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バンクーバーと日本を結ぶ線-スカイトレイン

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スカイトレイン

 ペンダー通りからアボット通り(Abbott St.)を左に曲がります。するとスカイトレインの高架が見えます。ここにはスタジアム駅があります。スカイトレインはダウンタウンと東にあるサレー市を結ぶ38kmの列車で、観光にはあまり使いません。このスタジアム駅から市内のウォーターフロント駅にかけては地下を、郊外へは高架を走っています。バスと同じくトランスリンクが運営しているので、市内の路線であればバスと同じ乗車券で同じ区間乗ることができます。

 ところで、駅には切符売場はあるものの改札はありません。実はこのスカイトレイン、完全無人で運行されています。ですので駆け込み乗車をしようとしても容赦なく扉は閉まります。次の列車を待ちましょう。大抵の時間帯では2分も待てば次の列車がやってきます。

 完全無人なので、運転手も車掌もいません。一本前の列車とは一定間隔を保つように制御されていて、近づきそうになると止まるので時折停車することもよくあることだそうです。改札も無く車掌もいないということで切符を買わなくても乗れてしまいます。しかし抜き打ちチェックがあり、無賃乗車が発覚すればもちろん罰金を支払わなくてはなりません。バスとは違い、次の駅のアナウンスもありますし、日本の地下鉄と変わりありません。運転が自動制御で逆に乗り心地は良い感じさえしました。

 乗り心地が良いのはそのはず、このスカイトレインはリニアモーターカーなのです。1986年に開催されたバンクーバー万博の時に建設されたものです。2005年に愛知で開催される万博に向けて、我が家の近くにはリニアモーターカー「リニモ」が建設されています。いかにも最新鋭なことを言っていますが、既に20年前からバンクーバーにはあるのですね。しかもバンクーバー万博のテーマは「交通」でしたから、これは当時展示も兼ねて作られたもので最新鋭の技術だったのでしょう。いや、20年も経過しているのだから愛・地球博の「リニモ」がこれと同等ということはないでしょう。もっとすごいはずですよね?

 (注:スカイトレインは車輪式リニア・リニモは磁気浮上式リニアということでやはり進化しています。)

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▲スタジアム駅。左がG.M.プレイススタジアム。右がB.C.プレイススタジアム。 ▲スカイトレイン。スタジアム駅からウォーターフロント駅までは地下。 ▲グランビル駅の切符売場。皆さんちゃんと買っています。

スカイトレイン・スタジアム駅

 ところで、駅のエスカレーターは関西方式で、左側が歩く人、右側が立ち止まる人です。これは日本のように暗黙の了解ではなく、エスカレーターにそう表示してありますので決して左側に立ち止まらないようにしましょう。皆整然と歩いていますので気づきますけどね。そんなスカイトレインで面白い会話を目撃しました。

 オバさんが駅に止まっているスカイトレインの中にいる乗客に大声で聞きます。

「これは○○に行きますか?」

 すると乗客が答えます。

「たぶん行くと思いますよ。」

 それに対し、このオバさんは驚愕の回答をしたのです。

「私はそう思わないから乗らない。」

 だったら聞くな!と思わずツッコミを入れずにはいられません。でも、私には英語でツッコミを入れる能力が無いことに気づき意気消沈。しかし、この会話に思わず笑ってしまいました。ネタでしょうか。

 さて、そんなスカイトレインのスタジアム駅。近くにはなんと2つのスタジアムがあるのですが、この時はさらにそのスタジアムの横の特設会場で、サーカス団「シルク・ドゥ・ソレイユ」による「キダム」が開催されていました。キダムは日本でも話題になり、私達も名古屋公演を見に行きました。看板を見てそのアクロバティックな公演を思い出しました。ちなみにシルク・ドゥ・ソレイユはカナダのサーカス団なので、これは地元公演になります。

 そのスタジアムですが、駅に近い方がG.M.プレイススタジアム。地元アイスホッケーチーム、バンクーバーカナックスの本拠地です。日本のドラマにも登場したのでご存知の方も多いかもしれません。ちなみに「カナック」とは俗語でカナダ人のことを指します。そしてその南西にあるのはB.C.プレイススタジアムです。アメリカンフットボールなどに使用されています。このスタジアム、とても東京ドームと似ているのですがそれもそのはず、東京ドームはこの B.C.プレイススタジアムをモデルに建設されたのだそうです。意外と、バンクーバーと日本には共通するものがあるのですね。

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▲エスカレーターには歩く位置と止まる位置が明記されています。 ▲G.M.プレイススタジアム。写真はハーバーセンターから。 ▲B.C.プレイススタジアムは確かに東京ドームとそっくり。

中国系のスーパーにて

 そして、このスタジアム駅近くのスーパーに立ち寄り、私はさらに驚かされます。確かに、相方の言うとおり日本の食材が多く売られています。しかし、確かに高い。あれこれ見ていると、相方が突然

「あ、ある!」

 と叫びました。その震える指先の方向を見ると、なんと、あの名古屋っ子しか食べないと言われる、赤味噌のタレであるイチビキ「献立いろいろ味噌」が売られているではありませんか。日本国内でも名古屋を出ると、こういった赤味噌系調味料はスーパーから姿を消します。にもかかわらず、このバンクーバーでこれを見ることができるとは...。値段はもちろん高いので、日本から持ってきたこと自体に後悔はありませんでしたが、半年住んでいる相方でさえも、まさかバンクーバーにあるとは思わなかった、と驚いていました。相方は普段、自宅近くのスーパーで買物をするのでここまではあまり来ることが無く知らなかったようです。

 でも、陳列されているということは売れているということですよね。バンクーバーにそれほど名古屋出身者が居るとは思えないし、ひょっとしたらチャイナタウンの中国人好みの味なのかな、赤味噌って。

B.C.プレイススタジアム(ブリティッシュコロンビア州)


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