トッピーネットでは、2005(H17)年に開催された「愛・地球博」についてはかなりのレポートを敢行し、跡地にオープンした「愛・地球博記念公園(モリコロパーク)」についても、オープン時にレポートを書いたものの、その後は全くの放置状態でした。愛・地球博記念公園は、3つの段階にわけて整備が進んでいます。
そこで今回は、第2期開園で完成した部分を中心にレポートしたいと思います。第2期開園からもう1年半も経過しているのですけどね。それはひとえに、興味がなかったからです。今回も訪れた目的は公園そのものではありません。
では、いまだに森に帰らないアイツらに会いに行きましょう。
まずは芝生広場から
愛・地球博記念公園は、以下のようなスケジュールで整備が進んでいます。
第1期開園 2006(H18)年7月15日
第2期開園 2007(H19)年3月25日 ※一部施設は2008(H20)年4月1日
第3期開園 2010(H22)年
北駐車場、もしくはリニモの「愛・地球博記念公園駅」からそのまま南へまっすぐ歩きますと、大芝生広場が見えてきます。万博期間中は「愛・地球広場」として、巨大モニターが置かれ、連日「The Forest Fairy’s Ball ~精霊たちの森林舞踏会~」が開催されていましたね。
青少年公園の頃は大芝生苑でしたから、まあ、元の姿に戻ったと言いたいところですが、あの頃あった大きな屋根はありません。ですので夏は熱中症にご注意を。
記念館で懐かしむ?
続いて、駐車場から南に向かって右手に歩いたところにあるのが「愛・地球博記念館」です。開幕時の様子や、参加国から寄贈を受けた展示品、185日間を振り返る展示やなど、実際に会場で使われていたものが展示されています。
アテンダントさんの衣装などもありましたが、そのうちそれらのデザインが「うわ、古っ」と思えてしまうようになるのでしょうね。大阪万博のそれを見るとそう思うように…。
万博Q&Aコーナーでは、タッチパネルで万博に関するクイズに答えることができるのですが、これがやたらとマニアックで難しい問題ばかりで、当時有名になったヒゲのあの人や、あの万博オバアサンあたりじゃないと答えられないのではないでしょうか。
それにしても、懐かしいという感じが全然しない。それもそのはず。この建物は当時「迎賓館」として使われたものですので、一般人は立ち入り禁止でしたからね。
「終わったから入れてやるよ、入りたかったんだろ?」
当時のままなんだ、ふ~ん
記念館を過ぎてさらに西へと歩きますと、左手に「花の広場」が見えてきます。かつてはシンガポール館やオーストラリア館のあったグローバルコモン6の跡地です。ほとんどの建物はなくなってしまいましたが、唯一、レストラン棟だけが残されています。
開催期間中は台湾政府の外郭団体による台湾料理店がありましたが、今はスガキヤです。でも、建物はそのままなので懐かしさはあります。味はいつものケミカルとんこつですが。
花の広場からさらに南へ。かつての日本ゾーンと西ゲートへ。西ゲートは、ほとんどの部分は田んぼに戻され、地権者へと返却されているので面影は全くありません。日本ゾーンの半分は駐車場となり、こちらは夢童由里子さん作の「日本の塔・月」だけが当時そのままの状態となっているのですが、当時ロータリー館に展示されていた、同じく夢童さん作のモリコロからくり時計は、上海へと旅立ってしまいました。2010(H22)年の万博で展示されるそうですので、健康と引き換えの覚悟のあるかただけどうぞ。
同じ塔でも、ただのデカい万華鏡だったあれはありません。
最新スポットへ!
続いては、同じ第2期開園でも今年4月に2次オープンした施設たちへ。日本の塔「月」から南へ、かつてドイツ館やフランス館など、グローバルコモン3があった場所は、ナイター照明付き多目的広場に。
まあ、ただの野球場ですね。
その先には、グローバルループが一部残されています。ここ以外の部分は、既に無くなっていますので、当時の様子を思い出すにはここへ来るしかありません。その先のグローバルコモン4跡地はまだまだ工事中ですので、ループを歩いたところでその先は通行止です。ガッカリ感たっぷり。
バスに揺られて
かつてはグローバルループがあったため、歩くのもそんなに苦にならなかった万博会場ですが、公園に戻り再び歩くのが大変になりました。そういえば、青少年公園時代は小さなバスが園内を走っていたよね…。
もちろん、愛・地球博記念公園内にもバスは運行されています。モリコロが描かれ、しっかりとエンジン音がしますので、期間中の燃料電池バスとは違って、近づいてきたらすぐにわかります。
バスに乗ったらやっぱりあそこへ。
バス停といえばやはり「サツキとメイの家」ですよね。今回ご紹介する施設のなかで、ここだけは第1期開園のときからあります。トッピーネットでは万博期間中にレポートしています。当時と変わらず1回30分の時間制となっていて、当時と同じ見学方式となっています。ただし、記念品はもらえません。
違っていることといえば、基本的には事前予約制ですが、空いていれば当日整理券でも見られるようになったということと、有料になったということですね。大人500円、小人250円です。
そういえば、サツキとメイの家って有期設置でしたよね。いつ無くなるかわかりませんので、あるうちにぜひ。
プールとスケート場に戻りました
会場の中央にあったグローバルハウス、マンモスのオレンジホールとソニーのブルーホールですね。ここも青少年公園時代のプール、スケート場に戻りました。
青少年公園時代に、相方と一緒にプールにもスケート場にも訪れているので、「当時は相方もまだ10代だったけなぁ…」と、私としてはこっちの姿の方が懐かしいという感じです。
まだまだ未完成
公園内は、2010年のフルオープンに向けて、各所で工事が行われていて、ちょっと奥まったところを歩いていると、いきなり通路が通行止めになったりします。
今回ご紹介したほかにも、かつては森の自然学校となっていた、「フィールドセンター(もりの学舎)」「林床花園」「親林公園」「展望塔」なども見学可能となりました。
そしてもちろん、第1期開園時からある、大観覧車や愛知国際児童年記念館、こどものひろば、自然体感遊具なども引き続き楽しめます…が。
サツキとメイの家と同じく、大観覧車も期限付きでしたよね…。
2010(H22)年が愛・地球博記念公園のフルオープンの予定となっていますけど、その頃にはもう、サツキとメイの家も、大観覧車も無いかもね…。
コメント
地球博会場跡…懐かしいですね~閉幕後ほとんどの施設が無くなったとは聞いていましたが、会場跡地もまたずいぶん変わってしまったものですね。
私は2005年のGWで名古屋へ3泊4日で行き、2日目と3日目は地球博の会場へ行きました。とは言っても2日目は平日にも関わらず開幕以来の大入り…3日目は当日券を会場正門前で買おうとしてしまったが為に、当日券の販売開始が開場とほぼ同時だったがせいで、早く行っても並ぶことができずじまい… (「もっと早くから売れ!」とキレてた人も行右列の中にいました)結局両日ともほとんど人気名パビリオンには入れなかった苦~い思い出があります。
それはさておき、会場跡地は基本的に自然に帰すとのコンセプトの博覧会でしたから、それをほぼ忠実に守ってしまうとごく普通にある自然公園のようになってしまいそうですね。せっかくあれだけの大イベント会場だったのだから、メインとなって人気のあった施設をあと数年間くらい残しておけば、有名観光スポットにもできたような気がしますが…そう考えると少しもったいないような気もしますね。
(2008/11/01 9:25 PM)
>休日だけ札幌人さま こんばんは
万博に北海道からいらっしゃったのですね!普段はなかなか観光の対象とならない名古屋へ、万博をきっかけにお越しくださったことをうれしく思います。
万博の当日券購入は、難儀だったと思います。それから人気パビリオンに入るには、相当待ち時間が必要になってしまったことと思います…。
会場はもともと、「愛知青少年公園」という県立公園でして、自然に帰すと言うよりは、元の公園の姿に戻るといったところでしょうか。管理があの愛知県に戻ってしまいましたので、観光スポットにするですとか、そういった気の利いた施策はまぁ、あり得ないですね…。
(2008/11/02 3:04 AM)
上の書き込みで誤字がいくつかあったようで、どうもすみませんでした。
名古屋には万博前にも一度訪れたことがありました。名古屋城、東山動植物園、ナゴヤドーム、熱田神宮、大須のパソコン街などを見て回りました。どれも札幌にはないものばかりですから見応えも十分ありましたね。札幌の大通公園とテレビ等は名古屋のものを真似たとも聞いたことがあります。確か近年のJRタワーも名古屋駅のツインタワーに習ったものだとか。(どれも本家には及びませんが)
名古屋はグルメでは私の最も好きな街ですね。大阪とかよりもおいしいものが多いと思います。「矢場とん」の味噌カツ、「山本屋」の味噌煮込みうどん、「いば昇」のひつまぶしなどなど…今は「いば昇」以外は東京にも支店があるようですが、名古屋名物グルメはどれもおいしいものばかりですよね。(唯一、中部空港の八丁味噌ソフトには少し参りましたが…)
地球博では上記のとおり苦い思い出ばかり残ってしまいましたが、私好みの名物グルメの多い街でもありますので、機会があればぜひとも再訪してみたいと思っております!
(2008/11/03 11:55 PM)
>平日は苫小牧人さま こんばんは
私は残念ながら北海道に行ったことが無いので、写真や映像でしか見たことが無いのですが、名古屋と札幌のテレビ塔周辺はとても似ていますよね。ただ成り立ちは逆で、名古屋の場合はテレビ塔の周辺に公園が整備されたのに対し、札幌の場合は公園がもともとあったところにテレビ塔が建設されたという経緯があるんですよね。
味噌ベースの濃い味の名古屋と、素材の味を生かす北海道では味覚も全然違うのでしょうね。一度、北海道で大自然の味を食べてみたいものです。
大阪よりおいしいもの多い…ですかね?そう仰っていただけるとうれしいです。名古屋と大阪って、味の方向性が全然違いますよね。それほど距離は離れていないのに、不思議なものです…。
ぜひまた、名古屋にお越しくださいませ。
(2008/11/06 2:15 AM)
名古屋の久屋大通と札幌の大通とでは、市の中心の公園でも微妙に違いましたね。札幌は真ん中の芝生・噴水スペースを挟んだ広い遊歩道のような感じですが、久屋の方が木がたくさんあり、樹木の密度が高かったような気がしました。札幌の大通公園は確かに古いですから、似たような公園でも成り立ちが逆なのですね。札駅と大通、名駅と栄、都心が分かれているあたり街の形はやはり似てますけどね。
北海道でも130kmしか離れていない札幌と旭川でラーメンの味や方向性もだいぶ違いますからね~札幌味噌VS旭川醤油!とも言われてます(意外に札幌の醤油もおいしいのですが)関西と東海では料理の味も人の気質も違うのでしょうね。名古屋の味噌カツは結構好きなのですが、東京と名古屋以外では滅多に食べられないのが残念なところです。「山本屋」のうどんは札幌の三越でも売られてますね。
北海道の味といえばやはりラーメンですね。以前、ラシックにも「ラーメン空」がありましたし、栄とイオン熱田にも「むつみ屋」の支店があります。他にも矢場町の「山頭火」とか中京に進出している店がいくつもありますので、機会があれば、ぜひ北海道のラーメンを味わってみてください。
(2008/11/06 10:19 PM)
>平日は苫小牧人さま こんばんは
北海道といったら、ラーメンのイメージは強いですね。むつみ屋さんのラーメンはこちらで食べたことがありますよ。
山本屋のうどんが札幌の三越で売られていることにビックリです。こちらでは、デパートで北海道物産展が開催されると、ニュースで話題になるほどにぎわいますから、そんなおいしいものを普段食べられている北海道の方にも、味噌煮込みうどんは食べられているのですね。うれしいです。
(2008/11/10 11:49 PM)
「山本屋」のうどんは夏の間は売られてませんが、先日三越に行ったら並んでましたね。確か三越全店ではありませんが、何店かで売られているはずです。私も冬の寒いときとか親に買って帰ることがありますが、唯一の欠点は値段が高いことですかね?輸送料も含めてなのかもしれませんが、一箱一食入りで千円ですからね…毎週買うのは苦しいところです。
北海道物産展が激混みになるのは私もよく聞きます。実際に長崎の大丸や大阪の阪急でやっている北海道物産展に旅行中行ったことがありますが、ものすごい混みようでした。地元の方々には珍しい物ばかりなのでしょうけれど、私は普段見慣れている物ばかりでしたけどね。
デパートで北海道物産展を上層階でやることにより、そのシャワー効果で他の階の売り上げも上がるとか…逆に北海道でも大阪や金沢など各地の物産市で同じような効果がありますので、その街には無い物を売る物産市はどこの街でも多くの人を引きつけるものなのかもしれませんね。
(2008/11/11 10:31 PM)
>平日は苫小牧人さま こんばんは
そうですね…。確かに、山本屋総本家や山本屋本店で味噌煮込みうどんを食べるとなると、名古屋でもそう気軽にというわけにはいきませんね。名古屋の場合は、街なかにある一見普通のお店でも、おいしい味噌煮込みうどんをリーズナブルにいただけたりしますので、何とかなりますけどね。
物産展はどこのものでも人気を集めますが、でもやっぱり、北海道の物産展は特別だと思いますよ。
(2008/11/17 9:47 PM)
リニモに乗ってみたいと思いながらなかなか乗りに行かずに今にいたります。
(2009/02/06 12:53 AM)
>社労士さま こんにちは
早く乗りに行かないと、なくなってしまうかも…。
余計なお世話でしょうが…URL付きのハンドルネームを頻繁に変えられるのは、SEO的に良くないような気がします。
(2009/02/07 2:39 PM)