ミッドランドスクエア内覧会リポート
あのビルがいよいよ3月6日にグランドオープンします。それに先駆けて行われた内覧会に招待されて行ってきましたので、シリーズでその全貌をレポートします。あのビルとは「名駅4丁目7番地区再開発ビル」と言っても誰もピンと来ないと思いますが、そんな仮の名前がつけられていた「ミッドランドスクエア」です。
豊田ビル&毎日ビル
ミッドランドスクエアは地下6階、地上47階建てで高さ247メートルを誇ります。その高さはお隣にあるJRセントラルタワーズよりも2メートル高く、中部地方で一番の高層ビルとなります。かつてここにあったのは豊田ビルと毎日ビル。というわけでこのビルの事業主体はトヨタ自動車と毎日新聞社、そして東和不動産となっています。既にオフィスタワーは機能しており、入居するトヨタ自動車のお引越しは年初に行われました。
6日にオープンするのは地下6階、地上6階の商業棟と、オフィスタワーの上部にあるレストランと展望台です。3日、4日と招待者向けの先行内覧会が行われ、それらが公開されました。地下1階の内覧会受付にはたくさんの招待客が行列を作っており、内覧会とはいえ大変な混雑となっていました。まずは商業棟から見ていきましょう。
商業棟をずらっとご紹介
地下1階から地上4階まで中央は吹き抜けになっていて大変開放感があるのですが、茶色を基調とした配色になっていて、落ち着いた印象を受けます。吹き抜けのアトリウムにはパリのフラワーアーティスト、クリスチャン・トルチュ氏による苔と樹木を使用したオブジェ「森の記憶」が飾られ、植物との共生を訴えています。茶色の配色と相まって、ビルの無機質な感じを打ち消しています。
地下1階はフードブティックのフロア。まずはカフェを見てみましょう。
・PIERRE MARCOLINI(ピエールマルコリーニ)
…チョコレートスウィーツを扱うカフェ。
・be Organic(ビーオーガニック)
…オーガニックをテーマにしたカフェ。
・サンジェルマン・タンドレス
…お持ち帰りもできるベーカリーカフェ。
・FORTNUM AND MASON(フォートナム・アンド・メイソン)
…英国王室御用達のグローサリー&ティーショップ。
・DEAN&DELUCA(ディーン&デルーカ)カフェエクスプレス
…気軽でスピーディなカフェ。
他にも食べ物にまつわるショップなどがあります。
・DEAN&DELUCA(ディーン&デルーカ)
…様々な高級グルメ食材を扱うマーケットストア。
・紫野和久傳
…京の料亭和久傳が四季の食材を生かして作るお菓子やお弁当などのお店。
・富澤商店
…製菓・製パン材料専門の食材店、業務用商品が少量パックで買えます。
・Midland Station by LAWSON
…ローソンも茶色、青くなく高級感が漂いますが、価格は通常どおりです。とはいえ品揃えはちょっと違いました。書籍のコーナーにはずらっとトヨタ本が並べられ、新聞は毎日新聞が一番目立つように置かれていました。やっぱりそこは…ね。
・箸ギャラリー門
…最近は環境のことを考えて、マイ箸を持ち歩くことがトレンドとなりつつありますが、ここは箸の専門店。利用用途に応じてさまざまな種類の箸があるのもユニークです。
やっぱりカフェは大混雑
また、先ほどの「森の記憶」の製作者クリスチャン・トルチュ氏のフラワーブティックもあります。内覧会とはいえカフェはどこも大混雑。グランドオープンからしばらくは、どのお店もそんな感じが続きそうで、午後はふらっとゆっくり優雅なティータイム、と行きたい所でしょうけど、その至極の空間に到達するまでには、行列に並ぶかなりの時間が代償として必要となりそうです。
1階のブランドショップは?
では続いて1階です。1階は名古屋駅側の路面店となっているブランドショップが4店あり、そのうち3店が2階部分までお店になっていて、既にオープンしています。「Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)」、「Dior(ディオール)」、「Cartier(カルティエ)」です。
ルイ・ヴィトンは真正面にも路面店があるのですが、やはりミッドランドに入らないわけには行かなかったのでしょう。そしてあちらを撤退するわけにもいかなかったのでしょう。道路を挟んで両側にルイ・ヴィトンという状態になっています。
そしてこのルイ・ヴィトンは、名古屋オリジナル商品があるだけではなく、店内のあちこちに自動車のパーツやモデルカーなどを配し、自動車産業の盛んな名古屋ならではの内装となっているのがこれまでの路面店とは違うところです。名古屋に配慮したと言いますか、このビルのオーナーに配慮したと言いますか…。
トヨタのギャラリーが!
さらに1階には「LOEWE(ロエペ)」、「Chaumet(ショーメ)」、「CELINE(セリーヌ)」、「Van Cleef & Arpels(ヴァンクリーフ&アーペル)」、「Baccarat Shop(バカラショップ)」といったブランドショップのほか、トヨタ自動車のレクサスギャラリーもあります。さすがですね。
そしてそのレクサスギャラリーは、2階にある大きなトヨタ自動車ショールームへと繋がっています。もう、このビル自体がトヨタ自動車のおかげ、名古屋にこういった新名所ができるのもトヨタ自動車のおかげ、名古屋が元気なのもトヨタ自動車のおかげということを、まざまざと感じさせられます。
ミッドランドスクエアというよりも、まさにトヨタスクエア。トヨタ色をガンガン感じます。でもこのビルはトヨタと毎日だったはず。毎日の影は?と思ったら、ビル内にある案内表示板に表示されるニュース速報が「毎日新聞ニュース」でした。やっぱりそこは毎日ですよね。さすがのあの中日新聞も、名古屋の玄関とはいえここに入り込む余地は無しですね。
2階から上は次の記事に続きます。
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