県道27号というよりも、地元では旧国道41号と呼ばれている県道春日井各務原線を走っていると、小牧市と犬山市の境に神社があります。近くには神社の名の付いた駅もありますが、一見すると普通の神社です。しかし一歩中に入ると、祀られている「もの」にある人は顔を赤らめ、ある人は畏敬の念を抱き、そしてまたある人は自分を情けなく思うかもしれません。
毎年3月15日に行われる例大祭には、ありとあらゆる大きさのその「もの」見たさに、外国人も多数訪れます。顔を赤らめ、畏敬の念を抱き、自分のを情けなく思うその「もの」とは…。
祀られているのは男茎形
単刀直入に言うとその「もの」とは「おちんちん」です。小牧市の田縣神社は古来から「男茎形(おわせがた)」をお供えする風習があり、境内にはその形をした石がたくさん祀られています。石といってもかなり大きなものもあり、思わず「参りました」となぜか降参してしまいたくなります。
田縣神社の創建は弥生時代と古く、「母なる大地は、父なる天の恵みにより受胎する。」という古代人の民族思想により始まり、五穀豊穣と国土の発展を祈ったのだそうです。つまり、自分たちが暮らす大地を女性に見立て、男茎形は天からの恵みを象徴したものだったというわけです。
その、象徴であったものがいつしか実際のものとして信仰の対象となり、子宝や安産、子孫繁栄や縁結び、家内円満などの守護神として信仰を集めるようになったとのことです。
見どころは奥宮・反り具合が…
田縣神社の見どころは、奥宮です。奥宮に行くと、今度は木で作られた立派な男茎形が祀られています。石は自然とその形に似たものであり、そこまでのリアリティは無かったのですが、さすがに彫刻は違います。まさにもうそれそのもの。大きさだけでなく、反り具合にももう「参りました」です。
豊年祭では…
田縣神社の例大祭は毎年3月15日に行われる「豊年祭」です。天下の奇祭として知られています。なぜかといいますと、お神輿の上になんと長さ2.5メートルにもおよぶ大男茎形を担ぎ回るのです。しかも、お神輿を担ぐ男たち、そしてなんと巫女さんも男茎形を持ち、見物客にそれを触らせるのです。特に外国人女性は大喜び。
毎年そんな様子が、テレビのニュースで映し出され、この地方では風物詩のひとつとなっています。外国人日本人問わず、まあ、女性は面白がって喜ぶでしょうね…。男の場合は人それぞれ違う気持ちを抱くでしょうけどね。2.5メートルなんてもう「完全に参りました」です。
奥宮には、かなりの数の男茎形が祀られています。何本あるのかわからないほどです。これほどたくさんこれが並んでいる姿を見たことはありませんので、不思議な気持ちになります。しかもそれぞれ微妙に形が違っていたりして…。実際も人それぞれ形って微妙に違うものなのでしょうか。
自由に撫でることができるがために
奥宮の最も手前には、自由に撫でることができる男茎形がこちらに向かって反り返っています。みんなに撫でられているから反り返っているのでしょうけど、撫でられすぎで色が変わってしまっています。これは、ほどほどにしろということでしょうか。ちなみに鐘も男茎形をしています。下向きについているので、あまり激しく鳴らすと、大きくなって何か降ってくるのではないかと思ってしまいます。
珍宝窟
奥宮のさらに奥には、その名も「珍宝窟(ちんぽうくつ)」という祠があります。そこには2つの玉が。これまで棒はたくさん見てきましたが、玉は初めて見ました。もちろんその2つの玉の間には棒があるのですが、これが玉に比べてコンパクトサイズ。ちょっと自信を取り戻しました。この珍宝窟には、「玉さすり賽銭入れて珍となる」と書かれています。
一体どういう意味だろう…と思って、玉をさすってお賽銭を入れると、「チ~ン!」という澄んだ良い音が。珍となるって、音だったんですね。それってオヤジギャグ…じゃないや、ユーモアが溢れています。
ユーモアといえば、この田縣神社の近くの売店では「子宝飴」という、まあすぐに想像できると思いますが、つまりおちんちんの形をした飴が売られています。お土産に一度もらったことがありますが、男としてはなんとも舐めづらい一品です。まだ女性の方が抵抗が無いでしょうね。実戦積んでらっしゃいますから…。
かつてこの田縣神社近くには、性態博物館というちょっとした秘宝館があったのですが、残念ながら10年ほど前に閉館してしまいました。行ったことのある後輩に聞くと、なんと数百もの動物のペニスがホルマリン漬けで展示されていたそうです…。ううう。見たいような、怖いような…。
ところで、相方の甥っ子の初宮参りはこの田縣神社です。いやー、うらやましいですね。将来は力強い男の子になることでしょう。まあ、大きさだけが全てじゃないですけどね。
コメント
こんばんは、はじめまして。先月、熊本の弓削神社に行ってきました。こんどは田縣神社にも行ってみようと思います。
木の男茎形にはやっぱりモデルがあるんでしょうね!
(2007/06/14 11:17 PM)
>flapboyさま はじめまして こんばんは
女性の守護神である大縣神社の記事も書きましたので、良ろしければご覧ください。
熊本の弓削神宮と弓削神社も興味深いですね。田縣神社と大縣神社はどちらかというと子授け、安産ですけれども、熊本の場合は夫婦仲とか浮気封じというご利益もあるんですね。
モデルですかー。モデルとして名乗り出る自信があるほどのものをお持ちの方がいらっしゃるのでしょうかね。それとも彫った人本人のものがモデルだったりして。
(2007/06/19 3:35 AM)