11.物語の現場へ あまのじゃくツアースペシャル

土器を投げて神様にお願い-河口湖天上山

記事公開日:2006年10月3日

写真

 先日の記事で、山梨県河口湖畔にある天上山、通称「カチカチ山」と昔話「かちかちやま」についての考察をしましたが、今回は純粋に天上山公園を観光という視点でレポートしたいと思います。

 山梨県富士河口湖町にある「天上山公園カチカチ山ロープウェイ」は、標高856メートルにある河口湖畔駅と標高1,075メートルにある天上山富士見台駅を結んでいて、高低差219メートル、全長460メートルをわずか3分で結んでいます。富士見台駅という名のとおり、登ったところにある展望台からは富士山が一望できるはずだったのですが...。

 ちなみにこのロープウェイ、往復券と片道券両方があります。なぜ片道券が存在するのでしょうか。

スポンサーリンク

 ロープウェイの料金は往復が700円、片道が400円です。子どもはそれぞれ半額です。河口湖周辺のホテルや観光案内所などにある割引券を使うと、往復大人630円、子ども320円となります。ロープウェイは年中無休で、12月から2月は朝9時30分から午後4時40分まで、それ以外の時期は朝9時から夕方5時過ぎまで運行しています。

 運行間隔は5分から10分で、人が集まれば出発といった感じです。平均勾配は30度もあり、スピードも速く本当に気持ちよくスーっと登っていきます。眼下には河口湖全体が一気に広がります。

写真

 富士見台駅を降りると、先日の記事でご紹介しました、タヌキやウサギのキャラクターが配された展望台があります。そこには、いかにも観光地らしい、ハートの形をした鐘があります。「カチカチ山天上の鐘」です。天気が良ければ、このハートの向こうに富士山が見えるとのことだったのですが、この日は天気は良かったのですが、ちょうど富士山の方向に雲がかかっていて、何も見えませんでした。

 「鐘を鳴らしてください」「記念写真をどうぞ」と説明はありますが、よくある「二人で鐘を鳴らすと幸せになれます」といった無責任な記述はありませんでした。鐘を鳴らしただけで幸せになれるのなら、どれだけでも鳴らしますよ...ねぇ。

写真

 この展望台は標高1,075メートルです。天上山山頂の標高は1,104メートルですから、山頂へはまだ少し距離があります。相方は難色を示したのですが、せっかくだから山頂へ行ってみようと思い、あたりを見回すと、展望台の奥に、タヌキとウサギが「こっち」と指さすアーチがありました。

 見ると「三ッ峠方面」とあります。ここからあの三ッ峠へ行けるの?と半信半疑で小さな看板を見ると「3時間40分」と、あっさりと書かれています。間違っても三ッ峠へ行ってしまうことの無いように、山頂を目指します。

写真

 ちゃんとした道があったのは最初だけで、すぐにまるで獣道のような山道になってしまいました。しかも道はぬかるんでいて、相方は靴のヒールがズブズブと埋まり、山道を歩くなら車からスニーカーを持ってきたのにとブツブツ言っています。すると、途中にありました!天上山山頂方向と三ッ峠方向の分岐点。

 わかりました。三ッ峠を目指す人や、三ッ峠から3時間40分かけてやってきた人が利用するために、ロープウェイに片道券があるというわけですね。富士山を眺めながら尾根づたいに歩く三ッ峠ハイキングコースは人気だそうです。健脚に自信があるひとはぜひどうぞ。三ッ峠は、政治力でゴリ押ししたという噂のあるラジオ局の不思議な電波が出ている場所なので、興味のある場所ではあるのですが、今回はパスです。

写真

 展望台から15分ほど歩くと天上山山頂に到着です。山頂には小御嶽神社があり、周囲は木々に覆われていて残念ながら風景を見ることはできません。

 誰もおらず、静かで厳かな感じがします。小御嶽神社は、姉妹神である磐長姫命(いわながひめのみこと・姉)と桜大刀自命(さくらおおとじのみこと・妹)、そしてその父である苔虫命が祀られており、富士山五合目にある小御嶽神社の代詣社として崇敬されていて、家運隆昌、交通安全、延命長寿、縁結びにご利益があるとのことです。

 妹の桜大刀自命は木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)とも呼ばれ美と富士山の神様で、姉は縁結びの神様です。お参りをして展望台に戻ります。帰路も15分、展望台を出発して30分経ちましたが、依然富士山は見えぬまま...諦めることにします。

写真

 富士見台駅のロープウェイ乗り場へ向かうと、そこには浅間神社のおみくじと、「かわらけ投げ」のご案内がありました。おみくじはひくとしまして、かわらけ投げとは一体何かと、案内看板を見ます。かわらけとは「土器」と書いて「かわらけ」と読むもので、粘土で作った素焼きの器を指すそうです。

 それを的にめがけて投げ、天上山の神様に願いごとをかなえてもらうのが「かわらけ投げ」だそうです。的は「厄」「祈」「願」の3つ。それぞれ意味があります。「厄」はそのまま厄除け、「祈」は縁結びと開運祈願、そして「願」は無病息災と安全祈願です。100円で3枚のかわらけがもらえます。

写真

 私は3枚のうち1枚が「厄」に命中、もう1枚が「祈」の的を支える棒にあたりました。開運お願いします。ここ最近運が良くないという相方は「厄」を狙いましたが、残念ながら当たりませんでした。女の子にはちょっと届かない距離かもしれません。係員の方によると、風の抵抗を受けないように投げるのがコツだそうです。

 ストレス解消にも良いかも...と思ったのですが、相手が神様なだけに、それはバチ当たりかもしれません。

 天上山の神様にお参りして、お願いごともしましたので、ロープウェイで下山します。富士山が見られなかったのが残念。またおいでということかな...。

関連情報

カチカチ山ロープウェイ

河口湖天上山(山梨・富士河口湖町)MAP

河口湖天上山

スポンサーリンク


-11.物語の現場へ, あまのじゃくツアースペシャル
-

Copyright© TOPPY.NET , 2017 AllRights Reserved.