- 4試合連続無失点勝利の次は新記録
- ブーちゃんが1軍に・登場なるか?
- 結果は劇的な幕切れに
巨人に3連勝、ヤクルトに2連敗、そして広島に3連勝と、極端な展開となっている中日ドラゴンズ。その広島の3連勝は、山井投手、中田投手、チェン投手で3試合連続の完封勝利。
さらに次の横浜戦では、2年目初先発の岩田投手から浅尾投手、高橋投手の継投で見事「4試合連続完封勝利」を飾りました。これは球団史上3度目で、プロ野球タイ記録。次の試合で5勝目となればプロ野球新記録となるという、20日の横浜戦を見に行ってきました。
この日、出場選手登録されたのが…。
先発は今季初先発のネルソン投手
20日、新たにドラゴンズが出場選手登録したのは、ネルソン投手と、ブーちゃんこと中田亮二内野手。だからといってまさか…と思ったら、なんとこの日の先発はネルソン投手。今季初先発です。
素人目にもわかるほどの、不安定な制球で、展開は決してスムーズと言えるものではありませんでしたが、5回まで無失点で、連続無失点イニングを41としました。
みんな浴衣で登場
しかし打線の援護がなく、2回裏に和田選手がツーベースヒットを打ったのみで、5回裏終了時にはまだ1安打という状態。無失点は続いているものの、攻撃に盛り上がる要素がなく、投手戦にもかかわらず試合展開も遅く、なかなかピリピリした空気がドーム内を漂います。
この横浜3連戦は「ドーム夏祭り2010」という企画になっていて、浴衣を来て来場すると、先着でプレゼントがあるほか、マスコットキャラクターたちも浴衣で登場することになっていましたので、一方でそれも楽しみにしていました…が、プロ野球新記録か?というドキドキを前にして、ちょっとその楽しみはどこか行ってしまった感が無きにしも非ず。
そして6回と7回を清水投手、高橋投手が抑え、無失点記録は続きます。一方のドラゴンズは、6回裏は2塁まで、続く7回裏は3塁まで進めるものの、決定打が無く得点には繋がりません。
7回にはドアラ、シャオロン、パオロンとも浴衣で登場です。ドアラは前日と浴衣を変えてきたらしい…。もちろん、例年通り浴衣でのバク転はうまくいかず…失敗です。
浅尾投手で球団記録更新
8回には浅尾投手が登場、カスティーヨ選手に打たれるものの、4人で抑えて無失点連続イニングは44に。それまでの球団最多記録が1943(S18)年と2006(H18)年に記録した43でしたので、67年ぶりの球団新記録となりました。
となれば、プロ野球新記録となる「5試合連続無失点勝利」を期待したいのですが、いくら無失点イニングが続いても、ドラゴンズが点を入れない限りは勝てないので、もどかしい状況が続きます。
いよいよブーちゃん登場なるか
この日、先発したネルソン投手とともに、出場選手登録された「ブーちゃん」こと、中田亮二選手の登場を期待していたのですが、ベンチにはその姿を確認できたものの、なかなか登場する気配はありません。
9回はベテラン河原投手が4人で抑えたものの、その裏は真田投手に3人で抑えられ、試合は延長戦へ。10回には岩瀬投手が登場。いつもとは違い、4人でなく3人で抑えたその裏、いよいよ登場しました。
10回裏、堂上直倫選手が見逃し三振となったところで、送り込まれた代打がブーちゃんでした。結果は…残念ながらセカンドゴロでしたが、体重115キロとは思えない俊足ぶりにビックリ。ドラゴンズには珍しい、キャラの強い選手ですから、これからに期待です。
最後はやっぱりあの人でした
続く11回、ドラゴンズは平井投手が3人で抑えて、連続イニング無失点は「47」に。そしてその裏、劇的な幕切れを迎えます。
11回裏、大島選手がヒットで出ると、森野選手が送りバント。1点を狙う堅実な野球でした。そしてブランコ選手が敬遠されると…。
そこで、やってくれたのは和田選手でした。前身守備をしていた横浜のセンター頭上を越えるサヨナラヒット!
プロ野球新記録を目撃できました!
11回裏サヨナラ、1対0というこれ以上無いようなハラハラの展開で、プロ野球新記録となる「5試合連続無失点勝利」の瞬間を目の当たりにすることができました。7人のピッチャーで継投した結果の完封勝利でした。
ヒーローインタビューは、サヨナラヒットを打った和田選手と、昨日と今日の試合、両方に登板した浅尾投手と高橋投手でした。
この日はテレビ愛知の中継でしたので、インタビュアーが中本アナウンサーだったのですが、中本アナも興奮気味で、夜10時を過ぎて、普段なら短めにインタビューを終わらせてしまいそうな時間帯にもかかわらず、じっくりと話を聞いてくれました。
和田選手の指示でか、浅尾投手が叫んでいたのと、高橋投手のインタビューに慣れていない感が印象的でした。
少し前まで、今シーズンのドラゴンズはどうなんだろう…なんて思わせる雰囲気さえありましたが、この勢いはすごいですね。と言いますか、横浜の打線にも相当な問題があるようにも見えないではないですが。
さて、この「5試合連続無失点勝利」はプロ野球新記録なのですが、実は「連続無失点イニング」の「47」は、球団記録ではあるものの、プロ野球記録にはまだ届いていません。1942(S17)年に阪神が記録した「52」があります。
次の横浜戦は、オールスターゲーム前の前半最終戦。6試合連続無失点勝利で、さらなる記録更新はもちろん期待ですが、その前に、まずは6回まで無失点で抑えると、連続無失点イニングが「53」となり、もうひとつ、球団史上記録が中日に生れることになります。
21日の横浜戦、先発投手は誰になるのか…。ドキドキですね。後半に繋げる勢いを、見せて欲しいですね。テレビの前で応援します。
協力
ももたろうさん
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