大型連休中には、普段は遠くに住む友人を名古屋に迎えて、観光案内をするという名古屋っ子も多いのではないでしょうか。その際には、味噌かつや味噌煮込みうどん、きしめんなど、名古屋ならではの食べ物を味わうのも楽しみの一つだと思います。しかし食事ではなく、ちょっと歩き疲れてティータイムといった時間も必要になるでしょう。
そんなティータイムもぜひとも名古屋らしい時間を過ごしたいという方にまずオススメなのが、名古屋駅近くの地下街「名古屋中央地下通り」、通称ファッションワンにある「黐木(もちのき)」です。
※このお店は閉店しています
名古屋らしいスイーツとは
それはそれでネタとして良いのですが、某有名喫茶店のように、とんでもない組み合わせのアイデアや量で勝負というわけではなく、いかにも名古屋らしいスィーツを出してくれるお店です。
もちのきはジェイアール東海フードサービスが経営しているお店で、チェーンというわけではなくここに単体で存在しているお店です。席は20席ほどでしょうか、それほど大きなお店ではありません。お店の入り口には「ホッとひといき...」という、普通の喫茶店にありがちなコーヒーとケーキのイラストの入ったポップの他に、「新、名古屋名物宣言」と書かれたポスターがいくつも掲げてあり、愛らしい瞳が通行人に向かって投げかけられています。
シャチボンの瞳
瞳とは一体どういうこと?と思われるかもしれません。それはシャチボンの瞳です。
シャチボンとは、このもちのきが自信を持って世に送り出した、見た目がいかにも名古屋らしいデザートなのです。もう名前でピンと来ている方も多いと思いますが、なんとそのデザートのモチーフは名古屋城の金シャチ。
そしてその実態はシュークリームです。シュー生地で作られたシャチの口のなかにはイチゴとカスタードクリームと生クリーム、そして飛び出している目は生クリームとチョコレートで作られています。
う~ん...、食べるのがもったいないし、なんかカワイそう...。そんな気持ちになってしまいます。
さらに「ボンミッソ」とは
このもちのきには、もうひとつの新名古屋名物があります。それはボンミッソ。こちらはロールケーキで見た目のインパクトは無いのですが、なんと味のポイントは八丁味噌。八丁味噌を練りこんだスポンジケーキとシュー皮によって作られたロールケーキなのです。こちらはお持ち帰りできるほか、ネット通販もされています。
大爆笑スイーツ
私たちが訪れたこの日は満席で、しばらく外で待ってから席に座りました。周囲を見渡すと、結構観光客と思われる人の姿も多く、隣に座っていた女の子たちも話を聞いていると、どうやら関西から名古屋観光にやってきたグループのようで、シャチボンの姿を見て大爆笑でした。
名古屋観光のネタとしてはシャチボンはバッチリですよね。名古屋っ子のお城信仰、金シャチ信仰を端的に表現していて、なおかつ表情も面白い。さらには味もおいしいですから、名古屋の観光に疲れて休憩のひとときにはピッタリの逸品です。
となりの女の子たちが大ウケしていたので、私たちも名古屋城同様、シャチボンを向かい合わせてみました。うわー、やっぱりイっちゃってますね。この表情。
ところがこれだけにとどまらず、なんとこのシャチボンをアレンジしたスィーツが別の喫茶店で登場したとのこと。それは同じくジェイアール東海フードサービスがこの4月19日に名古屋新幹線通りにオープンしたカフェ「カフェアローム」。シャチボン2匹が乗っかった「名古屋城パフェ」や小倉トーストに味噌トースト、味噌かつサンドなど、いかにも名古屋をイメージしたメニューがずらり揃っているそうです。
でも、そこまでやるとちょっとやり過ぎのような...。と言いつつも、今度時間があったら行ってみるつもりではいますけどね。
名古屋で歩き疲れたら、もちのきでシャチボン。いかがでしょうか。でも、シャチボンには限定数があります。そんなー早い時間にいけないよー。という人のために、電話1本でシャチボンの取り置きもしてくれるとのことなので、観光コースに組み入れてはいかがでしょうか。
イっちゃってるシャチボンの愛らしい目つきにぜひ癒されてみてください。
さらに、進化したシャチボンについては続きをどうぞ。