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グランビルアイランドで食べるコーンスープ・せっかく英語頑張ったのに...その1

記事公開日:2004年5月19日 更新日:

イラストフォト

 グランビル・アイランド。ここはかつて造船工場だったところで、工場や倉庫が建ち並んでいました。しかし造船業は衰退してしまいます。ところが70年代頃から、その工場や倉庫の建物を生かしたウォーターフロント再開発計画が持ち上がります。今でもセメント工場は残っていますが、それ以外は昔ながらの倉庫にオシャレなショップやレストランが店を構えるショッピングタウンとなっています。

グランビル・アイランド

 橋の下を走る道路を歩いていくと、グランビル・アイランドの敷地に入ります。かつて倉庫だった建物は色鮮やかに塗られ、当時の面影を残しつつも派手な装飾がされています。休日は多くの人でごった返すそうですが、この日は平日の午後だったこともあり比較的閑散としていました。

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▲こちらはインディアン・アートを売るお店。色鮮やか。

インディアンアートを売る店や、包装紙の専門店。陶器やアクセサリーショップなどもあります。どちらかと言うと職人さんのお店といった感じのところが多く、店先で大きなオブジェを制作しているお店もありました。

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▲本屋さんの看板もカワイイ。

 クオーターデッキブックス(Quarterdeck Books)という本屋さんの看板には、かわいいカモメの水兵さんが本を読んでいる絵が書いてあったり、建物全てが子ども向け商品というキッズ・マーケット、そして25年前からあるパブリック・マーケットでは新鮮な野菜、肉からシーフード、パンとあらゆる食材が売られています。

 そのパブリックマーケットの横にあったその名もコーヒーハウス(Coffee House)という喫茶店でコーヒーを買うことにしました。今度こそ自分で買いなさいよという相方の視線を受け、私は少し緊張しつつ店内に入ります。相方は一歩後ろに下がっています。

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▲このお店は午後4時で閉店。それ以降は創作活動。

パブリックマーケットでコーヒー購入に挑戦

 私はホットコーヒーを買うと決めているにもかかわらず、メニューを見るふりをしてなぜか時間を稼ぎます。そして決心がついたところで思い切って店員さんにこう言いました。

「Can I have a hot coffee?」

 すると、店員さんは笑いながら、

「おひとつでよろしかったですか?」

 と日本語で返してきました。え?と思って店員さんを見ると、日本人の女の子ではありませんか。私は緊張のあまり店員さんの顔を見ておらず、日本人だということに全く気付いていませんでした。よほど声が上擦っていたのか、店員さんは私の様子がおかしかったようで笑っています。私は顔を真っ赤にしてコーヒーを受け取り振り返ると、相方はこっちを見てニヤニヤしながらこう言いました。

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▲外でコーヒーを飲むのも気持ち良い。

「残念だったねー。」

 いくら日本人でも、こっちが一生懸命英語で話し掛けてるんだから、英語で返してくれればいいのに。いやそれ以前に、相方も店員が日本人だって教えてくれればよかったのに...。私は何か取り返しのつかないことをしてしまったような、妙な羞恥心に襲われました。トラウマにならなければいいけど。

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▲パンは無いかー!パンは無いかー!。

 パブリックマーケットの前には広場があります。ベンチに座ると目の前には海、そしてすぐその向こうにはダウンタウンの高層ビル街が広がります。足元には平気でカモメたちが近寄ってきます。どうやらパンなどのおこぼれをお相伴に預かろうという魂胆のようです。見るとフェリーがやってきました。

 このグランビル・アイランドにはバスだけでなくフェリーで来ることもできます。バスと同じくトランスリンク社が運営しているので料金は共通です。

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▲フェリーはとなりのバラードブリッジをくぐっていきます。

アラモード

 パブリック・マーケットでは、流しのギター奏者がいたりと活気があります。また、ダウンタウンのスーパーは日本のスーパーと雰囲気が変わりませんでしたが、ここはいかにも外国の市場という演出がしてあり、見ているだけでも面白いです。フルーツや野菜はダイナミックにドン、ドンと山積みに陳列され、ロブスターなどのシーフードが氷の敷き詰められた棚に置かれています。すると近くからとてもいい香りが漂ってきました。

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▲ショッピングセンターにはギターの調べが響き渡ります。

 見ると、アラモード(A la mode)というフードコートのようなお店があります。どうやらそこのクリームスープの香りのようです。そこで私たちはチキン入りのコーンスープとコーラを買いました。このスープ、大きなマグカップに入っていて上をパイ生地で包まれ、オーブンで焼かれています。

 結構な大きさなので一つだけ買うことにしました。カップを覆うパイ生地をサクサクと砕き、コーンスープと混ぜ合わせます。これが絶品。ペロリと平らげてしまいました。

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▲「アラモード」からはいい香りが漂います。

 あ、そうそう。この店はフードコートということもあり、指をさすだけで買えてしまったので特に英語で話すことはありませんでした...残念。今度こそは英語で注文するぞ。

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▲アツアツで火傷しそうなコーンスープ。食べるスープです。

グランビル・アイランド(ブリティッシュコロンビア州)MAP

49.272308, -123.135299


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