★気軽にダイビング気分で魚を見る
★どんな天候の時でも大丈夫
★ここでもやっぱりバトル勃発
いよいよ沖縄を発つ日となったのですが、最後にもう一度沖縄の海を覗いてみようということで、宿泊したホテルから車で少し走ったところにある、ブセナ海中公園へとやってきました。
この公園は、沖縄が日本に返還される2年前の1970(S45)年に部瀬名岬に整備されたもので、その周辺には、2000(H12)年7月に日本初の地方開催サミットとなった「九州・沖縄サミット」の会場「万国津梁館」、ザ・ブセナテラスなどがあります。
海中公園とは一体どういう施設なのか…駐車場に車を停めて歩きますが、一見、リゾート地によくある普通の公園のようです。しかし…。
雰囲気はいいシャトルバスで海中展望塔へ
駐車場には、公園来訪者も駐車することができますが、一応検問があります。ただ沖縄の場合、レンタカーに乗っているのは観光客と丸分かりなので、あまり疑われることはありません。特にリゾート地の場合、美ら海水族館の駐車場もそうでしたが、「わ」以外のナンバーの車を見かけることが稀です。むしろ、沖縄の人の車でやってきた時の方が、いろいろ聞かれるかもしれません。
駐車場から木製のシャトルバスに乗って「海中展望塔」へと向かいます。
このシャトルバス、雰囲気はいいのですが、冷房などはなく夏場はかなり…です。まあ、それも沖縄らしさということで。
海中展望塔に到着すると、そこには長い橋がかかっていて、その先に、海の中に続く塔があります。そうです。海の中へと階段で下って、そこにある窓から海中を覗くのが海中展望塔なのです。
普通、展望塔といいますと、上に向かって伸びているイメージがありますが、ここでは目的が違いますから、下への伸びているというわけです。水族館の人工的な海の観察とは違って、ここでは自然ありのまま、天然の海を観察…と思いきや。
いよいよ大自然の海の中へ!
階段を下ると、いくつも設けられた丸い窓の外に、これまた青い海が広がります。すると鮮やかな魚が目の前に一匹。さすがに、ここは水族館ではありませんから、次から次へと違う種類の魚が現れるというわけには…。
と思ったら、次のタイミングで、目の前に次から次へといろんな魚が現れてきました。さすが、沖縄の海は違うなぁ…。あれ?
なんかたくさん集まってきたよ!
よく見ると、魚が集まっている場所には何やら、吊り下げられているカゴらしきものが。なるほど、海の上からエサの入ったカゴを吊り下げて、海中展望塔の窓付近にたらしておくことで、窓の外に魚が集まってくるように仕掛けをしているのですね。
人為的なものですけれども、でもやっぱり、ここに生息している魚たちは天然なわけで、そして青い海の色もまさに天然です。魚たちの姿を満喫した後、展望塔の上に戻って、海面を眺めてみても、やっぱり同じ青。
今回一緒に旅をした子どもたちにとって、実は初めての海。これが「海」としてインプットされてしまったら、もう、伊勢湾での海水浴は厳しいよね…。
この展望塔は、雨や風の強い日でも魚を間近に見られることがウリなのですけれども、この日は天気も穏やかで、塔の上にある桟橋からでも、しっかりと魚たちが見られるではありませんか。本当に水が澄んでいます。
そしてここでも、魚たちをよりはっきりと見るための手段が。
やっぱりバトルが勃発しました
実は桟橋には、エサの自動販売機がありまして、ここから投げ入れることができるのです。エサを買ってみますと、モナカ生地のなかに、小粒のものがたくさん入っていましたので、少しずつ投げ入れてみることにしました。
まあ、予想はしていたんですけどね。昨日のグラスボートと同様に、それまでのおだやかな海面が嘘のように、魚たちのバトルによって波立ちます。
なるほど、こうやって塔の上から観光客にエサを投げ入れさせることも、この塔に魚たちを寄せ集める手段になっているわけですね。
魚集まっているのは努力のおかげ
そして海面には、先ほど吊り下げられていたエサかごを設置していると思われるボートが。こういった努力によって、海中展望塔からたくさんの魚を見ることができるというわけですね。お疲れ様です。
このように、海中展望塔からはありのままの自然の海が…ん?エサで魚を集めているわけだから、ありのままではないか…。
えっと、集まっているのは人の手によるわけですけれども、魚の姿と海の色はありのままの自然を楽しめる海中展望塔、ダイビングはこうも簡単にはいきませんけれども、そんな気分にさせてくれるダイナミックな施設でした。
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