中池公園(岐阜・関市)
久々に巨大迷路がやりたい。
ふとそんな思いに駆られました。「巨大迷路って何?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。巨大迷路とは今から25年ほど前でしょうか、全国的にかなりのブームになったもので、全国各地に作られたアミューズメント施設です。
もうその名のとおりズバリ、巨大な迷路で、広大な敷地に作られた人間が迷い込める大きさの迷路を、実際に人間が歩いてゴールにたどり着くというもので、途中にはチェックポイントやヒントとなるクイズなどがあり、脳と体力を使う実に健康的なアミューズメントスポットでした。
かつての巨大迷路ブームは今
ブームはかなり前に下火になり、我が家の近くにあった巨大迷路も遠い昔に閉鎖されているのですが、以前相方と一度訪れたことのある、岐阜県関市の巨大迷路に行ってみることにしました。まあ、インターネットで検索してもホームページすら出てこなかった時点で、半分、いやほとんど存在自体が望み薄であることはわかっていたのですが…。
記憶をたどり、かつて巨大迷路が近くにあったはずの、関市の中池公園へとやってきました。迷路自体は民間の施設だったのですが、ここは公共の公園で、40.6ヘクタールの敷地にレクリエーション施設や市民球場、市民プール、陸上競技場などが整備されています。ちょっと中池公園を散策してみます。中池では釣りを楽しむ人の姿が見られのどかです。
すると池のなかに家のようなものがありました。橋などで繋がっている様子は無く、何だろう?と思っているとそこから白鳥が出てきました。その家には「トッキー舎」と書かれてあり、白鳥のトッキー君の家だったというわけです。ここは関なのに名前はトッキー(土岐)なんだね。と私が言うと相方はかなりの呆れ顔でした。
中池公園に旧徳山村の民家が
さて、中池公園の駐車場の奥に、昔ながらの民家が移築してあるのを発見しました。「旧徳山村民家」です。徳山村といえば、ダムの建設によって沈むことが決まった同じ岐阜県内の村です。
その徳山ダムは昨年の9月から試験湛水が始まり、来年の春には満水になる見通しです。徳山村と関市は中世の頃から関わりがあり、その徳山村に残されていた、1830年頃に建築されたかやぶきの民家を後世に伝えるため、1989(H元)年にこの地に復元移築したというわけです。民家の軒先には「とうみ」といった当時の農具なども置かれています。
ちなみに、この民家についての説明看板に「徳山村(現藤橋村)」とあるのですが、そんな藤橋村も徳山村がダムに飲み込まれたのと同じように、平成の大合併の波に飲み込まれて今はありません。
フランス料理のランチを
ちょうどお昼時だったので、中池のほとりにある「ふらんす料理 ラパンアジル かわせみ」でランチをいただくことにしました。
このレストラン、相方の話によるとかなり昔からここにあり、こんな山奥にあるレストランとは思えないそれなりの値段のするお店だということだったのですが、ランチの案内を見ると「1,570円」「2,620円」と、フランス料理にしてはかなりリーズナブルな価格設定だったので、入ってみました。まあどちらにしろ、周囲には広大に田んぼと池と山が広がっているのみで、他に飲食店の選択肢は無いわけですが。
私も相方もお昼のメニューの1,570円のコースを注文しました。まずは食前のお楽しみとして、芋をペースト状にしたものが出てきました。続いてはマリネサーモンのサラダ仕立てラビゴットソース、グリンピースのスープ、そしてメインディッシュです。メインはふたつから選ぶことができたので、私は「お魚のポワレオリーブソース」をいただきました。オリーブオイルの香りがとても効いていて、深い味わいでした。
一方の相方は「地鶏胸肉のアーモンドとハチミツ風味オレンジソース」です。コースにはその他パンもついていて、最後には桜の風味を生かしたプリンとコーヒーも出てきました。これだけ本格的なランチコースが1,570円というのはかなりのおトク感があります。広く取られた窓には静かな中池が広がり、雰囲気もいいです。もちろん、夜はそれなりの価格になると思いますけどね。
いざ巨大迷路へ…あれ…
さあ、お腹もいっぱいになったことだし、いよいよ巨大迷路…といきたかったのですが、やはり「セキスポファミリーランド・ウルトラメイズ」は閉鎖されていました。
同じ敷地にあった、関スポカントリークラブもボゥヴェールカントリー倶楽部と名前が変わっていました。しかし経営者が変わったというわけではないようで、現在もこのゴルフ場の運営会社は岐阜関スポーツランドとなっていて、電話番号もセキスポファミリーランドと1番違いとなっています。もちろん、セキスポファミリーランドの方の番号に電話をしても、「現在使われておりません」と言われますけども。
セキスポファミリーランドとは
セキスポファミリーランドにはウルトラメイズだけでなく、今思い出すとかなり過激なフィールドアスレチックがあり、私たちはそれなりに体を動かすつもりでやってきましたので、中池公園にあるトリム広場で遊んでみることにしました。ワイドすべり台や、ロープに掴まって滑る遊具などで遊んでみましたが、やっぱり違うんですよね。あのセキスポファミリーランドの衝撃的な施設とは。
私が通っていた中学校では、確か2年生だったかの遠足が毎年セキスポファミリーランドだったのです。かなりの高所に設置されたジャンボネットを渡ったり、池のなかに設置された不安定なシーソーを渡っていったりと、当時放送されていた「痛快なりゆき番組 風雲!たけし城」を体験しているような、そんなワクワク感のあるダイナミックなアスレチックだったのです。
でも、それが民間の施設としてやっていけるほどの集客効果があるのかと考えたら、難しかったのも良くわかりますが…。
中池公園には他に、関市立少年自然の家という施設があり、そこには廃車となった長良川鉄道の車両が保存展示されています。自然の家の事務所に連絡すれば車両の中も見学可能とのことでしたが、まあ外から眺めてみるだけにしました。すると相方が「長良川鉄道って廃線されたよね?」などと、かつて太多線を通勤に使っていた人とは思えない発言。いやいやいや、バリバリ現役でホント、走ってますから…。
セキスポの巨大迷路の記憶をたどる
というわけで、今回のウルトラメイズに挑戦!企画は消化不良に終わってしまいました。家に帰ってからゴソゴソと資料ボックスを探してみると、かつて相方とセキスポファミリーランドにやってきて、フィールドアスレチックやウルトラメイズにチャレンジしたときの入場券などが出てきました。入場料は1,000円もしたんですね。しかもウルトラメイズは別料金300円。結構取ってたんですね。
見ると、フィールドアスレチックの注意事項として、「池に落ちたらすぐに着替えをして下さい」だとか、「あなた自身の判断で行動してください。自信のないポイントはパスして下さい」などと書いてあり、かなり冒険心をくすぐる施設だったことが思い出されました。
一方のウルトラメイズのほうは、「セ」「キ」「ス」「ポ」という4つのチェックポイントを通ってゴールに向かうようになっていて、当時の私たちの所要時間は「1時間20分」でした。かなり本格的な迷路だったといわけです。
そこには当時の日付が刻印されていたのですが、それを見てビックリ。てっきり、このセキスポに私たちは数年前に訪れていたとばかり思っていたのですが、その日付の時相方はまだ18歳、私も相方も大学生の頃でした。時は流れていたのね…。
確かあの時も、セキスポ全体でお客さんは私たち2人だけ。迷路の入場料はおまけしてくれたっけ…。それで年中無休でやって…いけるわけないですよね…。
しかしです!リサーチをしてみたところ、なんと長野県に現役の巨大迷路があるとのこと。そこまでして…という気もするので、すぐに飛んでいくつもりはありませんが、その気になったら行ってみます。
追記:その、長野県の巨大迷路に行ってきました!

コメント
長良川鉄道の車両ですが、ナガラ1形と呼ばれるものです。国鉄越美南線が第三セクター化されて長良川鉄道となった際に登場した車両で、同型の車両が他の第三セクターでも導入されております。
長良川鉄道の運転士氏に個人的に聞いた話によると、運転席が中心に位置している為一番運転し易いとの事ですが、馬力が弱いのと、経年劣化が著しいという理由で廃車が進んでいるそうです。
事実、他社線のナガラ1形と同型車両はすでに全てが廃車になっているとの事。ですが、長良川鉄道の場合は経営的に非常にヤバい状況の為、置き換えが進んでいないんだそうです。
現状ではまだ廃線ではありませんが、正直、厳しい状況であるといわざるを得ません。葬式鉄(廃線を前に押しかける鉄道ファン)が来る前に、訪れてみては如何でしょうか?
>相方
おそらく、神岡鉄道と混同されたのではないでしょうか。ですが、神岡鉄道も、2008年春を目処に観光鉄道として復活させようという計画もあるそうですよ。
飛騨市長は「五年で黒字化させる」とか言っているそうですが……さて?
(2007/05/03 5:38 PM)
>宮原太聖さま こんばんは
えっとですね…。ウチの相方は明らかに嫌味で言っていると思います。33チャンネルのことを「このチャンネルって放送は夜だけであとはずっとショップチャンネルなんでしょ」と言い放ったりしますので。
(2007/05/05 2:30 AM)