07.昭和区 名古屋を歩こう

巨人対阪神・伝統の初戦

記事公開日:2004年8月11日 更新日:

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思わず通いたくなるスポーツクラブ?-コナミスポーツ

 喫茶マウンテンを越えて北に歩くと、児童福祉センター東交差点にぶつかるので、西方向地下鉄いりなか駅方面へと歩きます。するとコナミスポーツいりなかがあります。もちろん、ここではセレブな奥様方や、南山大学に通う女子大生などがシェイプアップを頑張っていることでしょう。ダメですよ、不純な動機での入会は。でも、それらの人との出会う確率はかなり高いでしょう。話し掛けることは無くとも、女子大生のスポーツウェア姿を見ながらだったら頑張れそうですね。それがきっかけで体を鍛えるというのも良いのではないでしょうか。ただ、あくまでも目つきは自然に...。

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▲不純な動機はいけません。コナミスポーツいりなか。

懐かしいジュースの看板-隼人池公園・南山教会

 そしてしばらく歩いて行くと、杁中の交差点があるので飯田街道を左に曲がります。地下鉄いりなか駅を越えると、飯田街道の南側に隼人池公園があります。もとは農業用の灌漑池で、1646(正保3)年に犬山城主だった成瀬隼人正によって作られたことからこの名がつけられました。今はボート池として、都市公園の役割を果たしています。池の中央には浮見堂もあります。この日は36℃を越す猛暑だったのですが、池の上を越えてやってくる風は頬に冷たく感じました。池の向こうには南山短大・高校・中学の女子部、そして南山教会があります。36℃ということもあってか、誰もこの日はボートに乗っていませんでしたが、ボートはほとりにある隼人池売店で乗ることができます。この売店、いかにも昔からある売店という感じなのですが、それをさらに助長させるのが、コカコーラ・スプライト・ファンタの古い看板です。そういえば、昔はこんなロゴだったなぁ~。ととても懐かしく感じました。実際に売られている自販機の商品は、新しいものですのでご心配なく。

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▲隼人池公園で少し休憩...。
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▲ヒミツの花園?南山短大、高校・中学女子部。
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▲スプライトはこの字の方が冷たくて美味しそう。

山賊は出なくても...-光真寺・桜誓願寺

 飯田街道に戻ると、隼人池公園の反対側には光真寺があります。かつて、農夫が山賊に襲われた時、お守りが斬られて農夫は助かったことから、「不載薬師」とも呼ばれているお薬師さんを本尊としています。今は山賊は出ませんが危険な世の中です。南山の女子中高生はここでお祈りをしたほうがいいかもしれませんね。そしてさらに飯田街道を歩いて行くと、半僧坊交差点があります。そこを左に曲がり急坂を上ります。坂の右側には桜誓願寺があります。1572(元亀3)年、誓願寺は清須に建立され、清洲越しによって白川へと移り、やはり戦時中にこの地へ移転しました。境内には比叡山の桜が植えられていることから、桜誓願寺と呼ばれるようになりました。境内には開運・厄除のみがわり地蔵尊が安置されています。

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▲飯田街道にはコンプマートのビル。
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▲不載薬師の光真寺。階段頑張って。
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▲桜とともに歩む桜誓願寺。

センバツ・伝統の一戦発祥地-山本球場跡

 桜誓願寺を過ぎると、道路の両側にはマンションが立ち並ぶのですが、右手にあるマンションをひとつ越えると、柱の上にボールを乗せたような形のモニュメントがある広場があります。一体何のモニュメントなのかと近づいて見ますと、それは日本高等学校野球連盟と毎日新聞社によるセンバツ高校野球発祥の地を記したものでした。マンションがずらっと並ぶ今では全く想像できないのですが、かつてここには山本球場があったのです。

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▲センバツも伝統の一戦も、歴史はココから。

 山本球場は1922(T11)年に収容人数2000人、名古屋で最初の本格的球場として完成しました。そしてその2年後、1924(T13)年には第1回全国選抜中等学校野球大会(現在の選抜高校野球大会)が開催されました。参加したのは8校、優勝は高松商業でした。ちなみに、その翌年の第2回大会からは、甲子園球場で開催されるようになり現在に至ります。ここには第1回から現在までの優勝校が記されています。その後1936(S11)年7月には、伝統の一戦である巨人対阪神の第1戦がここで開かれています。あの伝統の一戦の発祥が名古屋だとは思っても見ませんでした。東京と大阪の中間地点にあったことが良かったのでしょう。

 戦後、山本球場は1947(S22)年に社会人野球の名古屋鉄道局(現在のJR東海)本拠地となり、国鉄八事球場として親しまれました。JRの野球場として残されていたのですが、平成に入り、取り壊されマンションが建設されました。このモニュメントは1992(H4)年に建てられた物で、ここにホームベースがあったのだそうです。そんなセンバツ発祥の地でもあり、巨人対阪神の初戦の地でもあるこの広場で、キャッチボールでも...と思ったのですが、それほど広い広場ではありませんし、近隣の住民や通行人に迷惑になるので辞めましょう。


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