名古屋港開港100年を記念して新キャラクター登場!ポータン

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名古屋港ガーデン埠頭(名古屋・港区)

名古屋港の金城ふ頭で進められていたアウトレットモール計画が白紙撤回になったり、かつては金シャチの形をした船が運航していた、名鉄海上観光船による名古屋港内遊覧船事業が長年の営業を終了したりと、名古屋港に関する寂しいニュースが相次いでいます。このような話を聞きますと、名古屋港はどうしても東京や大阪、そして横浜のベイエリアに比べて地味な印象を拭えない面がありますが、実は名古屋港は日本一の港なのです。

名古屋港の輸出入総額は6年連続の1位。そして臨港地区の面積も日本一です。もちろん、輸出のほとんどは自動車や自動車部品が占めています。そんなレジャーや観光よりも実用重視の名古屋港は今年、メモリアルイヤーを迎えます。

名古屋港のメモリアルイヤー

名古屋港が開港したのは1907(M40)年。今からちょうど100年前のことです。地下鉄名港線の名古屋港駅を降り、水上警察署の前を歩くとそこに一人の銅像があります。奥田助七郎氏です。奥田氏は名古屋港の工事責任者で、反対運動と戦い40年の月日をこの名古屋港開港に注いだ人物です。名古屋港の父と呼ばれています。それから100年。今年は名古屋港開港100周年を記念して「これからも明るい名古屋は港から」というキャッチフレーズのもと、名古屋港ではさまざまなイベントが企画されています。

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ポータンのお披露目で記念事業スタート

名古屋港開港100周年記念事業は、新たなキャラクター「ポータン」のお目見えで幕を開けました。最近はゆるキャラブームでもありますし、イベントにマスコットキャラクターを設定するのは戦略として間違っていないと思います。ポータンは船止めのボラードを擬人化したもので、名前は公募で決められました。ポーはもちろんポートのポー。そしてタンは親しみやすさを表現しているのだとか。確かに最近は何でもかわいいもの、特に女の子のキャラに「タン」をつける傾向がありますからね。とはいえポータンは萌え系キャラというわけではありません。性別は不詳ですが。

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ポータンは昨年末に着ぐるみ…じゃなくて実物大の動くマスコットとしてデビューしているのですが、許可さえ得ればマスコットキャラクターを使用したり、着ぐるみ…って言っていいのかな、それを借りることができるのだそうです。そんなポータンにいつでも会える場所があります。それはガーデンふ頭にある伊勢湾海運のビルです。

ビルの屋上にはプレゼントの箱を持った巨大なポータンが。そして壁面にはポータンの様々な表情を描いたイラスト、さらに会社の玄関にもポータンの姿があります。ビルの屋上のポータン。これ、かなりデカいです。

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ギンペイ、クーちゃん、そしてポータン

名古屋港にはこれまでにも、水族館前のペンギンのポスト「ギンペイ」や、名古屋といえばやっぱりシャチということで、シャチの「よろしクーちゃん」というキャラクターがいますが、ポータンもその仲間入りということになります。

キャラクターの話ばかりになってしまいましたが、観光やレジャーの面では地味な印象をもたれている名古屋港も、今年は頑張るという意気込みがこのキャラクター設定から伝わってきます。今後の主なイベントをご紹介しましょう。

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3/21(水・祝) アスナル金山 「名古屋港へ行こう!!」

ポータンや有名タレントがステージでクイズ大会。

3/31(土)~4/8(日) ガーデンふ頭 「みなとスプリングフェスティバル」

つどいの広場に鮮やかな花壇が登場。ポータンの顔を模った花壇も。

7月 ガーデンふ頭ほか 「海フェスタなごや~海の祭典2007~」

全国の港湾都市で持ち回りで行われている海フェスタを今年は
名古屋で開催。コンサートやシンポジウム、マリンスポーツ大会など。

11/10(土) ガーデンふ頭 「開港祭」

また、例年行われる7月中旬の名古屋みなと祭や、12月のスターライトレビュー、イルミネーションモニュメントもいつもよりもバージョンアップして開催されるとのことです。今年は名古屋港で結構楽しめそうです。

ポータンは名古屋生まれじゃじゃない?

ちなみにポータンは名古屋生まれではなく、美しいサンゴ礁に囲まれた名も無い島生まれで、名古屋港の開港100周年のお祝いと、皆で海の環境を考え自然を守るため、「ぽーとおぶなごや2」に乗って名古屋港にやってきたのだそうです。

ぽーとおぶなごや2とは、名古屋港管理組合が所有する船で、今年は2月から11月まで毎月2回見学会が行われ、実際に乗船して名古屋港を遊覧することができます。あらかじめ往復はがきでの応募が必要です。この船なんと約6億円もかけて作られ、なおかつ年間4400万円の経費がかかっているとのこと。特定の議員関係者ばかりが使っていると市民団体から批判の声が上がったいわく付きの豪華船。これは乗っておかないといけないでしょう。

普段は一般の人は乗ることができない、ぽーとおぶなごや2に乗ってやってきたというポータン。一体何者?見た目がいかにも擬人化されたマスコットキャラクターという感じなのに、設定が現実的すぎてそのアンバランスさがたまりません。

この記事を書いた人
TOPPY/川合登志和

記事や脚本を書いたり、名古屋のラジオやテレビの構成作家をしたり出演したり、地域のFMラジオで喋ったりディレクターしたりミキサーしたり、講師したり、サイト作ったりしてます。

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コメント

  1. nagoiki より:

    はじめまして。
    名古屋港開港100周年ですか。トヨタって凄いですね(凄すぎて、恐怖さえ感じます)。名古屋港を日本一の港にしてしまうんですから。
    私が訪れたときは、まだイタリア村も工事中のころでした。
    また、機会があったら訪れたいです。
    名駅前のビルもだいぶ完成しているんでしょうね。
    (2007/02/15 11:09 PM)

  2. カオナシ より:

    かつてアメリカの友人と遊覧船に乗ったこと思い出しました。今や彼は花形弁護士に。私は名古屋港みたいに汚れてしまいました。あとキンブル気になりませんか?
    (2007/02/16 10:58 PM)

  3. トッピー@管理人 より:

    >nagoikiさま はじめまして こんにちは
    名古屋港は少しずつですが変わりつつありますね。かつてはあまり観光要素が無かったのですけど、水族館ができ、JETTYができ、シートレインランドができ、そしてイタリア村ができ…ですね。
    ミッドランドスクエアーは既に会社などは入居しており、3月6日に全館グランドオープンします。内覧会の招待券をいただきましたので、このブログでも一足早く商業テナントの雰囲気をお届けできると思います。
    >カオナシさま こんにちは
    遊覧船は廃止になってしまいましたね。名古屋港は「ザ・工業」ですから、遊覧船は馴染まなかったのかもしれませんね。
    (2007/02/20 6:11 AM)

  4. nori より:

    名古屋港は今年で開港100年なんですか。
    おめでとうございます。と言いたい所ですがいつも通りに全国的にはそんなメモリアルイベントが行われる事への認知度はまだまだ低いです
     まぁ、『産業首都の表玄関』らしく実用・利便性第一でイメージ・認知度は三の次ぐらいでいいのかもしれませんが・・・・
    私の名古屋港との最初の出会いは84年ごろ開かれた「インポートフェア(輸入博)」でしたね、生まれて初めて見る外国人の大道芸人さんに驚き、当時は珍しかった外国製の食料品市に目を見張った事を今でも鮮明に思い出します。
     名古屋に住んでからは名古屋港へはよくドライブに出掛けましたし、名港水族館へも何度か足を運びました。
    私が好きな名古屋港の場所は金城埠頭の手前に広がる稲永の堤防脇に広がる庄内川河口に落ちる夕日と、今は無くなってしまった野跡住宅の風景ですね、つかの間のロマンチックな情景と、戦後(正確には伊勢湾台風)復興の景色が残るノスタルジック空間がお気に入りでした。
    あれから時は流れましたが、名古屋港は今も産業港湾として元気に日本を牽引していますね。
    それに比例して”ポータン”が屋上にそびえ立つ会社 9359 の配当金が増えることを心待ちにしている私です
    (ちなみに9357は持っていません、残念!)
    (2007/02/25 3:31 PM)

  5. トッピー@管理人 より:

    >noriさん こんばんは
    私もワールドインポートフェアイン名古屋’85に行った記憶があります。幼かったせいか外国の展示などはあまり記憶に残っていないのですが、民営化されたばかりのNTTのブースで、FAXとテレビ電話を初体験して感動したことを今でも鮮明に覚えています。
    開港100年イベントは名古屋でも大々的に告知されているというわけではありませんし、地方博ほどのものでもないかもしれません。
    (2007/03/03 12:58 AM)

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