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1「矢場町駅」
これが名古屋的「デザイン」だ!
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s 2004.2月 取材

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画像これがあの有名な100メートル道路久屋大通
画像細かい設定がある公園ランの館
画像レーザービーム発射!光の広場
画像イベントのある日と無い日の落差がすごい久屋広場
画像デザインの真意を理解せよ愛の広場

画像これがあの有名な100メートル道路 −久屋大通
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 地下鉄栄駅を降りテレビ塔に方向に歩いていきますと、緑が覆い茂る一帯があります。しかも、それは北を見ても南を見ても果てしなく続いているかのようです。全長約2キロメートル。これが久屋大通公園です。その1からその4まではこの公園を散策します。「たかが公園にそれ程ネタがあるのか。」と思われるかもしれませんが、それがあるんです。久屋大通公園は、名古屋が誇る都市公園のひとつ。どうして街の真ん中にこんな公園が作られたのでしょうか。
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 久屋大通公園の両側には、それぞれ4車線の一方通行の道路があるように見えますが、それは違います。実はこれ、名古屋が誇る「100メートル道路」のうちの1つ、久屋大通です。つまり、真ん中の公園は中央分離帯であって、両側が一方通行なのではなく、横幅100メートル(実際はもっとある)の1本の道なのです。しかもそれが名古屋一の繁華街栄の真ん中を南北2キロに渡って走っているのです。
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▲これが北へ向かう側の車道。車線変更をするのも大変。♪「安さ一番〜トップカメラ〜」画像▲左の写真と同じ位置で北を見ると、公園部分しか写真に入りません。両側に4車線の車道があるわけです。

 名古屋は戦時下中心部への空襲が激しく、この辺りは焼け野原となりました。そして戦後、再建計画が建てられたのですが、「必ずや車社会がくる」という考えから道路を中心とした街づくりを目指すこととなりました。南北はこの久屋大通、その南端には東西を走る若宮大通、ふたつの道幅100メートル道路を中心に、名古屋は都市計画を立案したのです。中央分離帯の公園は緊急時の避難所として、火事の燃え広がりを阻止するための防御壁として、さらにはその後、市民の憩いの場として、名古屋の自己主張の場として、公園が整備されることとなります。
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画像細かい設定がある公園 −ランの館
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 では、その公園を端から端まで歩きます。まずは地下鉄栄駅から約1キロ南にある、久屋大通公園と若宮大通公園とぶつかる南端へ向かいます。公園と公園がぶつかるという表現がいまいちわかりにくいかもしれませんが、まさにそのままの状態です。久屋大通の南端には堀留下水処理場があり、そこから先は新堀川という川になっています。そしてその下水処理場の横に「ランの館」があります。
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▲こちらが「ランの館」入口からすでに洋館風。

 ランの館は、愛知県が洋ラン生産量日本一であることにちなんで、名古屋市がランを広くアピールするため1998(H10)年にオープンした施設です。都心のオアシスとして、一年中咲き乱れるランによる花飾りやガーデニングの魅力がいっぱいです。アトリウムでは洋ランを中心に年間約250種、2万株のランをガーデニング風に展示しています。見ていると本当に誰かの庭の様な雰囲気で、公園や施設という感じがしません。
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 それは、このランの館の経緯を知り納得しました。ここは元々ヨーロッパのある国の外交官、アジョナ・オーキッド氏の庭園なのです。オーキッド氏は無類のラン好きで、ラン生産が盛んな愛知県名古屋市にとうとう屋敷を構えてしまったのです。さらにオーキッド氏は世界各地に赴任した経験を持ち、さまざまな国の文化の影響も受け、それを反映させた庭園となっています。
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 …という「設定」です。名古屋にしては珍しく、なかなか凝った面白いコンセプトだと思います。つまり、オーキッド氏は架空の人物です。ラン好きでなくとも、ガーデニングなどを趣味とされている方は何か発見やアイデアを得ることができるかもしれませんよ。入場料は大人700円、中学生以下300円となっています。夜8時まで開いていますので仕事帰りに立ち寄るのもいいですね。ではこの南端から、ようやく久屋大通公園散策のスタートです。
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▲久屋大通南端から見た「ランの館」。もうひとつの100m道路、若宮大通の向こうです。若宮も中央は公園です。

画像レーザービーム発射! −光の広場
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 ランの館を出て、若宮大通を再び北へ渡ります。そこにあるのが「光の広場」です。そこにはまず「久屋南噴水」と、その左側に「時の流れに」というオブジェがあります。この噴水からは夜になるとテレビ塔に向けてレーザー光線が発射されます。それは知っていたのですが、レーザー光線の発射される部分は小さいのですね。噴水の一番上にある三角の部分に直径10センチほどの穴がありました。光線は、ここからロトンダという半地下の喫茶店の上にある船のような立体オブジェをかすめ、テレビ塔へと到達しています。「デザイン宣言都市」である名古屋の主張が早速感じられます。そして「時の流れに」は、伊勢湾台風30年を記念して建てられた碑です。伊勢湾台風は1959(S34)年に東海地方を襲った台風で、それにより名古屋市のほぼ半分が浸水し5000人以上の死者・行方不明者を出し、甚大な被害が発生しました。伊勢湾台風については熱田区編で詳しく書きます。ちなみに、光の広場の地下には矢場町駅があります。レーザー光線が出ているから光の広場なのです。
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▲レーザー光線の発射される久屋南噴水。覗いたら大変!画像▲オブジェ。オアシス21と似ています。やっぱり船がモチーフなのかな。画像▲こちらが「時の流れに」伊勢湾台風については当時の体験談と合わせて後述します。

画像イベントのある日と無い日の落差がすごい −久屋広場
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 光の広場の次は、野外ステージのある「久屋広場」です。ここでは休日になると様々なイベントが行われます。特に放送局関係のイベントが多く、時期によって決まっています。4月には「メ〜テレ春まつり」、ゴールデンウィークには「東海ラジオゴールデンウィークフェスタ(旧・名古屋わんぱく祭)」、夏には中京テレビの「24時間テレビ栄会場」と、それに合わせて芸能人も多数訪れます。ちなみに、かつて私もメ〜テレ関連の学生イベントにて、ここのステージでの司会をしたことがあります。個人的にも楽しい思い出が残っている広場です。
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▲久屋広場です。何もやっていない時は本当に閑散としています。画像▲2003(H15)年4月のメ〜テレ春まつり。あいにくの雨で残念でした。画像▲2003(H15)年のゴールデンウィーク。東海ラジオ看板DJ勢ぞろい。

 エンゼルブリッジを越え、左に松坂屋があるの区域にさしかかると、「エンゼルパーク泉の広場」です。ここにはたくさんの噴水があり、それぞれがプログラムにより水のアートを描きます。全く水が出ない瞬間もありますので、万が一その時にこの広場へ来て、そこが噴水だと知らずに立っていると足元から水が吹き上げてくることになります。ちなみに噴水と歩道の間には段差も無くわかりづらいので、通行には細心の注意が必要です。
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 街頭やベンチなどのデザインも凝っているのですが、メンテナンスをしていないのか、街頭の布は汚れ、金属は錆び付き、案内板の文字は完全にはがれて何が書いてあるのかわからないという残念な状態です。市は放置なのでしょうか、この公園は名古屋の玄関なのに。ところで、久屋広場からここまでの地下は「エンゼルパーク駐車場」となっています。やはり繁華街栄であっても、名古屋っ子は車でやって来ることが多いのです。
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▲いきなり地面から水が噴出す泉の広場。気をつけないと…。画像▲布がみすぼらしい状態、柱もサビサビ。画像▲イスひとつひとつのデザインも凝っています。でもまだまだもっと…。

画像デザインの真意を理解せよ −愛の広場
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 さぁ、いよいよ名古屋が誇るデザインに触れることができる、「愛の広場」です。コンセプトは彫刻たちが似合う外国の都市のような風景。それはもうオブジェの嵐。中央には鳩と戯れる5人の像。タイトルは「愛(5人像)」です。堀川恭、古島一実、高橋洋氏による合作です。平和の象徴鳩と子ども達、心癒されますね。周囲の彫刻も見てみましょう。「春(宙)郷晃氏作」「和(磁界)小池郁男氏作」「希望(肖像)丸山映氏作」えー、文字で説明するのは非常に難解な彫刻群となっています。抽象的かつ観念的で、見ていて思わず考えてしまいます。しかもタイトルが春、和、とそれだけなら何となく理解できそうなのですが、宙、磁界といった言葉が複合的につけられているために、私の様な凡人にはその真の意味を感じ取ることがなかなかできません。
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▲愛(5人像)。なかなかいい写真が撮れましたってな感じです。画像▲春(宙)画像▲和(磁界)

 そこで私は、ゆっくり見て何かを感じ取ろうと、横にあったベンチに腰を降ろそうとした瞬間。そこには顔色の悪い親子が…、と思ったら、ベンチにまで彫刻が座っているではありませんか。しかも母子連れ。母は片手でいとも簡単にコアラを抱いています。女の子はボールをベンチの上に置いた格好で持っています。これはどういうことでしょう。確かにこのあたりはベンチの数が豊富ですから、この親子が居ることでベンチが足りないということは無いでしょうけれど、知らずに夜中遭遇したら思わず声を出してしまいそうです…。
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▲希望(肖像)画像▲正直、昼間でも怖いです…。

 この愛の広場は1978(S53)年に完成しており、名古屋市がデザイン宣言をするずっと前のものです。やはりその頃から、市は「何か」をしなければならないと思っていたのでしょうね…。ちなみに愛の広場完成記念碑では本物のネコがお出迎え、さすが「みゃーみゃー」名古屋です。
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▲名古屋へ、ようきたにゃー。

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