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名古屋に衝撃!!ホームセンターの代名詞「カーマ」の名前が消える!?

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★カーマをはじめすべてが「DCM」に店名を変更
★ホームセンターの代名詞とまでなっていたその存在感
★カーマの名称の消滅によって思い出すのは…

じわり忍び寄る店名のDCM一本化

名古屋に衝撃です。なんと、名古屋ではホームセンターの代名詞とまで言われた「カーマホームセンター」から「カーマ」という名前が消滅するというのです、一体、どういうことなのでしょうか。

2022年(令和4年)3月、衝撃的なニュースが飛び込んできました。49年前、1973年(昭和48年)から名古屋で親しまれてきた「カーマホームセンター」が、店名を変えることになったというのです。

お気づきの方もいらっしゃることでしょう。実は、カーマは少し前から「カーマホームセンター」ではなく「DCMカーマ」に店名を変更しています。それがとうとう「DCM」という店名になり、カーマの名が消えるのです。

DCMとは一体なんなのでしょう。

そもそも「DCM」とは…

時は2003年(平成15年)2月。カーマは、同じくホームセンターの「ダイキ」「ホーマック」と業務・資本提携を締結。そして三井物産とともに、共同物流会社「DCMJapan」を設立しました。これが始まりでした。

DCMとは「Demand Chain Management」消費者の動向をとらえ、それにあわせて在庫・生産を生かすシステムを指す言葉であり、それぞれの頭文字をとったわけではありません。

カーマは中部、ダイキは西日本、ホーマックは北海道・東北と、エリアが重なっていなかったことから提携はスムーズに進みます。商品のブランドも「DCM」とし、経営を統合することとなるのですが、DCMは大きな問題に直面します。

「ジャスコがイオンに変えたように」

2015年(平成27年)1月のことです。カーマは3月1日付けで社名を「カーマホームセンター」から「DCMカーマ」に変更し、店舗の看板も「DCMカーマ」に変更すると発表します。その際、こんな言葉が出たのです。

「現時点では時期尚早だが、ジャスコがイオンに変えて成功したように、カーマの名前がいずれ消えることも辞さない」

さらに2019年(平成31年)、当初の3社からさらに2社が加わり、DCMカーマをはじめ、5社体制となっていた事業会社について、「DCM」1社に統合すると発表。今度こそ、カーマの名前が消えてしまうのではないかと思われましたが…

「各社の店舗の屋号を残すか統一するかは未定」

とコメントされました。

この時点で、DCMの発足から16年もの月日が流れていたにもかかわらず、なぜ、そこまで屋号の統一に慎重だったのでしょうか。

カーマと言えばホームセンター

名古屋の人たちの生態について鋭く分析している文献、2014年(平成26年)にTOブックスから刊行された「名古屋あるある」に、こんな記述があります。

名古屋あるあるその065
「ホームセンターのことはすべて『カーマ』と呼ぶ」

昭和48年から名古屋でホームセンター事業を展開するカーマの浸透度は抜群
コーナンやカインズに行く時でも「ちょっとカーマ行ってくるわ」と言ってしまう

とあるのです。

そう。名古屋の人にとって、ホームセンターといえばカーマであり、カーマと言えばホームセンター。きっとこの圧倒的なブランド力が、店名変更を逡巡させていたのでしょう。

あのジャスコでさえ、他のスーパーをジャスコと呼ぶほどのことはありませんでした。カーマの浸透度はジャスコ以上だったのです。

20年という時を経てようやく

しかし、DCMは決断しました。2022年(令和4年)3月1日、DCMは店舗名を「DCM」に統一すると発表。このようにコメントしています。

「それぞれの地域でお客さまから長く親しまれてきました事業会社の屋号とそのロゴマークを大切にしながら営業を続けてまいりましたが、今回、完全統合の集大成として、そして今後より一層、お客さまに寄り添い、ご期待にお応えできるお店となるべく、店舗の看板やサイン等に使用するロゴ マークを順次「DCM」に変更していくことといたしました。」

一部を除き、全国のDCM店舗約510店の看板・サインは、2022年(令和4年)3月から2年をかけて変更されます。なお、3月17日には、新店舗として「DCM大垣鶴見店」がオープン。ホームセンター・DCMが幕を開けたのです。

今訪れておきたいカーマがある

カーマがDCMになる。

地元で長年親しんだ店名が全国で統一される。何か思い出すことは無いでしょうか。そう、かつて「エイデン」として親しまれた家電量販店「エディオン」です。

そんな今だからこそ、訪れておきたいのが、DCMカーマ21岩倉店。

ここは、カーマとスーパーのピアゴが併設された大型商業施設「岩倉ショッピングセンター」なのですが、実は、もともとは両方とも違う名前でオープンしています。

スーパーは「ユーストア」としてオープン、そしてホームセンターは「ホームエキスポ」でした。

ホームエキスポとは、あの家電量販店エイデンが運営していたホームセンターで、エイデンは一時期、ホームセンターと家電量販店を融合させることで生き残りをかけ、三河のサカキヤホームセンターを吸収してこのホームエキスポを展開したのです。ペット用品の「ペットエキスポ」、ガーデニング用品の「グリーンエキスポ」と、エキスポの名でブランドを統一していました。

一方、ユーストア、ピアゴは一貫してユニーグループです。そしてこのユニーグループにも実は、ホームセンターがありました。「ユーホーム」です。岩倉では別のホームセンターと同居する形をとっていましたが、アピタとユーホームの複合店舗はいくつも見られました。

しかし。エディオンもユニーもホームセンター事業からの撤退を決断。そして、ホームエキスポとユーホームは、カーマが運営を引き継ぐこととなり、この岩倉のホームエキスポはカーマとなったのでした。

この岩倉ショッピングセンターでは、そんなユニー、エイデン、カーマと、名古屋の地元ブランドの推移を体感できるのです。いずれカーマは「DCM岩倉店」になることでしょう。「これからもずっと変わらないユニー」の幟はDCMと対照的でした。

これからのカーマ

岐阜県可児市にあるDCMカーマ可児店。可児のカーマであることから、地元では「カニカーマ」の愛称で呼ばれていたという話もあります。言われてみれば、かつてのカーマのロゴは、包丁で切って盛りつけられたカニカマ2本に見えなくもないですね。

この店舗も、DCM可児店となれば、カニカーマと呼ばれることは無くなることでしょう。

このカニカーマのペット売場の名は「ペットエキスポ」。そう、あのエディオンから譲渡されたホームエキスポの息吹は、DCMとなった今も残されているのです。きっとカーマはカーマでなくなっても、親しみやすさは変わらないことでしょう。

そもそも「ホームセンターのことはすべて『カーマ』と呼び、他のホームセンターへ行く時でさえも「ちょっとカーマ行ってくるわ」と言ってしまう名古屋の人々は、DCMになろうがきっとこれからもずっと「ちょっとカーマ行ってくるわ」なのではないでしょうか。

みんなのカーマへの想い

動画ではカーマからDCMへと店名の変更を発表したホームセンター・カーマについて、名古屋の街の人たちはどう思っているのか…ご紹介しています。

※記事の内容は動画として2022年5月19日にアップしたものです

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