イベントレポート

鉄道模型展に参加したあのアンテナメーカーがエリアワンセグで映像を放送-丸栄2011第8回鉄道模型展

記事公開日:2011年5月4日 更新日:

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★大型連休恒例の鉄道模型展に行ってきました
★ミニでも蒸気機関
★マスプロ電工による鉄道と放送の融合はさらに

 毎年、この大型連休の時期に名古屋・丸栄百貨店で開催される「鉄道模型展」に行ってきました。今年で8回目を迎えるこの催しですが、今年は震災の影響によって近場でのレジャーに人が流れたためか、例年よりも盛況で多くの人で賑わっていました。

 この鉄道模型展には、鉄道模型メーカー、大学の鉄道研究会、企業の鉄道サークルなど、様々な団体が出展を行っているのですが、私のような放送クラスタにとって一番気になるのは、マスプロ電工のブース。昨年は、鉄ちゃんと放送マニアの融合を模型そのもので見せてくれましたが、果たして今年は...。

屋上で走るミニ蒸気機関車

 鉄道模型展は8階催事場で開かれていたのですが、1日と3日と4日に限って、屋上の特設会場にて「地元大学鉄道研究会によるミニSLとミニ電車乗車会」が開かれていました。その乗車会の横で、これまたミニミニSLが走っていまして、これが見ているだけでも面白かったです。

 もちろん、燃料は石炭ではありませんが、蒸気で走ってるんですよこれが。スピードが結構出ていたことに驚くとともに、音が良かったですね~。私にはその記憶はないはずなのですが、どこか懐かしい、癒される音でした。

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すごい賑わい

 ミニミニSLを堪能したところで、8階の特設会場へ。今年からはトランパス利用による割引サービスがなくなった一方で、これまでは全期間通し券しか無かったものが、当日だけ入れる「当日券」が設けられたことで、事実上安く入場できるようになりました。

 それにしても今年は人出が多かったです。たまたまそういうタイミングで訪れただけかもしれませんけどね。各メーカー、新しい車両が投入されていたり、ジオラマ自体にも東京スカイツリーが登場するなど、同じようで進化しているところが見逃せません。その一方で、夜景のジオラマが無くなっていたのが少し寂しかったです。

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気になるのはやっぱりマスプロ電工

 さて、進化と言って気になるのはやっぱり、マスプロ電工鉄道同好会のブースです。

 マスプロ電工は昨年この鉄道模型展に初参加し、鉄道模型のなかにパラボラアンテナや瀬戸デジタルタワーの模型を配置したり、鉄道ファン向けの地上デジタル放送エリアマップを掲示したりと、鉄道趣味と放送趣味の融合という新たな方向性を見せ付けてくれました。

昨年の模様...「鉄ヲタと放送ヲタの親和性?

 2回目の参加となる今年、パンフレットにも「デジタル受信機器の高周波回路を得意とする会社の会員が制作した...鉄道模型をぜひご覧下さい。」と書かれており、鉄道模型と放送の融合、今年はどんな形で見せてくれるのか...と思ったら、それは想像以上のものでした。

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鉄道模型からワンセグ放送

 マスプロ電工は、昨年からディズニーとのコラボ商品を出すようになり、ミッキーの形をしたパラボラアンテナや、室内アンテナなどを発売していまして、鉄道模型のなかにもミッキーの室内アンテナが。

 今年も、ジオラマ内にアンテナが置いてあるだけか...と思っていたら、なんとそのアンテナは、アンテナとして機能していたのです。

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 その室内アンテナは受信用ではなく、なんと送信用。そうなんです。ジオラマ内を走る列車の先頭に備え付けられたカメラからの映像を、ワンセグ受信機向けの電波に変えて、そのアンテナから発射していたのです。

 鉄道模型のジオラマのなかを走る列車からの映像をワンセグで放送。まさに鉄道マニアと放送マニアの融合。これはすごいことです。

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「エリアワンセグ」として、物理チャンネル40chで発射されたワンセグ放送を、同行した友人の受信機で受信してもらったところ、見事「鉄道模型試験放送」として先頭車両からの眺めが表示されたではありませんか。

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 恐るべしマスプロ電工。さすが、見えすぎちゃって困るです。

 こんなことをされては、来年は一体どんなことをやってくれるのか、期待が高まりすぎてしまいます。きっと来年も、鉄道マニアと放送マニアの両方を興奮させてくれるような、素晴らしい「趣味の融合」を見せてくれることと期待したいと思います。

 あ...マスプロ電工にとって放送は趣味じゃなくて仕事か...。

 昨年の模型にオブジェとしてアンテナ設置から、今年のエリアワンセグで車両映像配信、一気にハードル上がりましたね。果たして...来年は?

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丸栄

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