バイトなんかせずにニートでいなさい!親が子にニートを勧めるドバイ

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石油に頼れないドバイがとった戦略

ドバイ政府、ドバイの国民という表現をしていますが、これは、アラブ首長国連邦は7つの首長国からなる連邦国家であり、それぞれに政府があるためです。ちなみに、首長は任命制となっていて、事実上世襲制度をとっています。では、ドバイ国民の勝ち組っぷりを見ていきましょう。

世界最大の港を目指して…

ドバイは、砂漠に世界最大の港を作るという発想から、中継貿易と観光で昔から着実に発展してきました。

最近では様々な経済特区を設けることで、世界中から企業を誘致しています。なぜドバイに企業が集まるのか。それはドバイは法人税がゼロだからです。しかも、もし将来的に法人税が設定されたとしても、50年間は無料が約束されており、さらにはオフィスなどを借りる際の保証人はドバイ政府がやってくれるので、保証も必要なく企業は入居することが出来ます。

なぜ昔からそんな大胆なことをやっているのか、それは中東にもかかわらず石油には頼れないという危機感があったからだそうです。しかし、法人税がゼロでは国は収益が上がるのか?と思ったところ、経済特区の大家は国であり、企業は家賃とサービス料を国に支払うことで、政府は潤うという構造になっているのです。

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8割の外国人と2割の自国民の格差

現在ではドバイの住民のなんと8割が外国人。自国民はわずか2割です。もちろん、国民と外国人の間には大きな壁があります。

アラブ首長国連邦を含め6ヶ国から構成されるGCC(湾岸協力会議)参加国以外の人が不動産を購入することができない国籍制限地域があるだけでなく、ドバイの国民は公立学校については大学まで無料、医療費も無料、電気、ガス、水道全て無料、さらには消費税も所得税も住民税もありません。これで驚いてはいけません。

無料というだけではなくお金がもらえてしまうのです。国民同士の結婚には祝い金が何百万円ともらえ、身分に応じて家や土地までもが支給され、さらに子どもが出来れば半端じゃない金額の児童手当まで支給されてしまうのです。

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バイトするくらいならニートになりなさい!

ですから、ドバイの国民は軽い事務職しかやりません。ブルーカラーなどもってのほか、なんと軍人や警察、さらには公務員までもがほとんど外国人なのです。例えば、ドバイの国民同士の夫婦の子どもが「コンビニでバイトしたい」などと言ったら、親は激怒するのだそうです。

「そんなことをやるくらいなら、働かなくていい。お金ならあげるから。早く結婚相手を見つけて国からお金をもらいなさい。」

つまり、バイトやブルーカラーとして働くくらいなら、世間体があるから、ニートでいてくれと言うのです。親が子にニートを勧める。そんな金持ちがちらほらといる国はあるでしょうけど、それが当たり前の国なんて、世界中探してもここだけではないでしょうか。

それでも、最近はやはり働いてさらにお金を稼ぎたいという国民も増えており、公務員に採用されることが多いそうです。その場合は、現在公務員をやっている外国人のクビを切って、自国民を採用するとのこと。給料は日本人の平均賃金と同じくらいから3倍までの幅があるそうです。

工事現場で働いている人たちはどういう人?

では、現在街全体が24時間体制となっている工事現場で働いている外国人はどういう人たちなのか。

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この人たちはロシアやフィリピン、インド、パキスタン、東欧、アフリカなどからやってきている出稼ぎ労働者で、なんと賃金は日本の平均賃金の4分の1程度。ホワイトカラーのドバイ国民との差は歴然です。

でも、ドバイはここ数年で不動産が急騰しており、アパートは日本よりも高く、ものすごく古い8畳ワンルームのアパートで、なんとか13万円程度で借りられる、といったところです。当然、そんな低賃金外国人労働者が住めるわけも無く、出稼ぎ労働者は、街から遠く離れた砂漠地帯のなかにあるワンルームアパートに、6人から8人でザコ寝で暮らしているとのこと。

片や親が子にニートを奨励して国からお金がもらえる国民と、片や24時間体制で工事現場で必死に働いてわずかな賃金しかもらえない外国人労働者。ドバイは格差があって当たり前であり、ドバイの国民であるというだけでここでは勝ち組なのです。

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