このコーナーでは、年に何度か中日ドラゴンズの試合観戦記事をアップしていますが、そこで必ず注目しているのが、ドラゴンズのマスコットキャラクター「ドアラ」です。
ドアラはいわゆる「ゆるキャラ」とも違い、王道のマスコットキャラクターとも違い、「キモかわいい」という新しいジャンルを確立した熱い奴で、特に昨年、動画投稿サイトにアップされたことで、そのパフォーマンスぶりがブレイクしました。そんなドアラがこのたび、2月22日に本を出版しました。
その出版記念イベントが2月23日に名古屋駅のふたつの百貨店で開かれ、行ってきました。ドアラと写真を一緒に撮れて感激!でも、感激しすぎて失敗しました...。
今日は「先生」なんです
まずは正午から、ジェイアール名古屋タカシマヤにある三省堂でイベントです。私はこのイベントの整理券は持っていなかったのですが、友人が持っていたので一緒に行きました。当初はサイン会の予定だったのですが、サインをして手渡すのはそっけないということで、「握手会&撮影会」になったとのこと。ドアラは昨晩300冊に全て直筆でサインをしたそうです...お疲れさまです。
本を執筆したわけですから、今日はドアラ「先生」。いつもの司会のお姉さんはそう強調するも、その後すぐに「ドアラ、ドアラ」と呼び捨て。さすがです。
さすが「先生」ですから、今日のドアラはスーツ姿にベレー帽。ドアラは国歌斉唱の時にも脱帽しないので、帽子は絶対に変わらないものかと思いきや、まさかのベレー帽。
でも、ビシっと決めてるようで、いつもの眉毛にいつもの半開きの口...やっぱりドアラは決まってない...。
ドラゴンズ公式ブログでおなじみの広報の石黒さんの嬉しそうな表情が印象的でした。
ドアラ先生の記者会見
この日はマスコミも大挙して押しかけていて、高島屋では東海テレビ、メ~テレ、中京テレビを目撃しました。CBCがいない理由は、サンドラのスポンサーを思い浮かべれば容易に推測できますよね。
そんななか、一生懸命にドアラの写真を撮影をしていたら、東海テレビにインタビューされてしまいました。ひょっとしたら、日曜のスタイルプラスで映るかも...でも、私は咄嗟にはうまいことが言えないので、没だろうなぁ。インタビューされるってわかってたら、コメント用意してたのに...。
ひととおりイベントが終わると、中京テレビによる即席の記者会見に。たくさんの質問を浴びせられたドアラ、「う~ん」と考えつつもなんだかとても嬉しそう。こんな今の人気が想像できないほど、リストラされるんじゃないかというつらい時期もあったもんねドアラ...。
やっぱりCBCは名鉄だよね
午後3時からは名鉄百貨店にある紀伊国屋書店でイベントです。私はこのお店での整理券を持っていました。もうドキドキです。私はこれまで、ナゴヤドームなどでドアラのイベントを間近で見たことはあり、シャオロンやパオロンとは一緒に写真を撮ったり、会話(?)したこともあるのですが、ドアラだけはコミュニケーションを取れたことがなかったのです。
メ~テレはここにも登場。すごい力入ってますね。そして予想通り、名鉄百貨店提供のサンデードラゴンズを放送しているCBCがここで登場。サンドラは、中日日本一セールの告知も、名鉄百貨店しか流さないくらいですからね。当然、高島屋なんかの映像を流すわけにはいきません。
ドアラとコミュニケーションで感激!でも...
いよいよ自分の番です。まずはドアラにサイン本を直接手渡され、一緒に写真撮影。ダブルピースをお願いしたら、一緒にしてくれました。もう、感激です。でも、感激しすぎてドアラと握手するのを忘れてしまった...。どうもドアラは私が立ち去る際、「あ...」みたいな感じで、私に「握手忘れてるよ!」と教えてくれていたみたい。ごめんよ、ドアラ。
また今度、握手してもらいにナゴヤドームにいくよ!
ドアラ人気すごすぎ
この日は高島屋で150人、名鉄で150人の計300人がイベントに参加したわけですが、ギャラリーにはもっとたくさんの人がいて、特に通りがかった子どもたちが、「ドアラー」「ドアラー」と声をかけていくのが印象的でした。それで、司会のお姉さんが「今日はドアラ先生って呼んでね」と言うと、素直に「どあらせんせー」と声をかける子どもたちのかわいいこと。素直だなぁ。
ちなみに、高島屋と名鉄のイベントの合間に、ドアラは味噌かつを断って、エビフライを食べたとのこと。みそかつ嫌いなのかドアラ。
かくさしゃかいにまけないよ
今回ドアラ先生が出版したのは「ドアラのひみつ」という、オールページカラーの本で、サブタイトルは「かくさしゃかいにまけないよ」です。実はまだ読んでいないのですが、落合監督も知らない、ドアラの秘密が満載のようです。
ドアラを見ていると、本当に名古屋に生まれてよかった...と思ってる自分がいるのですが、それについて、どうかしてると思う自分もいます。
最後は写真撮影タイム
イベントが終わると、最後は即席の写真撮影タイム。「30秒ですので、しっかり撮ってくださいね~」というお姉さんの声とは裏腹に、30秒間ドアラは動きまくり。あの、アピールタイムじゃなくて撮影タイムなんだから、もう少しじっと...なんて言うのはナンセンス。ドアラは自由だからドアラなのです。
ドアラの魅力
では最後に、真剣にドアラの魅力についてお話したいと思います。ドアラがここまで人気になったのは、「キモかわいい」という風貌もありますが、それ以上に「自由・フリーダム」だからなのです。
ドアラはイベントでも試合中のパフォーマンスでも、驚くほどに自由。それは、マスコットキャラクターとしての固定概念を打ち破り、また、パフォーマーとしての原則も守っていません。
それなのに、なぜドアラは人気なのか。答えは簡単です。
その自由さは、お客さんを楽しませようという思いから来ているものだからです。固定概念を打ち破っているのも、原則を守らないのも、一身に、お客さんを楽しませるという目的のためにやっていることだからです。
しかもドアラには、ナゴヤ球場からナゴヤドームに本拠地が移る際、リストラされそうになった過去があります。
「自由」ということは、その反対側に「責任」があるということ。パフォーマーとして、マスコットキャラクターとして、前例の無い茨の道を、ドアラは本気で人生を賭けて、お客さんを楽しませるために、全てをささげて切り開いているのです。そこから来る「自由過ぎる」ぶりだからこそ、共感を呼び、人気があるのです。
ドアラは、ただのキモかわいいだけのマスコットキャラクターなんかじゃありません。一本筋の通った、アツイ男なんです。だから好きなんです。