- せっかくなので清水の街をぶらぶら
- 日本三大美港で海の幸
- 青のりスパンコールな静岡おでん
2回にわたって、静岡ホビーフェアとガンダム立像についてレポートしましたが、今回は旧静岡市側ではなく、旧清水市側で宿泊をしました。そう…日帰りではないのです。なぜなら、日帰りにした場合、万が一天気が悪かった時にリカバーが利かないからです。
これはまあ、私の意向ではなく、デジタル一眼と替えのレンズ持参の相方の意向であります。結果、雲は多かったものの足掛け2日でガンダムの青空、夕陽、夜とそれぞれの表情を無事押さえることができ、時間が少しだけありましたので、せっかくだからと、清水の街をぶらぶらしてみることにしました。
清水といいますと、かつては単独で「清水市」だったのに、静岡市に飲み込まれてしまった街という印象が強いのですが、果たして…。
清水の港を見てみたいよね
まずは、清水港に隣接している複合商業施設「エスパルスドリームプラザ」です。この施設は、1999(H11)年にオープンしたもので、ショッピングセンターに映画館、そして「清水すしミュージアム・清水すし横丁」などからなる施設です。
3階にあるのが「ちびまる子ちゃんランド」。そういえば、清水…ですものね、まるちゃん。しかし今回は、それほどここに時間が割けなかったのでパスしてしまいました…。名古屋の中日新聞が4コマでお世話になってるのにすみません。
エスパルスドリームプラザのある清水港は、神戸港・長崎港とともに「日本三大美港」という括りになっているそうです。遊覧船もここから出ているほか、観覧車もありその姿を上空から見ることができますが…やっぱり港といえば、海の幸にしましょう。
海の幸いただきまーす
「清水すし横丁」には、たくさんのお寿司屋さんが軒を連ねているのですが、産地といっても何だか高い…そんななかで、リーズナブルなのに豪華なお店が1軒ありました!登竜門寿司の「清水みなと・漁師丼の店」です。
席数はカウンターなど9席しかありませんが、写真で見るからにおいしそう。相方が注文したのは「ねぎとろ丼」。
そして私が注文したのは、看板メニューの「漁師丼」です。イカにマグロにエビにイクラ、これだけのって、さらに小鉢、味噌汁、デザートがついて980円はいいですね~。大満足です。
合併で共存
さて、このエスパルスドリームプラザなのですが、ちょっと驚いたのが、フードコートに「スガキヤ」がいたということ。この、名古屋の文化など既に及ばないであろう清水の地で、まさかスガキヤを見ることになるとは。
そして、地元コミュニティFM局「エフエムしみず・マリンパル(76.3MHz)」のサテライトスタジオもあり、隣接地に本社も見かけました。このマリンパルは「清水」のFMなわけですけど、送信所は大手の局と同じ日本平にあり、伊豆半島から静岡市西部まで広範囲に電波が飛んでいるようです。
しかし、このマリンパルが清水市のFMとして開局した後に、静岡市のFMとして「シティエフエム静岡(FM-Hi!)」が隣接周波数で開局したために、混信が問題になった時期もあったそうですが、今は周波数が変更され、両社が静岡市に共存している状態とのこと。
そもそも、コミュニティFMとは、市区町村単位の放送のため、マリンパルは「清水市」のFMだったのが「清水区」のFMになっただけですけれども、FM-Hi!は、政令指定都市になる前の「旧静岡市」をエリアとしていたため、合併して政令指定都市になった後は、「葵区」と「駿河区」の両方をエリアとするFMという状態になっています。
ちょっと歪なエリア構成となっていますけれども、静岡市の都市規模で、2つのコミュニティFM局が運営されているというのは、名古屋から見ると羨ましいですね。あ、そうか。静岡県は県域FM放送が浜松市にある「K-MIX」だけだから、静岡市にはこの2局しかないのか。名古屋市とは状況が全然違うわけだそれは。
清水の玄関口はもちろん
では、清水の玄関であるJR清水駅へと行ってみます。静岡市の中心部はもちろんですけれども、清水も名古屋文化の影響が無いように見えて、先ほどのスガキヤのように、じわじわと根深く息づいている部分がありますね。
そう、ここはJR東海。駅の造りや、耳に入ってくる「音」の数々は、名古屋でJRを利用する時と全く同じ。貼られたtoicaのポスターからも「美濃太田」「武豊」なんて文字が目に入ってくるわけです。
でもやっぱりここは清水。さくらももこさんの絵がお出迎えしてくれます。
実際、どういう気持ちなのでしょうね。区の名前として「清水」は残っているわけですけれども、知名度もあり、人口も23万人強を誇っていた「清水市」が市としては無くなるという感覚。
名古屋市もかつては、「守山市」を合併してそのまま区としているわけですが、清水に比べたら、知名度もその名前に依存するアイデンティティも違いますものね。
そして「清水エスパルス」の垂れ幕も。そこにも小さくではありますが「Shizuoka City」の文字が。静岡県内には「ジュビロ磐田」もありますけど、静岡市は「清水エスパルス」なわけですよね。さすがに今さら、この名を「静岡エスパルス」に、なんてことは無いですかね?ああでも「静岡FC」もあるのか…。
もうひとつ気になったのは「テレしず」の広告看板。さすが静岡、富士山をモチーフとしたキャラクターとなっています。ただ、なんとなくなんですけど、このキャラクター性といい、「テレビ静岡」というネーミングといい、この局はフジテレビ系列という感じがしない…と言ったら怒られてしまうでしょうか。
ホテルの朝食で静岡おでん~
さて今回、宿泊したのは「ホテルサンルート清水」というホテルなのですが、なぜこのホテルにしたのか、その決め手は、朝食バイキングに「静岡おでん」があることでした。
そんなホテルの前には「津波ひなんビル」の標識。やっぱり、海が近い街というのは、こういう宿命にありますよね。
さて「静岡おでん」です。静岡おでんは、名古屋の味噌おでんに負けないくらいにつゆの色が濃い!のです。これは、牛スジ肉でとったダシに、濃口醤油を加えているからなのだそうです。さらに、はんぺんは「黒はんぺん」と、これまた色が濃いのです。
でも、見た目ほどに味が濃いわけではありません。そこに「だし粉」や「かつおぶし」「青のり」をかけるのも静岡流。そしてつけるのは「カラシ」です。
この静岡おでん、「静岡おでんの会」という会が結成され、「♪青のりスパンコール」という歌詞が印象的な「恋する黒はんぺん」という歌が人気を集め、知名度は一気に全国区となりつつあります。
このホテルで食べただけですので、静岡おでんは…と総じて語ることはできませんが、食べた印象としてはやっぱり、独特な味でしたね。ただ、名古屋っ子としては、色ほど味の濃さは感じなかったというのが正直な感想ですね。
以上、海の幸、静岡市との合併、静岡おでんと、清水をぶらっとして感じたままをまとめてみましたけど、なんだか、名古屋の文化圏からは遠く離れていつつも、やはり同じ「東海地方」ということで、ひっそりと名古屋との繋がりがいくつもあったりするものだな…と。とはいえ、静岡・清水というのはこれまで未踏の地でしたし、もっとじっくり訪れてみてもいいかな…と、ガンダムを見にきたついでに思ったのでありました。
清水と静岡の距離感、さらには、静岡市と浜松市の確執や綱引きなんてのも、掘り下げてみるときっと面白いエピソードが眠っているんでしょうね。
コメント
スガキヤのラーメンを清水では、現在は倒産したヤオハン清水店にて30年以上前から食べていました。当時、スガキヤのとんこつラーメンを「牛乳ラーメン」と清水っ子は呼んでいたのを懐かしく思います。なお、静岡市と清水市が合併したのは、清水っ子(特に現在県外にいる人は)残念(嫌)かっております。名古屋在住の清水っ子
>とむさま こんばんは
コメントありがとうございます。
ヤオハンのなかにスガキヤがあったんですね!
そうですよね…やっぱり、
故郷の市が無くなってしまうのは、寂しいですよね…。