2007年10月14日 CS第2戦 阪神×中日
3位阪神をナゴヤドームに迎えてのクライマックス・セ。初戦で見事完封勝利を収めた中日。このままの勢いで2戦目を勝って、東京ドームへ行って欲しい。そんな思いでナゴヤドームへと行ってきました。
初戦はエース川上投手の見事なピッチングが見られました。2戦目は虎キラーと呼ばれ、阪神とは相性の良い中田投手の登板が予想されていました。するとやはり予想どおり、中田投手が先発です。
今日勝てばクライマックスシリーズの第1ステージを突破です。普段は大人しいドラゴンズファンも試合前からそわそわです。
夕方、ナゴヤドームに到着すると何やら前日とは全然雰囲気が違い、たくさんの警察官がいて物々しい。
実は前日、タイガースファン同士のケンカが7件も起こり、流血騒ぎになっていたのです。それで愛知県警は、前日の30人体制から120人体制に警備を厚くしたというわけだったのです。いかにも阪神ファンらしいと言うか、大阪人らしいと言うか。
申し訳ないですけどこれでは、ドラファンから見てタイガースファン、いや、名古屋っ子から見て、大阪人とはやっぱり相容れないなと思えてしまっても仕方が無いと思います。
そんなピリピリした阪神ファンを横目に、ドラゴンズファンはワクワクしながらも、いつもどおりのほのぼのとした感じ。試合前のグラウンドではドアラは気ままに振舞い、シャオロンとパオロンは相撲ごっこ。それを見てニコニコ笑うドラゴンズファン。先に1勝してるという余裕もあるのでしょうけど、元々ドラゴンズファンというのは野球観戦自体を「楽しみ」に球場に来ているということが良くわかります。特に子どもたちの笑顔が本当にいい。
先発は中田投手。阪神と相性はいいのですが、中田投手が登板すると試合が長くなるという法則があるとおり、エース川上投手とは対照的に、投球数は多め。時にはフォアボールも出たりするので、見ていると手に汗を握ってしまう展開になることが多いのですが、1回表は3人で抑え、調子の良さが伝わってきたようで一安心。
前日もそうでしたが、見所は今日も1回の裏でした。1アウトから井端選手がフォアボールで出塁すると、森野選手がライト方向へのヒット。ウッズ選手がフォアボールで出て満塁とすると、私が今シーズンずっと生でヒーローインタビューを聞きたかった中村紀選手がやってくれました。レフト前に鮮やかなタイムリーヒットで2点。
さらに、シーズン中とは違ってライトの守備でナイスプレー連発の李炳圭選手がスリーランホームラン。一気に5対0と突き放し、ドラゴンズファンは歓喜に包まれます。もう、こんなに楽しいことは無い。何より相手が阪神だから。
その後、中田投手はやはりデッドボールやフォアボールが時折現れるピッチングで、見ている方としては本当に手に汗握りヒヤヒヤするも、4回表に1点を取られたのみで5回までを投げます。
一方、ドラゴンズの攻撃はその後続かず、2回、3回と3人で終わってしまい、4回も谷繁選手が出塁するも無得点。5回裏も3塁まで出塁するも点に繋がりません。阪神は先発の上園投手から、渡辺、江草、久保田、ウィリアムスの各投手へと継投。ウィリアムス投手の球は遠めに見てもすごい。やはりさすがJFKというところを見せ付けられました。藤川投手を見ることはできなかったけど。
対するドラゴンズはその後小笠原投手、岡本投手へと続き、8回表にはシーツ選手がセンターへのヒットで出塁すると、やっぱりこの人はすごい、金本選手が見事なタイムリーツーべースで1点を返し5対2とします。
何とか抑えてくれーと思っていると、落合監督が登場。ピッチャー交代のようです。誰かな?と思っていると、なんと画面には守護神登場を知らせる「FIRE MAN」が!8回にもかかわらず守護神岩瀬投手の登場にドラファンは沸き立ちます。
岩瀬投手は代打桧山選手に犠牲フライで1点を入れられるも、続く野口選手をショートゴロできっちりと打ち取ります。9回表も関本選手、代打の矢野選手、鳥谷選手と、3人で片付け試合終了。守護神はやっぱり守護神でした。
ヒーローインタビューにはこの2試合で抜群の活躍を見せてくれた中村紀選手が登場。かつて近鉄ファンだった私としては本当に嬉しい。1塁側の外野からは紙テープが投げ込まれ、3塁側の外野、ヤケになった阪神ファンからはメガホンが投げ込まれました。
最後はドラゴンズの選手がベンチから登場し、ファンに挨拶です。日曜の夜でしかももう9時半だというのにドラゴンズファンはほとんど帰る素振りも見せず、最後まで勝利の余韻に浸りました。燃えよドラゴンズの大合唱。
私も、これほど声を出して応援したのは久々でした。あー、楽しかったー。
ビジョンには第2ステージ、東京ドームでの巨人戦への声援をよろしくお願いしますという表示。さすがに東京ドームに応援に行くことはできませんが、テレビの前でしっかりと応援しますので、必ずナゴヤドームに帰ってきてください。
いい気持ちでナゴヤドームを後にすると、阪神ファンが六甲おろしを大声で歌いながら歩いています。まあ、これで阪神は今シーズン終了ですから、仕方が無いような気もしますけど、ドームから離れて住宅街に差し掛かっても大声で歌っている姿を見て、阪神ファンというのはああいうものなのだから仕方が無いという思いを新たにしました。
確かに、本拠地にもかかわらず応援の声の大きさとかが小さいのは、いかにもドラゴンズファンで、いかにも名古屋っ子な気もして、もう少し負けないように頑張って応援しなきゃ、という気にもなりましたけど、ああはなりたくないなとも思いました。
とにかく、そんな阪神にストレート勝ち。本当に気分が良かったです。
コメント
タイガースファンとしては、今年はクライマックスシリーズまで進出できただけでもいい方だったと思います。
暗黒時代が長かっただけに未だに追加点を取れないチームというイメージがあるのですよね。ドラゴンズファンは少し負けても「まあしょうがないか」と思われるかもしれませんが、タイガースファンは「最下位になるのではないか」という不安に駆られてしまいます(^_^;)
岡田監督はは鳥谷選手を甘やかしし過ぎているのではないかという指摘も聞かれただけに来年は改めてほしいものです。
(2007/10/15 10:13 PM)
>Piichanさま こんにちは
なるほど…。応援しないとまた暗黒時代になってしまうのではないかという危機感が阪神ファンをああさせるというわけですか。なんか、わかるような気もします。
ドラゴンズファンって結構冷たくて、強い時だけファンって人が多いんです。弱い時は露骨に客足や視聴率がダウンしますからね…。それはそれでどうかと思いますけど。
(2007/10/16 3:34 AM)
トッピー様 こんにちは。
大阪出身、名古屋在住8年のタイガースファンです。
阪神ファン同士の喧嘩って、ビジターの球場で何やってるんですかね、阪神ファンとして大変恥ずかしい&申し訳ないです。メガホンを投げるのも野球ファンとして最低の行為です。
2003年、星野さんが阪神の監督だったとき、岐阜の長良川球場で、発炎筒を焚いたアホがいて星野監督が激怒したそうですが、同じような輩がいるのですね。
きっと亀田一家がカッコいいと思ってるような奴らでしょう。
名古屋市内に住んでいる僕にとって、ナゴヤドームは
年に5回ぐらい行ってまして、この試合も見に行きたかったのですが、どうしてもチケットが取れませんでした。
管理人様は貴重なチケットを手に入れられてよかったですね。
では今後も記事を楽しみにしております。
(2007/12/24 6:49 PM)
>モジャ公さま こんばんは
当日の気持ちをそのまま綴ったこの記事を今、読み返しますと、いわゆる一般の阪神ファンの方に対して、かなり嫌味なものになってしまっていて、申し訳ありません。もちろん、阪神ファン全てがそうだとは思っていませんので。
一方で、それだけ心底応援している気持ちを、素直に表現できる阪神ファンがうらやましいと言う部分は正直あります。ナゴヤドームでも、阪神ファンの声援のほうが大きいですものね。
チケットはいつも友人が取ってくれるので、私自身は競争の高い試合のチケットの取り方とか、裏技とかよくわかってないので…これは本当に友人のおかげで、ありがたいことです。
ドラファン丸出しの記事が多いかと思いますが、これからも、どうぞ、よろしくお願いいたします。
(2007/12/24 11:10 PM)
はじめまして。
大阪生まれの阪神ファンです。
>いかにも阪神ファンらしいと言うか、大阪人らしいと言うか。
まぁ、そう見られてしまうのは仕方無いと思うところはあります…だから、否定はしませんwww
でも、流石に故郷かつ愛するチームなのでその言い様にムカッと来ちゃったりします。
阪神ファンにとって阪神タイガースは家族みたいなものであり、応援は生活の一部でもあります。
(関西の阪神ファンはほとんどそうです。)
だから、熱い応援をするんです。(甲子園での応援は凄まじいです)
でも、それ故にその応援が行き過ぎてしまう事もあるんですけど…(^-^;)
シャオロンとパオロンは見てて和みますね。
ドアラは好き勝手やるけど盛り上がるので好きですwww
>マヨラー侍さま こんにちは
申し訳ありませんが、
やっぱり、ケンカが7件流血騒ぎという事実が重くに、
阪神ファンのイメージについては、
撤回できませんので、ご了承下さい…。
もちろん、ドラゴンズファンの一部にも、
過激な人はいるとは思いますが、
正直、ナゴヤドームの阪神戦を見に行くの際にも、
怖いと思うことありますし…。