そりゃぁドラゴンズだがね

失敗のちプロ初ホームランでサヨナラ-中日×広島 10.09.01

記事公開日:2010年9月2日 更新日:

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★外野のココで見るのは初めて
★投手戦でものすごく速い試合展開
★ため息のあと思いがけない歓声

 ちょっと間が空いたのですが、1ヶ月半ぶりにナゴヤドームへと行ってきました。今回は、ナゴヤドームには行ったことが無いという友人がチケットをもらったとのことで一緒に行けることになりまして、いつもとは全然違う場所での応援となり、これは盛り上がるかな...と思ったのですが...。

 試合展開はあっという間で、しかも途中まで、ドラゴンズサイドとしては盛り上がれる展開はほとんどなく、寂しい思いをしたのですが...。いや、やっぱり、今季ホームではバツグンの成績を残している中日ドラゴンズ。最後は思いがけない選手が、直前のリベンジを果たしてくれました。

外野の一番前って...そっか

 いつもは内野で見ることが多く、外野席は新鮮でした...と言いますか、実はこれまで、外野で野球を見たことはありませんでした。友人はナゴヤドーム初体験、私は外野席初体験という2人での観戦です。

 普段、目にしていても、実際にその場に行って見ないとわからないということはよくあるもので、今回いただいたチケットが、外野席の最前列ということもありましたが、視界にフェンスが無いというのがこれほどまでに開放感があることだとは知りませんでした。

 当たり前のことなんですけれども、これってホームランが飛んできた場合、何も障害なくボールが来るんだよね?と。

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選手が目前・アイツも目前

 フェンスが無いということに加え、外野席からのライトの選手の近いこと。この日は藤井選手が入っていまして、試合開始前には外野席からたくさんの声がかかり、それまで藤井選手が使っていたボールが投げ込まれると大騒ぎ。この臨場感はすごいですね。

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 そして、ライトの選手が目の前ということは、試合中に展開されるパフォーマンスでは、アイツが近いということ。内野席で応援していますと、1塁側ではドアラ、3塁側ではパオロンを間近に見ることができるのですが、シャオロンはライト側にいることが多く、ウロウロしている姿を見ることはできるものの、ダンスするシャオロンを、なかかか近くで見ることはできません。

 今回はバッチリです。そのうちまた、何か乗り物に乗って欲しいですね。昔みたいに。

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完全な投手戦

 この日の先発は、ドラゴンズが山井投手、カープが前田健太投手でした。前田投手は右手中指のまめのため、中11日と久々の登板だったのですが、完全復活です。なんと2回から6回まで全て三者凡退。これでは、いくら外野席でも盛り上がる要素がありませんでした。

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 一方山井投手は、立ち上がりは良かったものの、2回表には味方のエラーから1点を奪われ、その後もフォアボールが出たりと、ピンチになる場面がありました。しかし、結果的には失点はその1点だけで8回を投げ、あとはドラゴンズの反撃を待つだけ...といったところでした。

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8回のため息

 7回裏、それまで続いた三者凡退を打ち破るように、和田選手がライト方向に痛烈な当たりを放ち、ブランコ選手が続くも、野本選手が見逃し三振。

 続く8回裏、谷繁選手がセンターヒットで1塁としたところで、送られた代打は岩崎達郎選手。もちろん役目は送りバント。しかしです。

 結果は送りバント失敗。そのために代打で送られたにもかかわらず、結果が出ずドームはため息に。もちろん、一番つらかったのは本人でしょうが...。ところが。

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 大島選手のファーストゴロで2アウトとなったところで、荒木選手がライトの頭上を越えるツーベースヒット。1点を返し同点に。これでまだ繋がりました。横に座っていたおじさんは「前田相手に同点にしただけでも儲けものだわ」といっていたのですが...。

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あっさり延長戦へ

 9回表には浅尾投手が登場。見事3人で打ち取ります。一方、ドラゴンズもその裏、前田投手相手に3人ともフライであっさり攻撃終了。試合は延長戦へと入ります。

 延長戦に入る際には、グランド整備があるためドアラ・シャオロン・パオロンが顔を出します。しかし、あまりにもここまでのピッチングが両チームとも良かったため、試合展開はものすごい速さ。この時点での時刻は8時35分。もしこれ、延長戦になっていなかったら、この日の東海テレビのスタッフは青ざめていたことでしょう。

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まさかのリベンジ!

 10回表も、浅尾投手は見事3人で終わらせ、その裏、ドラマが待っていました。

 その表に広島は代打を送ったため、ピッチャーは大島投手に交代。すると先頭の野本選手がセンター前ヒット。さらに谷繁選手がしっかりバントを決めて2塁へ送ると、続いてバッターボックスにたったのは、先ほどバントを失敗した岩崎選手。

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 ここで、岩崎選手が打席に立ったのは延長戦ならでは。もともと岩崎選手は、送りバント要員として代打で送られたわけで、1アウト2塁となったこの場面が、通常の回であれば、別の代打が送られていたことでしょう。しかし、延長10回ということで既に代打要員はおらず、そのまま岩崎選手が打席に立ったのです。

 まさにリベンジ。なんと、岩崎選手はここで、プロ入り初ホームラン。

 プロ4年目の初ホームランがなんとサヨナラ。思いがけないサヨナラホームランに、外野応援席は大盛り上がり。この盛り上がり方は、やっぱり内野とは違いますね。一体感がすごい!

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 岩崎選手はダイヤモンドを駆け巡ると、チームメイトから手荒い祝福を受けていました。

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あれ?腫れてる?

 ヒーローインタビューはもちろん岩崎達郎選手です。お立ち台も初めてのこと。

 あれ?なんか顔が腫れてない?と思ったら実は、この日試合前の練習で、ノックのボールが左目を直撃して腫れていたのだそうです。

 練習で負傷するわ、送りバントを失敗するわの最悪な日になりそうだったところ、最後で全てをひっくり返すプロ入り初ホームランでしかもサヨナラ。いろんな意味で「当たり」の日だったといえそうですね。

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 私は外野席での初観戦、友人はナゴヤドームでの初観戦で、結果、試合は岩崎選手のプロ入り初ホームランでサヨナラということで、初物尽くしでしかも最高な試合展開。本当に盛り上がりました。

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 さらに、試合展開的には、延長戦のサヨナラ試合ということで、終了時刻がかなり遅そうな印象にもかかわらず、試合が終わったのは9時前という。途中までは、あまりの三者凡退続きに、盛り上がりの無い不完全燃焼に終わるかという危惧があったのですが、全てが岩崎選手の活躍によって吹っ飛びました。

 それにしても、ホームでの強さはすごいですね。この日の勝利で広島戦連勝。内弁慶と言われようが、まずはナゴヤドームでどんどん勝ちを重ね、この先ひっくり返して欲しいものです!

 そうそう。今回一緒に行った友人は、かつてラジオ番組の制作などの仕事にも携わったことのある人で、ナゴヤドームでイニング間に流れる、TM Studios(TM Century) Thompson CreativeやBen Freedman Productions(現在は廃業)が制作したジングルに感動していました。「さすが、昔あのラジオ局に勤めていた石黒さんのアイデアだな...。」と。そして、ナゴヤドームの広告から「東海ラジオ」がいなくなっていたことにかなり衝撃を受けていた様子でした。そういえば、今シーズンからいないですよね。

協力

KAZ Communications

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