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古き良き電気街がそのまま...なのか?-でんでんタウン

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 大阪レポートも残すところあと2回となりました。前回は、ICOCAのイコちゃんでおなじみのJRに乗ってみましたが、今回やってきましたのは、東の秋葉原、西の日本橋と呼ばれた「日本橋でんでんタウン」です。

 何の分野で秋葉原と並び称されていたのかといいますと、それは「電気街」としてです。今でこそ秋葉原といいますと、アニメやゲームオタクの聖地のような扱いをされていますが、今から20年ほど前までは、家電品が安く買える街、マニアックな電子部品が何でも揃う街というイメージで、大阪の日本橋も同様でした。

 しかし、郊外の家電量販店の増殖などにより、秋葉原は電気街としての面影をすっかり失いつつあり、アニメ・ゲームの街へと変貌しています。その一方で、大阪の日本橋はまだまだかつての秋葉原のような電気街の雰囲気を残しており、懐かしい家電店や無線屋さんの看板が残って入るものの、実はそれは...。

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でっかい大須?

 秋葉原、日本橋と来ますと、名古屋っ子の私は思わず続いて「大須」と言いたくなってしまいます。全国的にはあまり知られていないかもしれませんが、名古屋の大須もかつては電気街として、アメ横ビルを中心に秋葉原と同じような道を歩んでいました。しかし時代の流れもアキバと同じように訪れ、今の大須にはアニメ・ゲーム関連のお店や、メイド喫茶なども増えていて、夏には世界中からコスプレイヤーが集まって、アニメやゲームキャラクターの格好をしてパレードをするなど、電気街としての大須はその存在感が薄くなっています。

 地下鉄恵美須町駅から北へ、堺筋が「でんでんタウン」のメインストリートです。派手な原色の看板と、かつて電気街に見られた懐かしい店名ロゴの数々。昔の電気街「大須」の規模をさらに大きくしたかのような景色が、今もそこに残っているように感じました。しかし。

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実は大須よりも深刻なのでは

 今やビックカメラと資本・業務提携をしているソフマップが、まだ単独で行け行けだった頃のロゴを掲げています。学生の頃、秋葉原で初めてソフマップの店舗に入った時、店内にかかっていたソフマップの歌があまりにも衝撃だったことを、いまだに忘れることができません。

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 そしてこれぞ大須!と思わず思ってしまった「OAシステムプラザ」の看板が。そこには「パソコン」の文字も。OAシステムプラザといえば、名古屋に本社を構え、全国にパソコンショップを展開していた会社。今も会社としては残っていますが、業績不振に陥った際に会社はPC DEPOTの傘下になり、店舗はPC DEPOTに衣替えしました。

 このOAシステムプラザは、看板が残っているだけで店舗はありません。そのロゴに、古き良き大須を感じた気がしました。ちなみに今は、会社としては再びPC DEPOT傘下ではなくなっています。

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少しずつアキバ化してはいるようです

 電気街の様相を呈しているといっても、所々にはアニメや特撮といった文字も見受けられます。しかし、少しずつアキバのようにはなっているものの、まだまだ肩身は狭そうな印象です。ただ「オタロード」といわれる一角にはアニメやゲームに関する店舗や、腐女子向けの同人誌店もたくさんあります。

 日本橋の場合は、電気街とオタク街の棲み分けがうまくできていて、そのために、電気街がオタクに侵食されてきているという、秋葉原や大須のような印象を受けないというわけです。

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 すると、屋上に巨大な蜂のオブジェが置かれたビルが。これはどうやら、かなり昔からあるようです。

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やっぱり大須よりも深刻なのでは

 しばらく歩くと、これまた懐かしいロゴが。かつてはラジオや無線雑誌でもよくみかけた「中川ムセン」です。まさか現役?と思ったら、やはりこちらも残っているのは看板のみ。

 中川ムセンは、「ナカヌキヤ」としてそれまでの家電店からディスカウントストアに業態転換すると、家電販売からは撤退。中川ムセン時代には、この日本橋にはいくつも店舗を構えていたのですが、今は日本橋に店舗はありません。

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 かつての電気街の面影が残る日本橋。しかし、よく見ると、それはロゴや看板が残っているのみで、実際には放置状態のものも多いのです。懐かしさを感じられることに嬉しさを感じてしまうのですけど、それって、街としてはどうなんでしょうね。

 名古屋の大須の場合は、そういう跡地には、どんどん新しいオタクショップなどがオープンしているのですが...。

 日本橋に残る面影、実はそれは、深刻な問題が表面化したものといえるのかもしれません。

人の流れを止められた

 秋葉原の電気街としての衰退について、郊外の家電量販店を理由のひとつに挙げましたが、やはり日本橋もそうです。日本橋の場合は郊外どころか、すぐ近くの難波駅にはヤマダ電機、そしてでんでんタウンを抜けた千日前通にはビックカメラがそびえ、日本橋でんでんタウンへの人の流れを止めています。

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 ちなみに、日本橋にあるビックカメラ。この場所はいわくつきです。この場所にはかつて、1958(S33)年に開業した日本ドリーム観光の「千日デパート」がありました。日本ドリーム観光とは、奈良と横浜にドリームランドを作った会社です。

 1972(S47)年5月に発生した千日デパートビル火災では、火災発生時に7階のキャバレーの客が無銭飲食で逃げないようにと、従業員が避難扉を外から施錠してしまい、避難しようとする人の流れを止めてしまったために、118名の死者を出す大惨事となってしまいました。我が国史上最悪のビル火災と今でも言われています。

 少し話が逸れてしまいました...。まあ、そんな場所にあるビックカメラも日本橋に影響を与えているわけですが、さらに、この大阪には驚愕の家電店があります。家電店という概念を打ち崩すほどの規模。次回、驚愕の家電店の記事で大阪レポートをいったん〆たいと思います。

関連リンク

電気のまち でんでんタウン

取材協力

KAZ Communications

日本橋でんでんタウン(大阪・浪速区)


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