと聞いてきたので、そんなに深く考えていなかった私は「え、来た順番で適当に」と言うと、「そんな心構えで撮れるか、気合いが足りない」と恫喝されてしまいました。

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大人気のポケモンミュースカイ

 ポケモンミュースカイは子どもたちに大人気。今年の映画のキャラクターであるディアルガ、パルキア、ダークライが描かれた車両よりも、やっぱりピカチュウ、そしてポッチャマの前に人が集中。一緒に撮りたいという子どもたちが順番に前にやってきて、親御さんがシャッターを切ります。

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 相方がお気に入りのグレッグルの前には誰にもおらず、写真撮り放題な状態になっていました。そんな状況でもやっぱり残念ながら、グレッグルと一緒に写真を撮りたいというお子さまは...一人も見かけませんでした。

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 ポケモンミュースカイは外側だけでなく、内装もポケモン一色となっています。座席のシートにはピチューやプラスル、マイナンの姿も。

 ポケモンのなかにミュウというキャラクターがいるので、「ミュウスカイ」と間違えそうですが、名鉄の特別車の愛称は「ミュウ」でも「みゃー」でもなく「μ(ミュー)」であり、車両の名前はミュースカイです。混同を避けるためか、それか、ミュウはもう過去のキャラクターという扱いなのでしょう、このミュースカイにミュウの姿は見つけることができませんでした。

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真夏のホームを歩いてくるピカチュウ

 どうやら、発車式は1番線ホームの先端で行われる様子。すると改札の方向から係員に連れられてピカチュウが歩いてくるではありませんか。何度も申し上げますが、ここは岐阜県の県庁所在地である岐阜市にある名鉄岐阜駅のホームです。しかも普通に運行している日中です。そんなところをピカチュウが歩いているのが笑えます。当然まわりの子どもたちは大興奮。ここは岐阜。この日も相当暑かったですから、ピカチュウも大変だったでしょうねぇ~。

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 すると続いて、2番線に10時29分着の3700系ドキドキぼうけんランド号がやってきました。こちらはいかにも名鉄らしい赤い車体に、現在テレビで放送中の「ポケットモンスター・ダイヤモンドパール」にレギュラーで登場するピカチュウ、ポッチャマ、ヒコザル、ナエトルらが描かれています。飛び跳ねる躍動的なピカチュウがカワイイ。

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 最後は3番線、10時31分に2200系ラブピカ号が到着。こちらは車両ごとにピカチュウ、ヒコザル、ポッチャマなどのキャラクターが配されていて、たとえばポッチャマの車両なら、その1両にはポッチャマの様々な表情が描かれているといった具合です。そして中の座席横のついたてなどにもポケモンが配されています。

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3種類すべてのポケモン列車が揃った時間は…?

 時間は刻一刻と過ぎていきます。ラブピカ号が到着すると、最初に到着したポケモンミュースカイの発車式が始まりました。応募によって選ばれた一日駅長の子どもたちとピカチュウが一緒に発車の合図です。ピカチュウももちろんちゃんと右手を上げていました。このミュースカイの発車が10時35分ですから、3種類全ての車両が大集合したのはわずか4分ということになります。

 そりゃ仕方ないといいますか、冷静に考えたらよくやりましたよね...。

 続いてラブピカ号も37分に出発し、ドキドキぼうけんランド号は40分に出発。何事もなかったかのようにいつもの名鉄岐阜駅の風景に戻りました。

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 と言っても、いつもの風景に戻ったのは線路上だけで、ホームには溢れんばかりの人が残っていて、ホームから改札を出るのに相当な時間がかかっていました。やっぱり、普通に電車を利用しようと思ってやってきた人にとっては、厄介なイベントだったことに間違いありません。

 まあ、県庁所在地とはいえ、求心力を失っている岐阜市の名鉄岐阜駅を日曜の日中に利用する人がそれほどたくさんいるのかと問われると...。

 このポケモンラッピング電車大集合のイベントを核に、25・26日の2日間、名鉄岐阜駅では「ポケモンセンターなつまつりin名鉄岐阜」という催しが開催されていて、1日4回の「ピカチュウがあそびにくるよ!」という、子どもたちがポケモンと一緒に写真を撮れるものもあり、子どもたちはとても満足げな表情でピカチュウと一緒に写真に収まっていました。

 他にも、灼熱の室内空間で「ポケモン縁日コーナー」「ショッピングコーナー」も開かれていて、熱帯を体感できるイベントとなっていました。ん?ポケモンの物語の舞台って熱帯ってわけじゃないよね?クーラーが無かっただけか...。

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 ポケモンラッピング電車大集合は、これが最後の機会となりました。なぜなら、このラッピング電車は「LOVE Pika Project」の終了と同じく、夏休みの終わる9月2日をもって運行終了となります。しかし、それまでは名古屋本線や常滑線、犬山線などを走っていますから、金山駅などで待っていれば、遭遇することができます。

テレビ愛知が主体だけどここは岐阜県

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 ところで、「LOVE Pika Project」ってのは、愛知県をポケモンでいっぱいにしようというプロジェクトなんですよね。でも、そういえばここは岐阜県。テレビ愛知が主体となっているプロジェクトなので、名鉄岐阜駅にはテレビ愛知のポケモン関連番組案内も貼られていましたし、発車式にもテレビ愛知の取材カメラがやってきていました。

 まあ、名鉄はメインのターミナルである名鉄名古屋駅に4つしかホームがありませんし、地下駅でしかも2分ごとに列車がやってくる過密スケジュールなので、名古屋でやるわけにはいかなかったのでしょうけど、これには納得できない会社があるでしょうね。

 それは岐阜放送。

 なぜなら、この岐阜市は本来テレビ愛知はエリア外で、実際には映ってしまうのですが、建前上は映らないことになっていて、この岐阜市でポケモンを正式エリアとして放送しているのは岐阜放送なのです。しかもテレビ愛知とは違う時間に放送しているので、テレビ愛知の番組PRが岐阜放送のPRの代替にはならないのです。

 岐阜放送にしてみれば「人のシマで何やってんだよおい」というところでしょうが、テレビ愛知や名鉄に正面切ってそんなことを言ったら...。

 そりゃ、黙ってるしかないですよね。

関連情報

ポケモン LOVE Pika Project(テレビ愛知)
ポケモンセンターなつまつりin名鉄岐阜(名古屋鉄道)

名鉄岐阜駅(岐阜・岐阜市)MAP

名鉄岐阜駅

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